日本円の価値を担保するものは何か:特定国のお金はなぜ信用される

ジンバブエドル

日本円の価値を何が担保しているか、みんなが知りたい

ネットのコメント欄で、誰も答えずに放置された、よくある質問のひとつ。

日本円の価値というか信用度を、いったい何が担保しているのか、誰か教えて。

「担保」は子どもが使わない語で、「保証」「裏づけ」「代替資産」などの意味です。

「世界の人々が日本円の価値が急落しにくいと信じる、根拠は何か」という疑問です。

その人が疑問を持ったのはなんで?

「一万円札を作るのに、一枚あたり約20円かかる」とどこかで知って、20円を1万円にふくらませた差の9980円は何なのか、が発端でしょう。

紙きれを宝にでっち上げたも同然に思え、国家レベルの不正な詐欺だ、錬金術のおいしい利権だろと、中二病的な詮索と怒りが始まる。

しかもお金が紙くずになった国は実在するから、自分の将来不安も残る。

でも不安がる人も、日本円を使ってるよね

他のお金に乗り換えたら不便だからです。

特定の通貨を使う理由は、第一義的には納税義務です。

それなら全ての国が平等だけど

国ごとに通貨価値に差がつく担保は、国の生産力の高さです。

商品の製造メーカーが関係するのか

売り物である商品を多種多様に、大量に作れたら、お金が正常に機能するからです。

生産力が高いと商品が豊富で、お金の価値が落ちにくい

お金は商品と交換する引換券なので、商品がないとお金は役立ちませんね。

生産力が低いと「お金があっても、かんじんの買う物がない」が起きます。

商品を増やせないと、お金は価値がないわけか

だから政府の正解は、お金を多く発行して国民に渡し、商品を多く買わせること。

各業界のメーカーは増産の機会とみて投資し、景気の好循環が始まる。

でも、お金を増やしただけ価値が下がると聞くけど

それが嘘デマです。宝石や貴金属と混同し「お金もまた値段がつく商品だ」をこじらせた中二病です。「お金のブツに値打ちがあるのだ」式の、あるある誤解。

豊漁だと値崩れするイワシやサンマの理屈を、お金にあてはめた勘違い。

お金を増やして価値が下がった国もあるけど

通貨発行の宿命でなく、生産力不足の宿命です。

ジンバブエ国が2019年6月に自国通貨ジンバブエドルを発行した時、価値が劇的に下がりました。さらに発行し続けると、無限に落ちました。

ジンバブエは国産品が少ない上に、商品を素早く補充する態勢がないから。

どんな商品が不足してた?

オートバイはジンバブエ製でなく日本の四強だし、お菓子も明治やグリコなど輸入品で、文具も日本製、コロナ対策の医療器具や電子装置も日本製を使う国だから、

国民が商品を買い尽くし、ジンバブエドルは大量に宙に浮き、虚しく暴落しました。

反対に、物余りで輸出し放題できる日本はどうなの?

ジンバブエとは逆に国産品があり余る日本は、日本円を大量に発行して国内にばらまいて買い物させない限り、商品の方が宙に浮くわけ。

日本のような、物余りで売買が下火な状態を、デフレと呼びます。

ジンバブエに勝って喜ぶレベル

日本円を紙くずに変えるのは至難のワザか

先進国でお金が紙くずになったのは、戦禍で工場が焼け落ちた事例がほとんどです。

日本が真似るべきは、ジンバブエやスリランカでなく、英、米、カナダ、スイスです。

日本はインフレでなくデフレを心配して、お金をばらまき続けない限り破綻します。

絶対に破綻しない日本が破綻するのは、どんな破綻?

世界で言う財政破綻は、外貨借金の返済遅れです。

もし日本が破綻するなら、その財政破綻とは違い、ロストテクノロジーです。

作る技術が消え、作れる人も消え、国産の商品が店から消えていく破綻です。

一眼レフカメラや和服が作れず、ダムも原発も作り方を知る者がいない破綻。

お金を刷りまくらないと、逆にジンバブエになっちゃうの?

