蓮舫ちゃん「国債は国民の借金だ」←政府の借金だろ←借金が最大の嘘

官庁会計システム

蓮舫議員「国債は国の借金だ」という問題提起キター

参議院の蓮舫議員が政府を批判しました。

「国債は国民の借金なので」。

ネットの反論は。

「国債は国民の借金じゃない、政府の借金だぞ」。

本当はどっち?

国民の借金は間違いです。

ところが、そもそも借金の語が間違いなのです。

誰も正解を言わない状態?

日本の貧困化を象徴するやりとりです。

国会議員も財政の仕組みを知りません。金融の解説委員や、経済シンクタンク名誉教授の解説も致命的に間違っています。

政府が国債を発行する、具体的な手順をおさらいすると

財務省サイトに詳しい説明があります。

国債とは国の発行する債券です。国債の発行は、法律で定められた発行根拠に基づいて行われており、大別すると普通国債と財政投融資特別会計国債(財投債)に区分されます。

この財務省の説明は間違いです。

財務省さえ間違ってる?

国債は国ではなく、政府が発行します。

国と政府は別なのか?

国=国民+政府です。国民が委託した特殊法人が政府で、合計して国です。

国と政府を分けて考えないと、今みたいに経済の仕組みが理解できません。

国民ではなく政府の借金なのか?

それもウソ。

政府はお金を借りません。

国会議員と財務省職員とが国債を発行します。

国債が打ち出の小づちなのは、さかのぼろうにも原資の実体がないから。

交換条件なしにお金が生まれるわけ?

国債の裏づけは物でなく、国力と信用です。

国債は政府貨幣であり、金融商品です。主に市中銀行が買います。

一万円札で払うの?

日銀が裏方で操作します。これも知らない人が多い。

日銀当座預金の購入銀行さんの口座から、政府さんの口座へ特殊な預金を移します。

日銀当座預金は、市中銀行や保険業などが開く口座です。置くお金は昔はベースマネーと呼び、今はマネタリーベース日銀発行貨幣であり準備金です。

日銀当座預金は日銀が供給しており、 国民が差し出すお金ではない

日銀の定義では、日銀当座預金は発行済みのお金でなく、普通預金と混ぜません。

購入銀行から政府に渡ったお金はどうなる?

政府さん名義の日銀当座預金(政府預金と呼ぶ)を、政府は引き出せません。

政府は日銀当座預金を担保に、一般銀行に指示し、企業や個人の口座へ送金させます。

このオンラインシステムが、ADAMS II(官庁会計システム)。アメダスじゃないから。

政府は国民から何も借りてない?

何も借りません。

蓮舫議員を批判した声の「国債購入費は僕らの銀行預金だよ」は初歩的な間違いです。

お金の発行は、貨幣の追加です。合計が増えます。1973年から全世界がその方法です。

政府が国債を発行して使うと、GDPが増えます。国民は裕福になり、国が富みます。

いいことずくめ?

当然です。お金を発行した政府が痛い目にあう制度に、誰が設計しますか?。

お金は金券です。刷れば損する愚策を、イギリスの英知が考えると思いますか?。

しかも巧妙にも、お金の発行で打ち出の小づちは二度振ります。一度目が国庫短期証券で日銀当座預金を用意し、二度目が国債で金利補整する順序です。

ご存知でしたか。打ち出の小づちは二度振るのです。

国債発行は誰からもお金を奪わない?

誰も負担することなく、合計が増えます。皆の思考とあべこべ。

国債発行して生んだ自国通貨の円は、政府の借入金ではなく、自己資金である
ならなぜ借金と呼ぶ?

フェイクです。過去に政治プロパガンダに使われ、妄想が広まりました。

猫にポチと名づけた混乱に似た、大衆レベルのパニックです。

どう呼べば理想か?

英語で「Government Debt」なので、「政府負債」が適切でしょう。

国債発行残高とも呼び、通貨発行実績です。

「国の借金」と日本語だけのフェイクだから、日本経済だけが右肩下がりなのです。

日本経済だけが落ちているの?

まとめると?

