国立病院を削減すると国民は全てを失う:人命とお金を同時になくす

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国公立病院を増やすほど、国民に笑顔が増える理由

通院しやすくて、笑顔になるのではありません。

みんなの賃金が上がるから、笑顔になるのです。

国公立病院には、政府が自国通貨を追加発行した増分を出資します。補助金の正体もその増分です。増量されたお金が病院とスタッフの所得になり、買い物で全国に拡散します。

働く人の所得が増えて商品購入で笑顔、メーカーやショップは売上アップで笑顔。

医療器具が売れる話なの?

違います。車や住宅やピアノや、運動靴やスルメイカもよく売れる話です。

日本旅行する外国人に食わせてもらう必要もなくなる。

なら、市民の窓口負担も減らせるね

医療費が低廉になるから、ケガや病気で破産する恐怖が薄れ、貯蓄でお金を死蔵せずに、一眼レフカメラを買ったり、イベントや国内旅行にも行く明るい気持ちになります。

二つの効果で、国公立病院を増やす政策は、成長戦略の代表格なのです。

昭和は、社会科教科書で公立病院を評価してた

国鉄や電電公社や国立大学も、通貨を国民に渡す窓口役として成長戦略を兼ねました。

だから昭和はぐーんと経済成長した

世界は1973年に「管理通貨制度」を完成させ、通貨発行分が内需を成長させ、老舗企業も新興企業も潤いました。夫婦経営の小さな喫茶店が、地方でも成り立った昭和。

結果が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(1979)。

「我が国も日本にならおう」と世界的なブームになった本。

・ 日本では、通貨増量に、医療と土木がうってつけ
・ アメリカでは、兵器と高速道路建造がうってつけ
・ 中国では、兵器とニュータウン建造がうってつけ

平成以降の日本国民が、病院の削減を喜ぶのはなぜ?

