大学の研究費を使い切らないと、翌年減らされる?
12月に入ると、なぜか道路工事が増える説が、昭和時代にありました。
年末と3月は道があちこち混むんだよね
大学へ行った方なら、教授からこういう話も聞いたでしょう。
「今年度の研究予算がまだ余っている。3月までに何かに使わないとまずい。余らせたら翌年は減らされる」「君らは買いたい物はあるか。飲み会でもいいぞ」。
補助金を使い切れそうにない年度か
そこで文房具や家具を買ったり、ワープロの買い増しや、ビデオ編集機を買いました。
浪費を批判する教授や学生もいたね
買い物を批判する人は、国の財政を理解していませんでした。
無駄な研究費や道路工事を減らすと、国は転げ落ちるように貧困化したのです。
予算を順調に消化すれば、国は安定的に経済成長する
大学の研究室が受けた補助金は、全て使うのが正解です。
なぜ?
補助金は通貨発行で用意します。与えられる研究費は、政府が追加発行した増分です。
買い物して、その増分を市場に入れる役が大学です。入れた額が経済成長。
お金を市場に入れるのをやめると、国の経済成長は止まります。昨今の日本みたいに。
大事なお金の温存にはならないの?
国の経費削減は、反日行動でしかありません。
それが「財源論」「貨幣のプール論」「金本位制」です。19世紀の感覚。
お金を総量一定の貴重な資源とみる間違いです。ハードウェア扱いする間違い。
登山の食料みたいに、物体の残量に気を回す間違い。お金を石炭とみなす間違い。
みんなはお金を使えば減って底をつく前提だが?
国のお金を使っても減らないのは、使うたびに追加発行する国際的な制度です。
減らないどころか、使っただけ増えます。増分が経済成長です。
税金は財源ではないのです。通貨発行が財源です。
国民にこの知識がないから、節約へと逆走して、どビンボー。
・ 国民がいくら熱心に働けど、通貨総量を政府が増やさないと所得は増えない
年度による研究費の変化に、政府が対応すればベスト
研究室の都合で、今年度は少なくして、来年度に多くしたいこともあります。
今年度は余らせ、翌年度に足してもらえば合理的でしょう。
年度によって増えたり減ったりか?
大学数が十分多いなら、年度の片寄りは国全体でならされ、経済成長は順調でしょう。
来年度の研究で大金が必要なら、融通する制度があればベストでした。
今では、国の出費が罪悪視されてるから
国立大学を法人化すると、通貨増量が途絶えて経済縮小し、国民は所得減になりました。隣国に領土を攻められる悪手なのに、国民は歓迎しました。なぜ歓迎したか。
国の出費を削れば、金庫に納めた貴重な一万円札を守れると勘違いしているから。
「大学がお金を使えば税金が上がる」と、あべこべの妄想で重税をかけてきました。
平成の自称「改革」は、昭和の合理性を壊して優良企業をつぶし外資に売るはめになり、日本経済を低落させ続け、没落へ向かわせるベクトルでした。大勢亡くなった。
来年もこの調子で続けるつもりなのは、上から下までこの知識がないからです。