【無税国は可能か】財源でない税金をなぜ集める必要がある?

クアラルンプール

無税国は存在しない→誰にもお金を発行できない証拠?

国の政府はお金を発行できます。貨幣を増やせます。

政府だけは、お金を増やすも減らすも自由です。

この説明を聞いた多くの人は、どう反応するのでしょうか。

喜びそうなものだけど

何と、拒絶反応が起きます。そんなわけはないと。お金を勝手に増やせたら、おかしいでしょと言い出して。

「だって俺がお金を発行できたら、どうなるわけ。俺は億万長者じゃんか。そんな身勝手をみんなは許せるの?」。

「そもそも、人間にお金がつくれたらおかしいでしょ?」。

「お金を無限に出して、地球のどこへ行ってもお金の山ばっかりになるよ」。

「宇宙空間も、全部お金で埋まってしまうわ」。

そんな方が好きな証明法

「世界各国は、税金をとっているでしょ」。

「もし国がお金を発行できれば、税金をとる必要はなく、無税にできるでしょ」。

「でも、外国も日本も税金をとっていて、無税の国なんてないじゃないですか」。

確かに

「お金を発行する権利が、どこにもない証拠ですよ」。

「世界の誰もお金を生めないから、だから税金を集めて資金をつくります」。

「こんな簡単なこともわからないなんて、本物の馬鹿でしょ」。

国の標準貨幣を決めて、一本化させるための税金

妄想は自由ですが、各国はお金を生めるのです。ならば、なぜ税金をとるのでしょうか。

まずは、国の通貨を宣言するためです。

円を使わせるよう、税金で囲い込み?

円以外のお金を普段から使えば、納税時に外国為替の手続きが生じます。

あるコンビニがリンギットで売買しても、その貨幣単位でマレーシアの国税しか納められません。日本の国税は円だから、納税で両替が必要です。

よけいな手間で不便だから、日本の全コンビニが円での売買に自然に収まっていきます。リンギットでの取引はやめる気持ちに、みんながなります。

円を使うのは偶然じゃなかった?

税金で指定した単位が、国内の標準通貨になります。

米ドル、ユーロ、人民元、英ポンド、円。世界五大通貨の国が、おいそれと無税国を目指せないのは、貨幣を一本化してトータル管理する利便性があるのです。

ショップごとに、気分しだいで、別の貨幣単位に乗り換えたりできないように。

「宣誓、日本国は円を通貨とします!」。納税義務で宣言します。

そこは、好き勝手にはさせないんですよん。

貨幣の増加ペースを、スピードオーバーさせない税金

国税は自国通貨の宣言だけでなく、双璧の大きい目的があります。それがお金のだぶつきを減らすための、貨幣の間引きです。

独立国はお金を生めます。だから日本政府が毎年支払っている240兆円を、国債発行するだけで全て新造できるんですよ。

昔で言えば「お札を刷りまくる」です。今ならキーボードで「ポンポンポン」。

その増やせる限界があるという?

国に必要な金額どおりを毎年生むと、お金が増えるスピードが速すぎます。

そこで、お金が増えれば、買える商品も増産して、需給を釣り合わせます。ところが。

商品の増産より貨幣発行がハイペースすぎてぶっちぎると、商品が買いつくされてレア化します。するとお金はだぶついて価値が落ちます。

屋台のタコ焼き1個が100円に上がれば、4個買えた頃より円の価値が下がりすぎです。

それあれみたい

まるでビットコインのような激変です。お金があまりに増えすぎると、みんなが何でも買いまくって商品が枯渇します。その過剰な状態が、超インフレです。

途上国や内戦国、敗戦国に限れば、超インフレの先にハイパーインフレがあり、その先にお金の紙くず化があります。タコ焼きが一皿で1兆円とか。

そうなる確率は日本はゼロです。でも年に物価が2倍に上がる程度でも不便です。

円の価値をぐらつかせないために

円の値打ちが急に下がるのを防ぐには、爆買い可能なお金持ちから少しずつ円を返却させます。全額ではなく一部を少しずつです。「与えては一部だけ返させる」という回転を、毎年続けるのです。それが徴税です。