頭の中が、財源論、貨幣のプール論、金本位制だからです。

お金を限られた資源だと誤認し、使わず節約して温存する。

総量一定と誤解して、ゼロサムゲームの奪い合い。共食い。

国民は国家予算を飲み会の会費とみなしており、予算を削減すると生活は不便になるが、金庫の一万円札が減るのを防いで残せるから、犠牲を払う意味があるつもり。

日本人のほぼ全員が、国の経費は国民が負担するものだと勘違いしている

国がお金を発行できることさえ、知らない人がとても多い。

「もしお金を国が作れるなら、誰も働くわけねえだろ」と、突っかかってきて。

「大勢が働いて食べており、お金を作れば解決なんて夢だとわかるだろう」と。

確かにそんな人ばっか

政府予算は自国通貨の発行分なのに、国民が納めた税金だと学校でも嘘を教えます。

日本人は、むしり取った税金は廃棄するとは知らず、福祉や教育にあてると勘違い
みんな間違ってるクセに、意識高い系だし

洗脳の力です。

記事→ 認識が逆さまの方が意識が高い動画

今から政府が新たに発行するお金さえも、国民が政府に納めたお金が回っていくのだと、勘違いは続きます。嘘でしっかり理論武装して。

日本人は、一万円札を全て使い切った時に、国は破綻するのだと本気で思っている

政府が一兆円を「発行」するには、一兆円を持つX氏に政府が一兆円を払って買い取り、一兆円を獲得する妄想です。X氏に払った一兆円を返済するために増税するわけ。

完全に頭おかしい

洗脳の力です。

コロナで志村けんさんが亡くなった後も、政府は病院削減計画を報道させました。

そこまでお金を使わず守って、今は増税ラッシュw

税金は財源でなく余剰通貨の抹消だから、金欠に泣いて何の不思議もありません。

人々の買い物は減り、企業は売れ行き不振で倒産して不思議はない。

巨額の税収はどこへ消えた?と、怒る声も聞くけど

税金は通貨発行と相殺され、自動廃棄される国際的な仕様を、国民は知りません。

日本人は、皆が払った税金は国の血肉となって支えていると、全く勘違いしている

一億総長者だと爆買いで商品が枯渇するから、長者のお金を取り消すのが税です。

働き方が悪いのだと、国民同士で叩き合ってる

日本人の所得が減ったのは、働き方が悪いからでなく、国策で円の総量を減らすから。

合計所得を減らして貧困化させたから、少子化が急進し、労働意欲も腐った順序です。

思考のあべこべぶりはグラフにも

国民が浮かべる「がんばる人がむくわれる社会」は、ナチスの優生思想そのものです。

コロナ禍で表面化した、病院削減による死者増加

緊縮財政で病院と保健所を取りつぶすうち、国民の死に直結する場面が来ます。

2020年2月に、日本でも新型コロナ肺炎騒動が勃発します。

病院不足で、大阪が自衛隊病院に応援を求めたっけ

「病院を減らしたら、国境を越えた疫病に対応不能だ」と国民が怒らない理由は何か。

頭の中が、財源論、貨幣のプール論、金本位制だからです。

使えばなくなる一万円札を、使わずに残量を守るには、人命の犠牲はやむを得ないと。

医療業界の闇を叩く話へと、いっせいにそれてた

「近年の医療ひっ迫は、医者のエゴで起きた」という作り話を信じる人だらけです。

お金と命のジレンマもよく聞く

次の二択ですね。

Aコース = 国が人命を守った結果、一万円札を失う ← 国民はこれを恐れる
Bコース = 国が一万円札を守った結果、人命を失う ← 国民はこれには納得

一万円札か人命か一方しか守れない前提や、妥協し合って半々に守る前提で、国の財政を語る学者や大物コメンテーターがものすごく多いですよね。

日本だけが没落している根底の原因は、この思考(貨幣のプール論)なのです。

選民思想に行き着いて

サッカーの本田圭介選手によるトリアージの論法も、それに近い文脈でした。

国民は「税金は財源だ」と今も勘違いし、命の優先度を納税額で決めたがる。

通学路で生徒が車にはねられる事故のメカニズムに児童驚愕
交通の難所などの改良や整備は昭和には盛ん、平成以降はやめて荒れています。この公的支出削減で、国民経済はなぜ世界に引き離されどん底に落ちたのか、国民の意識にどんな間違いがあるのか。
薬代でも、財政圧迫する嘘がまかり通ってた

日本政府が医療費を2億円出せば、国民所得が一人2円増えるのが国際的な仕様です。

なのに日本だけは2円減ると大騒ぎして、病人の人権を制限すべきとの声が多い。

助ければ通貨が増量して経済成長するとも知らず、斬り捨てを願う人たち。

2億円の治療薬に健康保険がきくと国民の負担は大きくなるのか
2億円の治療薬に保険がきく話題は、すぐに税金の無駄づかいの話へ向かいました。患者が大事か財源が大事かで悩むこと自体が、日本がなぜ貧困化しているかの答になっています。
新自由主義は福祉の廃止が目標だった

『ゆりかごから墓場まで』を廃止したのが、英国のサッチャー政権です。

強者が仕掛けた階級闘争なので、国に弱者支援をさせたくない思想です。

「支援は勝った者にすべきで、負けた者に用はない」が新自由主義です。

民営化で世界各国はボロボロらしい

国営企業は生活に必要な基盤の分野なので、民営化すると市民を人質に取れます。いくら値上げされても市民は買うしかないから、株主はぼろ儲けで高笑いが止まらない。

郵政民営化で、年収800万円の地元出身郵便局長をお払い箱にして、郵便料金は皆さんの希望どおり下がりましたか。それとも、いつまでも下がらず失望しましたか。

でも病院を減らせば、お金持ちだって困らないか?

富裕層を優遇する法律づくりが、富裕層の要望でさらに増えていきます。

議員たちに利益供与できる財力では、庶民は富裕層に勝てず倒されます。

それが新自由主義の実際です。2024パリ五輪のように、ルールを強者が仕切る。

昭和に高速道路にドクターヘリを備える案が出て、平成の国民は税金で飛ばすのだと誤解して大反対。助けたら一万円札が減り、増税になると思って。
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