プライマリーバランス黒字化目標は現代版ジェノサイドの意味

日本政府のプライマリーバランス黒字化とは何か

プライマリーバランスという言葉をご存じの方は、かなりすごいですよ。いやすごいのは、「プライマリーバランスの黒字化」という言い方ですが。

これは言ってみれば、XXXみたいなものだからです。

何だ何だ?

少し前に、庭で草取りしていた女性に異変が起きて、病院に緊急入院したことがありました。医者は首をかしげ、女性の体を調べました。そして首に小さな粒を見つけたのです。

あずき大以下のマダニでした。皮膚にかみついて、注入される病原菌で病気になっていたのです。引き離すと女性は回復しました。一時は話題のニュースでした。各地で事例があり、亡くなっていたケースも報告されました。

ほ乳類の命を奪う一匹のマダニと似るのが、プライマリーバランスの黒字化です。

してその正体は?

これは、バランスシートと呼ぶ帳簿の話です。会計の簿記です。ぼき。

政府のプライマリーバランスとは基礎的財政収支のことで、バランスシートから派生した話題です。バランスシートは、給与所得のサラリーマンには関係ありません。が、自営業のみなし法人以上は、税の申告でバランスシートを作成します。

確定申告は白色と青色があり、青色の用紙は緑のインクで印刷されます。用紙のひとつに貸借対照表と呼ぶ複式簿記の集計があります。それがバランスシートです。

バランスシートの左に借方、右に貸方という記入欄があります。かりかた、かしかたと呼ぶ一覧です。対照とは、借方の合計と貸方の合計が一致し、検算にもなるわけです。

借りた金と貸した金?

金の貸し借りではなく。増えた事項を借方に、減った事項を貸方に記入します。だから借と貸の語は名が体を表さず、ただの記号です。

そしてここが大事で、お金の出入りが起きるたびに左右に異なる記述を同時に書きます。複式簿記とは、そのダブル記入を指します。だから年間で合計が左右等しくなり、違っていれば誤記やもれです。

この帳簿を、90年代のある時から政府でも作成し始めました。それを集計して出てくる次の計算結果が、プライマリーバランスです。

歳入 - 歳出 = プライマリーバランス
※ 歳入には国債販売収入を入れない。歳出には国債関係コストを入れない。

プライマリーバランスがプラスの黒字だと、国の支出が税収60兆円で足りる状態です。

プライマリーバランスがマイナスの赤字だと、貨幣の追加発行がされている状態です。

赤字よりも黒字が良好に思えるけど?

日本政府は赤字でないと話になりません。

日本政府のプライマリーバランスは、順調に赤字を増やすと正常です。

なぜ?

赤字分は、国債発行して国内に円を追加しています。その追加分が経済成長だから。

プライマリーバランスが苦労しなくても黒字になる国は、サウジアラビア、クウェート、ロシアなど、資源産出国です。先進国ではない場合が多い。

日本のように物づくりと内需で身を立てる国は、正反対の立場です。

日本国には、常に若いヴェンチャー企業ふうの金回しが必要です。地面を掘っても、宝が埋もれていない国だから、製品づくりやサービス業の国が日本です。

政府が赤字ということは?

国民が黒字なのです。

お金は消耗品でなく、誰かが手放せば誰かが得ます。お金を燃やしたり、川に流したりしないのだから、国債発行分はGDPが上がります。

政府が円を生んで手放し、国民が得るやりとりが、成長している先進国です。当たり前すぎます。

政府の赤字が増えることが、経済成長です。

黒字を目指したから、右肩下がりになったのか?

政府を黒字にするのは、経済成長を捨てて国を閉める意味です。

それだけのことなのに、国民は自分たちがサボッたから経済停滞したと誤解しています。

上が故意に貧困化させていることを、国民は何も知らずに生きているのでしょうか。

つまり赤字の語がカラクリか?

政府が赤字なら、国民は黒字です。政府と国民はシーソー関係です。

現に、明治以来の日本経済は赤字を順調に増やしてきました。他の先進国も同じです。

政府の赤字の正体は何なの?

日本の政府赤字とは言葉のアヤで、正体は貨幣発行額です。

赤字が大きいほど国内に貨幣が増えて、皆のふところが温かく、人権も高まっているだけの話です。赤字が大きいほど、経済大国なのです。チャンチャン。

その赤字は返さなくてよいのか?

誰が誰に返すのでしょう。赤字を騒ぐ者はそこで黙ってしまいます。

正解は、返すべき相手がいないのです。だから世界中で返した前例すらありません。

無から有を生むのが、貨幣発行だからです。

プライマリーバランスの黒字化は、なぜ国民の虐殺か

国債発行をゼロにする目標が、プライマリーバランスの黒字化です。

つまり打ち出の小づちをないものとした、通貨発行権の放棄です。

当然ながら異常行動であり、逆走です。野球でサードランナーがセカンドに向かって突然走り出したイメージです。

政府が完全に黒字だと、国民は死に絶える原理なのだから。

借方と貸方が対になる関係ならそうなるか

国民が赤字ということは、国民所得が減って、貯金が減って、財産が減って、腹が減ってやせていく現象で現れます。国民は資産を失い、身ぐるみはがれていきます。

デフレ不況から恐慌となり、全員が飢えて死ぬ理屈です。

政府のプライマリーバランスの黒字化目標は、国民全員の粛清に相当し、ジェノサイドと呼べる奇妙な信念です。

今は死者がまだ少ないが?