一部だけ返すなら、スローテンポであれ国内のお金は増えますよね。この増分が経済成長に加わるのです。

経済成長するかしないかは、国民がどれだけがんばって苦労して働いたかは関係なくて、政府の貨幣発行が多いか少ないかで決まります。

そこ絶対みんな誤認識してる

日本人のほぼ全員が、お金が増えるのは人が熱心に働いた時だと思っています。

日本からお金が減るのは、働く人の熱意が足りない時だと、全く勘違いしています。

労働がお金を生むという労働者の自尊心?

日本人は、お金は天然資源のように貴重で、働いて獲得する、その時に生まれると誤認しています。働くことの尊さが、お金とは何かの思想に加わって混濁しています。

本当は銀行が発行すれば、お金が生まれて増えます。労働なんて関係なし。

国の経済が傾いた時、働き方を変えても意味がありません。経済が傾くのは、国民の生活ゾーンからお金が減っているからです。プリントし足りないからです。

貨幣を増やしてやれば、あっさり正常化するだけの話です。

みんなの思いと全然違う!

その証拠にバブル時代の日本人は、令和時代よりも適度に働いて遊んでいましたよ。自由で伸び伸びしてー。低賃金の今みたいに命を削って、こき使われて早く死んでなんかいないしー。令和みたいな働く奴隷じゃないしー。

バブル時代は、会社の社員同士で年に56回程度、様々な飲み会で街に繰り出す生活でしたから。交際範囲が広い人はその倍でした。

今のような「飲み会は無駄な時間だからご免だ」は、貧困化で生じた集団心理ですから。社交が打算的で我利我利して、社内の仲が悪い時代に変わったのです。

お金のプリント量を減らすだけで、暮らす人間のキャラまで変わるのです。

お金不足で生活が苦しいのは、国が故意に貨幣を削減しすぎているからです。国民はものすごい勘違いを、今の今も続けているのです。だからビンボー。

一般の認識はあちこちが変だが

さらには、爆買いが不可能な貧困家庭から、お金を返却させる意味がないこともわかりますよね。だから資産も所得もない底辺の失業者からもお金を返却させる消費税は、思想的には狂っていると言われるのです。

なぜ狂っている税制が放置されるかは、消費税は歴史が新しいからです。人類はわけがわからないまま、とりあえず我流で振り回している最中です。

新しく登場した食べ物が、実は毒物だったオチみたいに。

そういうコケ方ってよくある?

肺の病気で人が死ぬとも知らずに、アスベストの石綿を建物内に大量に貼ったり吹き付けた過去がありましたね。人類はでたらめを平気でできるものなのです。

わかっていない人は、わかっていない自分と向き合う瞬間がありませんから。

何のために税を集めるのかも、勘違いの人だらけになった21世紀の現実です。

日本は勘違いのリーダー?

「もし貨幣が発行できるなら、無税国にできるよね」の認識です。

無税の小国もありますが、世界に通用する通貨になるには、適切なインフレ率を維持するために、故意に景気にブレーキ抵抗をかける納税制度があるのです。

税金は景気を悪くすることが、最初から主目的です。増税は、景気があまりに上がりすぎて困った時に行います。隣近所がスーパーカーを買ったり、別荘取得ブームになり、街も観覧車だらけになり、便器に金メッキするような金余りの時が、増税する時です。

今は増税する時にみえないが

軽自動車やビール風飲料が大人気の時に増税するのは、基本が欠けているからです。

集めた税金を国の予算にしたり、予算が欲しくて増税する残酷なほどの勘違いで、国民が手にするお金を無意味に減らして、必然性のない貧乏に納得している日本国民です。

政府がお金を発行できるなら無税国が可能なのに、なぜどの国も徴税を行うのか。自国通貨宣言と超インフレ抑止です。最大機能は景気の調節弁です。
Photo: by Azlan Baharudin on Unsplash