「国の借金」「政府の借金」「政府赤字」「政府負債」「国債発行残高」「国民の資産」「民間の金回り」「裕福度」「国力」。全て同じものです。

このお金は、政府が国民に供給して完了し、誰かが誰かに返すわけがない。

外国はどうなってる?

政府負債の2019年の概算が、中国が6900兆円、アメリカが2300兆円、日本が1100兆円です。政府負債の世界1位、2位、3位は、GDPが2位、1位、3位です。

さらにGDPが4位のドイツは、政府負債も4位につけていました。

国債発行した後に、政府と購入銀行に何が起きる

政府が国債を発行し、工事費を払います。

国債を買った銀行のその後は?

国債には償還(しょうかん)と呼ぶ期限、満期があります。

国債を買った者には、元本保証で全額が戻り、利子もつきます。

戻るって、ご存知でしたか。

つまり国債を買う側は、期日指定定期預金を預けたも同然です。

全額返すお金はどこから出す?

新たに国債を発行して返済します。

借換債(かりかえさい)と呼びます。

それだと発行した合計が永久に増え続けない?

増え続けないといけません。減ったら国民が死にます。

合計額を永久に増やし続けます。

いつまでか。国がなくなる日まで。わかりますか。

国債の正体はぶっちゃけ何なの?

政府貨幣です。

国債発行残高が増え続けないと、国家の経済成長が永続しません。

一人が人生で飲んだ水の量の合計が、今が過去最大なのと同じ。明日はさらにトータルの総合計が増えるのと同じ。理解できますか。

増加が止まった日に、その人は心肺停止していますね。もう水を飲まない。

振り出しに戻しちゃだめか?

国民の勘違いはそこです。いつか総額を全て返す勘違い。

体重50キロの人が体内に持つ水30キロを、水道局に返す妄想です。返さないと水道局が壊滅的な打撃を受けると恐れる、トンデモな勘違い。

この妄想が平成日本を貧困化させた、原動力です。それ以外の別の理由はありません。

日本の貧困化は、馬鹿社長やサボリ社員が犯人ではなく、お金への勘違いが犯人です。

でも無限に増えるなんて怖いが?

ほら、また勘違い。

無限と無限大は違います。理系思考が必要。生涯に飲む水の量は、限りがなく無限です。しかし無限大ではありません。

一人が海の水を飲み干して地球が干上がる心配は、普通はやらないものです。

素人ほど極論に走るから

昭和後半に日本が好調だったのは、国の借金を返す誤解が局地的だったからです。

新聞テレビが勘違いを率先してから、経済が傾きました。いつか全てを返済して、きれいにする義務があると、経済評論の顔役や重鎮たちも国民をあおっています。

政府負債を全て返せば国の死?

国債発行残高が何百兆円もある期間に、企業と国民は何百兆のお金を手にできます。

銀行通帳やサイフに入れて、飲んで食べて、買い物やレジャーの最中です。巨額のお金が民間に広がり、ボールのパス回しみたいに回ります。

国民側が持つこのお金を、マネーストックM3と呼びます。

国債の合計残高を減らすのは、マネーストックを国民から回収する廃棄作業です。国民はどんどん貧困化し、死んでいく理屈です。

平成の過労死や自殺がそれです。国ぐるみ信じたデマに殺されたかっこう。

記事→ 国の借金1100兆円はデマ

皆は180度逆に頭がついていくか?

お金が自由に発行できるなら、国税は何のために集めるのかを、私立小学校の入試問題やおもしろクイズにできそうです。

税金って何なの?

余剰通貨の除去です。税金は財源ではありません。

何のためにお金を捨てる?

自国通貨が価値下落するペースを、ほどよいスローにとどめるために。

それ蓮舫議員を批判した者も絶対知らない!

国債発行の解釈間違いが伝言ゲームとなり、日本国をすみずみまで狂わせています。

すみずみまで狂っていないと、ここまで徹底できないのが人間さ

日本以外の国は、自国をここまでおとしめる、そんな熱意も持久力もないのです。

国債発行で誰が誰に借金するのか。実は政府が打ち出の小づちで出すから、返済すべき借金ではありません。そうだと知らないせいで貧困なのです。
Photo: by Dries Augustyns on Unsplash