今現在、飢えて死ぬ人が少ないのは、政府が黒字化に失敗しているからです。

黒字化し損ねた政府を、マスコミは批判しています。早く達成せよと。マスコミは国民を殺す目標に賛同し、あおっているかたちです。1930年代の報道に似てきました。

でもそんな政策あったっけ?

プライマリーバランス黒字化目標の具体策は、緊縮財政と消費税増税です。

緊縮財政は、新たな円の発行を減らすことです。

消費税増税は、すでにある円を回収して減らすことです。

虐殺になぜ誰も反対しない

何の話だかわからない、チンプンカンプン状態だからです。

マスコミにこの理屈を解する人はいません。わかって人をだました陰謀ではないのです。このあたりに日本人の限界があるようです。

日本以外はやっていない?

プライマリーバランス黒字化を目指す国など、世界で日本だけです。

普通の国には、自国を貧困化させて、国力を下げるメリットがありませんから。

何か身近なものにたとえると?

母乳と赤ちゃんの関係なら、わかりやすいでしょう。

ほ乳類の母親からは、出産後に赤ちゃんのエサとなる母乳が出ます。母乳は出る一方で、出した合計のリットル数は増え続けます。母にとっては、母乳を失う一方です。

母は赤字続きなのに、倒れたり亡くならないのはなぜでしょう。母が母乳を身体内で新たに生み出す、ミルク・クリエイションだからです。

何カ月かで合計30リットル出ても、体重が30キロ減りはしません。

その母を黒字にする目標?

赤ちゃんにミルクの返却を求める目標です。

ある日母が400cc飲ませて、翌日401ccを赤ちゃんから返してもらう。これがプライマリーバランスの黒字化です。

あるいは後に、「まとめて30リットル返せ」と言い出す母はかなり不気味です。狂った行動と思った方は手をあげてみてー。

なぜ日本人は狂った行動が全く平気になったのか

知識がない悲しさです。

最近でいえば、情報弱者。

赤字という不吉な言葉にだまされた?

確かに赤字の語にブルッてパニクり、恐怖デマを信じた集団ヒステリー状態です。

日本をぶっ壊す国際陰謀が仕組まれ、着々と履行されている指摘があります。でも外国にもこの勘違いを信じる経済学者はそれなりにいます。

しかし日本と違って反論する学者がいて、主導権争いで負けきってはおらず、日本ほどは狂い方が目立たないのです。

日本は目立ちますね

人類は国家経済に関して、今もよくわからず思いつきで走っています。経済評論家の意見がバラバラなのは、セオリーが流派に分かれて春秋戦国時代だからです。まだそのレベルだから、経済の失政で亡くなる人が平成時代の日本に増えたと説明できます。

なぜ日本だけが異常にパニクッた?

昭和末期から平成初旬にかけたバブルが、90年代前半ではじけたからです。90年代半ばに冷静を欠き、銀行に貸しはがしさせました。これはマネーストックの削減でした。

同じくマスコミがあおった価格破壊で労働賃金が下がり、国民に赤字への単語アレルギーが起きたのでしょう。

国ぐるみ勘違いすることもあるの?

皆がいっせいに暴走した、1941年の日米戦争を連想する年輩もいそうですが、スポーツと水の関係もそうでしたね。

1970年頃には、運動する時には水を飲んではいけなかったのです。クラスで配るプリントや、PTAの配布物などにも、運動中に水を飲むと体調を崩すと明記されました。

だから小学校のソフトボールチームや、中学校のサッカーなども、試合中は水を飲まないようにしました。運動が終わってから飲みましょう、という指導でした。

今とは全く逆だったんだ

今はスポーツドリンクなどで、練習中も試合中も水と塩分をこまめにとり、発汗不足による体温上昇を防ぐ方法が確立されています。でもそうだとわかる前は、児童や少年が次々と死亡しました。

死亡原因が当時の日射病か熱射病、今の熱中症だと知られたのも、後のことです。

騒ぎにならなかったの?

その時の対応も、逆走しました。死亡を受けて、水を飲むなという徹底が強まりました。子どもたちを殺す方向で、親御さんも団結していたのですから。後で考えたらすごい。

みんなで寄ってたかって、子どもたちを殺そうとしたわけですよ。

正味はそういうことか

当時の足腰を鍛えるトレーニング「うさぎ跳び」も、その後に消えました。

人類は勘違いして、あべこべに逆走するものなのですよー。

スポーツ小僧に仕打ちする国際陰謀なんてものは、当時もありませんでした。ただただ、国民は人体の仕組みを知らなかったのです。

プライマリーバランスの黒字化目標は、平成大不況の諸悪の根源です。赤字が大きいと裕福な経済大国となり、日本は黒字を目指して貧困化しました。
Photo: by Rachel on Unsplash