消費税の機能は、物が売れないようにする即効薬
税金は財源ではありません。
消費税の機能は、物を売れなくすること。
副作用や二次効果ではなく、主目的です。
どういう理屈?
20個500円のタコ焼きが1000円に上がれば、500円払っても半分しか買えない。500円玉の価値、購買力が落ちました。お金のありがたみが減りました。
これが全商品で続くのをインフレーションと呼び、物価が上昇、お金の価値は下落。
これがひどくなると、政府は物を売れなくするために増税します。
消費を悪とみなすわけ?
税率が上がると、国民は物の割高感に冷や水をあびせられ、買い控えます。あれこれ買いまくる数量が減るから、経済縮小します。この荒治療で物価を落ち着かせます。
消費税でなぜ景気を落とせるかは、消費行動への懲罰だからです。ダイレクト感。露骨。買う店頭で反則金を払わせ、消費は罪だと思い知らせ、買わない心がけを指導します。
払う金額がリアルタイムにわかるだけに
消費税を1パーセント上げても、物ががっくり売れないのは、ママさんは知るはず。
給料が同じで、138円のお菓子が140円に上がれば、暗い気持ちですよね。安いお菓子に替えたり、買うのをやめます。
割り増しセールで庶民をいじめ倒す効果を、超インフレを叩く毒薬に使います。
真の目的は、富裕層を減税し庶民を増税し、格差拡大
「何の話か全然わかりません」という方もいませんか。
消費税ほど誤解しまくりの税金もなく、石を投げれば誤解した人に当たります。
世界初の消費税はどうだった?
売買税は、古くアジア大陸にありました。でも欧州では比較的新しいのです。
初導入はフランスの1953年らしく、今年で67年です。輸出企業へ補助金を与えるトリックが目的だったようです。いわくつきの呪われた税金です。
他人のお金で私腹を肥やすダマシが消費税の始まりで、元々が反社会的な税制でした。
福祉の財源と信じるのは日本人だけらしいが?
「消費税は福祉の財源であり、高齢者介護や医療や子育ての予算になる」。
「社会保障のコストを、国民に広く薄く負担してもらうため」。
これらは嘘です。
ならば社会保障や福祉コストはどこから?
貨幣プリンターに決まっています。
財源を気にした時点で、感覚が逆さまです。
国民は何も知らないし
知らないのではなく、間違いを覚えて固めています。「福祉の財源だー」と。
1989年の消費税導入の時は「直間比率の見直し」と呼び、直接税と間接税のバーターが看板でした。富裕層を減税し、庶民を増税すると、当時は説明されました。
最初から庶民からの搾取だったのか?
「直間比率の見直し」は富裕層の優遇です。政界のお友だちへ向けた謝礼。
結果は、たばこ税と同様に消費税は不買をまねき、経済縮小させデフレに落としました。
全ての税金は納税時に自動廃棄されるから、順調に福祉の切り捨てが進みました。順調に国が傾いて、順調に外国から領土を奪われる弱い立場に落ちた。
アメリカに消費税はないので、好景気が保たれる
消費税の役目を理解した国は、意外にもアメリカ合衆国です。
合衆国には国税の消費税がありません。自由主義経済で、消費を冷やすのは愚かだから。属国でもあるまいし、誰も自国の首を絞めて不幸にしないもので。
代わりに各州に、業者が納める直接税である「地方売上税」があります。
アメリカは州に売上税がある?
まず、州ごとに率が違います。大都市がある人口の多い州は高め、地方の過疎の州は低めです。ゼロの州もあります。
そして税率が5.42パーセントや、8.67パーセントなど細かい数字です。洲ごとに物価のインフレ率をみて、微調整するからです。
さらに時々税率が変更され、好景気なら上げ、不景気なら下げる当然の作業です。
好景気は金余りだからお金を多く没収し、不景気は金欠だからお金の没収を中止します。
州税ならではの特殊性は?
国税でなく地方税である点も大事です。ニューヨーク州、カリフォルニア州、テキサス州などの役所に、ドルの貨幣プリンターはありません。州は日本なら県に相当します。だから売上税は州の財源のプラス分になります
アメリカとくらべ、日本の消費税の異常ぶりがわかります。日本の消費税は国税が大部分です。全国一律。キリのよい数字。上げ続けるだけで、下げない。
恐ろしいことにデフレの時に、国のお金が足りない理由で消費税増税しました。
デフレなら減税するものです。日本は、のどが渇いた人に利尿剤を飲ませる国です。
減税して減った分は何で補うのか?
ほらまた。
減税した穴埋めを考える人は、財政をまるでわかっていません。
貨幣プリンターで、自国通貨を造幣するに決まっています。
そもそも財源は通貨発行です。税金は余剰金の間引き。余り金を年末に回収して捨てるのが税金です。
「減税して減った分を通貨発行で補う」の発想自体、最初から話が逆さまです。
頭がついて行かないが
人にたとえましょう。
人は排泄して減った分を補う目的で、食べるのではないですよね。
食べる物は、その排泄物でもありませんね。
国費を国民が負担する自体が間違いです。年貢米方式は、現代とは逆さま。
逆さまだと害はあるのか?
国費を税でまかなうと金額が足りず、ものすごい貧困かつ重税になります。
しかも、何円取るべきか基準が決まらないのです。
入と出の二つのパラメーターがイコールだと、規模をどう決めるのか。よく考えてください。何を基準に、いくら徴税するかが決まりません。
何が起きる?
無限に増税します。景気の調節弁の機能が消え、役人の増税実績が目的で、支配者特権で庶民を締め上げ、政界の仲間同士のお手盛りで税制が決まります。
差別やレイシズムが課税に混線します。消費税は定率の人頭税だから、上級国民が金欲しさに、所得税と消費税をバーターさせたがる。自分が負担減、庶民が負担増になるよう。
今の税制は天動説だった?
日本語Wikipediaでも、消費税の説明は間違いだらけです。
都道府県市町村のサイトでも、税金の説明は虚偽だけが並びます。
税金のロジックは、ある人には簡単すぎるし、別の人には死ぬほど難しいのです。消費税は自頭や教養の創造力を要求し、入学試験や入社試験に使えそうです。
国力があった頃でさえ「なぜ日本人は貧しいのか」と欧米から問われましたよね。
正解は、税金を財源だと勘違いして過剰に重税だから。
それって国民を誤解させ、だまし取り続けたわけ?
そのやり方を、新自由主義経済と呼びます。消費税は階級闘争なのです。
消費税はまずフランスで悪用されました。増税するほど儲かる者が立案します。消費税は反社会的で、政治献金してでも増税させたいビジネス手法なのです。
「福祉の財源」の羊頭狗肉を信じた国民は、政商が太る肥やしの役に回ります。
※ 記事の数年後に「消費税は直接税だ」と国会で暴露され、長年の嘘がばれました。