現に、メイド・イン・ジャパンでない商品が、ものすごく増えましたね。

ばらまき拒否で通貨価値が落ちて、近年の円安です。話は全てつながる。

日本円を世界は信じるのに、日本人は信じない分裂

急落しにくく信用度が高い通貨は、定評があります。

世界五大通貨
米ドル、ユーロ、人民元、英ポンド、円
国際決済通貨(ハードカレンシー)
米ドル、ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、加ドル、スウェーデンクローナ等
財政破綻を起こすことが不可能なエリート七カ国
日本、アメリカ、カナダ、イギリス、スイス、オーストラリア、ニュージーランド

国産の商品が充実しているから、外貨建て国債の発行がいらず、自国通貨建て国債を必要なだけ発行すれば済む国です。自国通貨は、政府がいくら使ってもタダなので。

そして当然ながら、変動為替相場制の通貨を持つ国です。固定為替だとだめ。

外部→ 通貨の安定を誇るページ →(1)の文面に注目

スイスの物価が変に高いのは、輸入品に頼らず国産品を絶やさない国策です。戦争しない永世中立国だから、外圧のやばい主義に乗らず、地元の産業を守る方針。

エリート七カ国に、ドイツやフランスは入らないの?

自国通貨を持たない国は、財政破綻(外貨借金返済遅れ)の可能性がゼロにならない。

フランスはフラン、ドイツはマルクを廃止し、ユーロに変えたので破綻があり得る

国の仕送りに頼る県の地位へと国が落ち、超トップが外にいて、思惑で財政破綻させられたりも起きるのです。

炭鉱閉鎖で産業が消えた夕張市が、政府の思惑で破産させられたのと同じ。

EU国に主権なしは、知られた話よね

一例はギリシャでした。自国通貨ドラクマを捨てユーロに替えたので、起きるわけがない財政破綻が起き、関係者すら驚いた。

それをみたフランス、イタリア、スペインは、栄光を取り戻すためにEU脱退を希望中。

日本円は無敵か

東京で円を刷り足せるから、ギリシャ的な破綻を日本でやりたくてもやれない。

だからこそ「一万円札が足りない」のデマで国民を洗脳し、増税で経済活動を縮小させ、業績悪化企業を買い叩く外資のカモにする。マレーシアはのがれ、日本はやられた。

政府が刷れば済む「自国通貨」が、足りなくて泣く政府は、ウソ泣きのお芝居です。

つまり「国費は国民負担」は嘘ね?

そう、税金は財源だは嘘。正しくは「税金は財源でない」。

本当の財源は国庫短期証券で、出費のたびに追加発行します。

徴税は過剰な好景気を防止する機能であり、余剰通貨の抹消です、

民主的な日本が、非民主的なドイツにGDPで負けた理由は?

「お金を刷り足せば成長する」事実を払いのけて、「お金が増えたら日本は破綻する」のフェイク報道を信じる硬直な心理は、両国で美術展を催して理解できました。

日本人は世界とくらべ、抽象美術がとても苦手です。抽象思考がだめ。

庶民の洗脳は、ドイツより日本の方が徹底できるね、ってわけさ。

ウソ泣きのお芝居を、どうしたらやめさせられる?

一万円札が底をつく前提の議員を落選させ、刷り足す前提の議員を当選させます。

国民は選挙で、延々と逆を選んでるね

庶民の洗脳は、ドイツより日本の方が徹底できるね、ってわけさ。

程度問題でなく、正反対に洗脳され逆走中

逆走をやめて復活した国もあるから、よけい悔しいわ

天国で悔しがっている人を忘れたらだめ

記事→ 地獄で悔しがる人もおりまっさー

日本の自滅行動は、誰かの指令なの?

大資本家や多国籍企業が世界を支配する、新自由主義のガイドラインがあります。

外部→ 各国に福祉を捨てさせ、国内闘争で分断させる文書が有名

お金を発行すれば富裕化すると聞いた日本人は「そんなうまい話は嫌いだ」と反発しました。エリート7国がそうであるメカニズムに耳を貸すべき。
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