日本では老害を叩く評論家が、テレビの人気レギュラー
テレビの経済番組で引っ張りだこの、売れっ子コメンテーターたち。
人気の秘訣は「老害」を叫び、高齢者を斬り捨てるヘイト発言が、働く中低年や若者の心を広くとらえてきた点です。
「老害が日本経済のガンだ」と言う者は、国民に信頼され愛されるらしい。
高齢者ヘイトに賛同する国民の思いは何?
「高齢者には手がかかり、お金が多く使われる」。
「限られた資源のお金を高齢者が消耗し、僕らが使えるお金が減る」。
こう労働者は怒っています。
世界で日本人だけが高齢者を憎んでるね
若者にお金が回らないのは、高齢者の長生きが原因だとして、ネットでも高齢者を安楽死させる制度や、弱らせて死なせる妙案が提案されています。
高齢者は現役の負担になると、テレビで報道してるし
「高齢者が増えれば国民の所得は減り、経済成長を阻害する」のテレビやラジオ報道は、国民を納得させて、高齢者をみんなの敵とみなす空気を生みました。
高齢者の医療費100%アップもそれか
所得が多めの高齢者に、ケガや病気で従来の2倍を払わせる政策変更です。
「ざまあみろ」と、多くの労働者が高齢者への仕打ちに肯定的です。
所得の没収だから、悪い結果をまねく予感も
先進国の高齢者は、やり残したレジャーや研究や趣味に進出し散財を始めますが、日本の高齢者がお金を使わない理由は、病気の治療で破産する将来不安です。
日本の高齢者は家にこもって認知症になるなど、本物の社会負担になるパターンです。
高齢者叩きの根は、財源論、貨幣のプール論、金本位制
世界で日本だけがデフレ不況を続けている理由と、世界で日本だけが高齢者を憎んでいる理由は、どちらも同じ理由です。
国がお金を使うと、お金が減り、底をつき破綻する、という勘違いの妄想です。
上記のネット報道番組は2021年12月。出演者の「ついに言ってしまった」は「集団自決はベストだが、倫理的にだめ」の意味ですね。「高齢者は経済に有害」は一貫していて。
本当は逆で、高齢者が増えるほど経済が伸びるのです。国民の感覚とあべこべ。
正論のつもりのお荷物論こそがウソか
「ご先祖を敬え」の、倫理、道徳、モラル、人権、優しさの問題ではないのです。
・ 集団自決を温順に優しく言っても、高齢者が消えれば経済は衰退する ← 事実
高齢者への補助金は経済成長に加わります。「お金は減るが、敬老思想も大事だ」というジレンマではなく、「お金が増えちまう」が管理通貨制度の道理です。正反対。
「高齢者が国の負担になるのは事実だろ」と、あべこべの事実誤認が世間に渦巻くのは、新自由主義に毒され、お金の意味や機能を間違って習得したせいです。
政府が高齢者に出費すれば、お金は逆に増えるわけね
政府は出費のたびに、いちいちお金を刷り足すのが、国際的な制度です。
高齢者のコストが多くかかるほどお金が増えて、経済成長して国民は富裕化します。
国が高齢者にお金を使えば使うほど、国民の時給が上がってサイフが厚くなります。
必需こそが、所得増と経済成長を約束するのです。皆の思考と正反対が事実です。
他国が高齢者を大事にするのは、愛ではなく知識の違いか?
他国の首脳は、そもそも自国通貨は底をつかない前提です。
政府が通貨を増量すれば、お金不足など起きません。国民に手がかかればお金を増量する理由ができて、これ幸いとお金を追加発行して、皆がリッチになるだけの話です。
お金を減らされた高齢者は、若者が製造販売する商品も買わなくなります。 ← w
日本でのみ起きるお金不足は、企画されたお芝居なのです。
日本は世界の逆を行ってるわけ?
実は日本も外国と同様、国債発行で国をまかなっています。
現に高齢者にあてるお金は、政府が打ち出の小づちで追加発生させた円です。
日本でも、税金は財源でないのです。
財源は追加発行した公金、デジタル数字です。日本でも、そこまではやっている。
だったら日本だけどこが病的なの?
