読者が少ない経済と、多い経済の、二種類の経済
「経済関係ニュースは目に入れたくない、嫌い、関係したくない」。
そのせいで日本が貧困化しているというお話です。
経済アレルギーか
経済ブログも動画も大衆人気がありません。経済関係は閲覧回数が少ないし、反響もわずかです。
ところがネットで最もアクセスが多いジャンルも、同じ経済です。株の投機、FX、仮想通貨の投機。資産を増やす財テク。儲かる商材。それらも経済です。
もうひとつの経済?
言葉は同じ「経済」でも、「経世済民の国家経済」と「一攫千金の金儲け経済」は人気が大違いです。国づくりは不人気で、金儲けは大人気。経済の語の二面性です。
投機経済ファンが急増したのは、バブル時代の株ブームでした。銀行ロビーで何時間も、株価の電光掲示板を見つめる人がいました。今は平成デフレ不況で所得が減り、働き口も減る中の株人気です。
一方、暮らしを傾けた緊縮財政と消費税増税の話は、読者が非常に少ないのです。
国民の経済アレルギーのせいで、国が落ち目になっています。
日本経済の話題に、国民みんなが注目しないのはなぜ
日本で経済の話をすると、いかがわしい人に思われる不安です。
「自分は経済にだけは関わりたくない」の反応がみられます。経済と似た立場は、日本では競馬や競輪かも知れません。
「あんたそんな変なことやってんの」と白い目でみられます。欧米のお金持ちの遊びも、日本では底辺層の悪行に扱われています。
ださいイメージ?
経済に関わると、おしゃれな人に見えませんね。ファッショナブルでスタイリッシュな、ルックスのよさや好感度は、経済関係者とは逆方向です。
経済には清潔感がなくて、不潔な印象があります。不健康。
政治を敬遠して経済も巻き添え?
選挙投票にも行かない人の多さも関係するでしょう。政治が不潔だから経済も不潔だと、重ねていますね。
このブログサイトも最初にご覧になり、現政権を叩いて支持政党を宣伝する、選挙運動の工作活動だと思われた方が多いでしょう。
経済は、触らぬ神みたいな。でも・・・
「政治経済なんて大っ嫌い」は、それはそれで強い政治信念です。それ自体が激しい政治主張であり、偏向しています。ゴリゴリ固まった思想には違いありません。
公権を「絶対に嫌だ」と決めているのは、信仰ともいえるのですよ。
政治の裏はドロドロだし
政界の闇だとか、他国資金との黒いつながりとか。
しかも右翼や左翼に分類されたり、反社会勢力に近づく気までしてきます。
だから経済に絶対に関わりたくない人は、独身女性が特にそうでしょう。国家の枠組みだとか、世界の変革だとかが、最も似合わない層です。
理解できないのではなく、理解したくない。その件にタッチしたくない、頭から嫌いで、関係を断ちたい。目をそむけたい。
わかる
自分の考えを持って社会に意見する女性は、日本では特別に嫌われますし。
自意識だけでなく、闘う女は、めんどくさいやつというか。
ケイザイなんて、口にするだけでイメージダウンです。
事なかれ主義は?
日本に、次のような意識はあるのかも知れません。
「黙って上に従えば、ひどい間違いであっても、責任は上にあるから」。
数字が苦手な理由は?
もちろん算数や数学嫌いの線でも説明できるでしょう。
図表やグラフはビジュアルでわかりやすくても、頭は疲れます。経済に首を突っ込むのはこりごりになりそうで。
かつて与党が大衆の支配方法を広告代理店に相談し、「B層」と分類されたセグメントのことです。B層は、だましやすく詐欺にかかりやすい。
お金が不衛生だった一昔前の、負のイメージも
珍説として、赤痢やコレラや腸チフスが流行った、戦後の不衛生時代もあるかも知れません。百円札や五百円札は誰が手にしたかわからず、汚いから警戒されました。
お金に触ったら、手をせっけんで洗いなさいという時代です。この指導が、お金の世界は汚いから関わるなの教えに混線したかも知れません。
保健の次元での不衛生が、ダークビジネスに通じるみたいな。
さかのぼると、欧州にユダヤ金融差別がありました。お金の貸し借りは、怖いし汚いと。戦争する二国に、同じ金融会社が融資するなどです。「世界の戦争は巨大金融企業が企画したビジネスだ」という陰謀説です。
経済って裏が汚いわ、の人生訓になりやすい。
汚い→回避→知識ゼロ→だまされる
その結果、風説と迷信が普通に広まっています。
たとえば政府が消費税率を上げれば、国民の手元に残るお金は減る理屈です。養える国民の合計人数は減ります。
だから、デフレ不況下での消費税は殺人効果を発揮します。
しかし知識ゼロでは、増税すると人口が減る正常思考は困難です。「増税して国の台所が潤えば、子どもも増えるかも」と正反対を信じやすい。
詐欺にかかりやすいB層のセグメントです。
少子化はなぜ急に進んだの?
増税でサイフの中が減って、結婚できない男女が増えたからです。
緊縮財政と消費税増税で国民所得を故意に減らして、日本はあらゆる分野と次元で、何もかもが縮み続けています。
税金は財源でないのに、財源扱いして重税なのです。
経済嫌いだと情弱として利用され、強者に食われる時代です。
食うとはどゆこと?
A業界を増税して、B業界を減税する場合。これはA業界が生んだ儲けを、B業界の儲けに移動する「富の移転」です。
B業界からの政治献金で実行されやすく、政治力のないA業界が食い物にされます。
八百長よりひどいー
上級国民が下級市民をだます時代に、とっくに変えられているのです。