財務省の事務次官が雑誌に書いた、日本財政破綻論とは
月刊『文藝春秋』2021年10月号に、財務省の現役の事務次官がタイトル「今のままでは国家財政は破綻する」を書きました。事務次官とは国家公務員のトップです。
来たる衆議院選挙の告示前に、各政党がコロナ対策費で何兆円出すかを競っていました。競争の全てを「ばらまけば日本は破綻する」と、ばっさり否定した記事です。
世界で日本だけはお金を増やすなと?
日本以外の国、アメリカや中国やEU国などは、すでにお金を発行して国民にばらまき、コロナ禍でデフレに落ちかかった自国経済を立て直しました。
遅れた国もお金を発行したのは、国際金融基金IMFが勧告したからです。「各国は最大限通貨を発行せよと」と。
日本以外はばらまきで富裕化してた?
日本も円をばらまけば、同様に経済を立て直せます。
コロナで大半が所得減で、平成デフレ不況が恐慌になりました。企業の逸失利益と国民の生活費も補償すれば、失業自殺やテロを防げ、買い物が増えGDPの墜落も防げます。
その国民救済を食い止めるために、「ばらまけば破綻する」と警告しました。
その警告は真っ赤な嘘のフェイク論です。「腹が減った時に飯を食えば、飢え死にする」式の、あべこべのダマシです。
事務次官の訴えは、金本位制+実物貨幣のフェイク論
現代の国家財政の手法は「管理通貨制度」です。
扱うお金が「信用貨幣」です。
・ 政府が自国通貨を発行すれば、国民所得が増えて経済成長となる
・ ただし供給済みの通貨が増えすぎると、通貨価値が下がりすぎる
・ そこで余剰金を徴税で捨て、通貨の増えすぎをペースダウンする
管理通貨制度の財源は公債です。
税金は財源ではないのです。
事務次官は国会議員に管理通貨制度をやらせまいとし、他国のようにはコロナ対策を打てなくして、国民が一人でも多く死に、企業が一社でも多く倒れるようにしました。
国民は怒らないのか
何の話かわからず、チンプンカンプンです。
国民は自分が殺されかかっているとは気づきません。事態が飲み込めず、オレオレ詐欺の被害者の状態です。所得減に疑問も持たず、貧困化に納得しています。
国民の勘違いは何か?
国費を国民が負担するという、嘘を信じています。
国の無駄を減らし、企業を改革すれば、経済成長すると思っています。
本当は?
国費は政府高官がボタンを押し、デジタル数字を発行して支払います。
政府が自国通貨をばらまき、国民のサイフに入ると、経済成長します。
国民の勘違いの核心は何?
国民はお金を天然資源と思い、皆が生活を切り詰めて一万円札を温存し、国の金庫に補充すれば国家の運転資金が用意できるのだと、まるっきり勘違いしています。
お金を、サルのリンゴみたいに扱う発想です。食べたら残りが減る間違った感覚。
世界の常識では、国の運転資金は新規国債発行の一択に決まっています。
財務省が省ぐるみ、日本を滅ぼしたがるのはなぜ
ナチスのケースと同じです。
1945年のベルリン陥落後に、連合国はナチスの幹部を追跡してとらえ尋問しました。
言い分を聞いた連合国は、あぜんとしました。
ナチスはよっぽどユダヤ教を憎んでたの?
逆です。どの幹部も「上から評価され出世できた」と語りました。
真面目で仕事熱心な普通の凡人が、指示に忠実に人事評価に沿って行動しただけ。
本心の吐露だと解釈されています。
出世のための殺人だった?
家庭を大事にして、妻や子を愛する気持ちが、大量殺りくのモチベーションでした。
一般に、人が残虐になりきれるのは、何かを大切にしている時です。
愛する者のために、何でもできる。
ユダヤ教徒を殺せば快感だったのでなく、殺せば順調に出世できた。
省内と世間からの、ウケ狙いでした。
財務省内では、増税に貢献した者が出世するそうで
お金をばらまかない国は、経済成長しないので、税収が減ります。
その税収不足を理由に税率を上げた手柄で、出世できる慣習です。
国の財源は税金だという迷信を悪用か?
出世するには、支配する対象を不幸に落としてやる必要があります。
殺し屋は、殺しが楽しみではなく、ほうびが楽しみです。国民はそこに気づかない。
消費税を絶対に廃止させないのは、廃止すれば経済がみるみる好転し、いくら鈍い国民もだまされてきた過去に気づくからです。国民に気づかせたくない。
「民間人は低学歴のサボリだから経済成長しない」と、責任転嫁のデマを流すわけ。
文藝春秋の騒動で、国民の反応は?
アンケート調査では、国民の半数以上が事務次官の虚言を信じています。
二次大戦並みの洗脳の強さです。
非正規で解雇され線路に身を投げた女性も、洗脳されたままあの世へ行きました。遺族も「あの子は気が優しい以外に取り柄がないし」。
違う。原因は本人の優しい性格でなく、世界に逆らう日本政府のばらまき拒否です。
国民は何が何だかわからずにいるし
上級国民は困窮者を除去すれば税金が助かると信じ、弱者の死をむしろ歓迎しています。「金のないやつは自己責任だから、消えろ」と。
日本だけのデフレ不況は、国の支配権をめぐる内戦です。国民はクーデター側について、いっしょになって経済を壊すのにけんめいです。