重税です。
母が子に母乳を100cc飲ませるのは、外国も日本も同じだとして。
日本だけは、子に飲ませた翌日100cc吐かせ、母の胸に返済する。
そうしないと母の母乳は底をつき破綻する、という理由で。
胸の中が空っぽになる恐怖?
緊縮財政で子への授乳を90ccに減らし、子に90ccを返済させる行動が日本の異常ぶり。
「プライマリーバランス黒字化」は、子が91ccを返済し、母を黒字にする意味です。
母が子にミルクを一滴も与えずに済む節約思想を、「財政健全化」と呼んでいます。
重税がやりたくて、老害をでっちあげた作戦か
ナチスの統治法です。『T4作戦』と日本の『老害集団自決』は同じ発想です。
選民思想は国民に強く訴えます。「こいつらがお荷物だ」と言う者はモテモテで、人気を得て旋風を巻き起こせます。いじめで求心力を獲得すれば、リーダー格になれる。
郵政民営化の抵抗勢力叩きがその作戦か
だから人気のカリスマ論者たちは、高齢者叩きを競い合います。国民の拍手喝采を得て、テレビのレギュラーを続けたい動機です。空気を読んで、強いメジャー側につきます。
国がつぶれかかっている時には、つぶす側に味方するタイプが出世するのです。
イソップ物語のこうもりか
「高齢医療の無償こそが成長戦略だ」と訴えるガリレオを、テレビ局は使いません。
ガリレオを処刑する権威者とマスコミは仲間で「高齢者はお荷物」と天動説を言う。
高齢者が過去につくったインフラで暮らす現役たち
老人ホームやデイサービスの利用者は、平均90歳前後です。二次大戦が終了した1945年に12歳の小学生でした。「昭和ひと桁」と呼ばれる世代です。平成天皇の世代。
高度成長の起点となった、進駐軍撤退の1952年に19歳。人生の門出の頃。
1964東京五輪と新幹線開通の時、31歳。業務に奔走した担当者でしょう。
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の1979年に46歳。実務の指導的な役割。
バブル初期の1986年に53歳。幹部や若い社長として日本を作り込んだ。
21世紀になって、ノーベル賞が多い世代。
まさに日本を大発展させた世代か
江戸の街は明治には持ち上がり、大正にモダン化(エレベーター導入)して戦前の昭和の光景となりました。戦後の焼け野原からの復興で、急いで建て直されました。
現日本の都市の光景は後の再開発であり、この世代が中心のデザインと監修でした。
ファッションのまちづくりも
日本初の高層建築は『霞が関ビル』の1967年、その時34歳。日本中の高層ビルを建てた世代でもあるのです。ガラス張りのモダニズムから、ポストモダンの表現主義まで。
インテリアを少しずつ変えリニューアルしながら、各地の人気スポットのファッション街も手掛けています。
女性たちはエレベーターガールやバスガールはじめ経理や店員としても、やはり奔走したでしょう。皆で生産力を上げて、お金の大量発行を可能にして経済成長させました。
インフラを利用するだけの、今の新世代は恩知らずだね
金がからむと人は鬼になると、よくわかります。
働く現役と高齢者の意見は合わないけど
現役世代の不満はこう。
高齢者の不満はこう。
両者とも知らないのです。お金を故意に減らす政策が経済衰退の原因だと。
両者とも、税金は余剰通貨の廃棄だと知らないわけ。
増税とは、捨てるお金を多くする政策です。
多く捨てるからお金に困る。 ← w
何者かが国民分断を狙って、綿密に仕掛けてくるわけか
1997年4月1日の緊縮財政と消費税増税で通貨削減が始まり、国民の実質賃金は減らされ続けています。動機は財務省の増税出世レースと、金融資本家のレントシーキングです。
後者は、新自由主義とグローバリズムによる、日本の解体と乗っ取りです。
レギュラーご意見番たちはアメリカ留学組が目立ち、外国に住居を移して日本をつぶして自分の肥やしにして平気。日本国民が苦しむのを、楽しく笑える立場です。
外国から日本を崩してくる彼らの笑顔を、国民は味方だと信じているのです。