日本経済を良くするには何が必要:日本を壊す側のトークも聞こう

レントシーキング

日本経済に圧力をかけてくる人の、トーク映像が出回る

日本国民の認識不足で目立って大きいのは、外国人が行う日本つぶしです。

日本人には、世の中には裏がなく、策略も陰謀もないという、性善説の思想が強い

何ごとも表面だけで思考しがちで、オレオレ詐欺のごとく簡単にやられる。

日本経済の自滅的な国策には、自滅行動をとるよう要求する勢力がいます。

「そんな勢力は聞いたこともないわ、いるなら顔を見たいわ」という方へ。

経済低落が政治の責任である根拠は、通貨発行権の存在

次の自己責任論は、特に若者が好きですね。

「平成デフレ不況と経済衰退は政治が悪い」と言う人がいるが、何でも国のせいにするのは間違っていると、僕は思います。

自分に何ができ、国にどう貢献できるかが大事です。また自立して独りで生きていく気持ちが大切だと、僕は訴えたいのです。

この主張は全く無意味です。なぜか。

国だけが経済成長させる権限を持ち、国民は権限を持ちません。

個人がお金を刷り足せますか。金利や税率を変えられますか。

平成デフレ不況は、国策「緊縮財政と消費税増税」の通貨削減が原因です。

先の意見は、次の間違った前提に立っています。

国民がお金を発行して政府にあげて、国の運営費を手に入れた政府は予算執行する

全くあべこべで、現実世界はこうです。

・ 各国の政府だけは、打ち出の小づちを持っている
・ それは自国通貨を必要なだけ出せる通貨発行権である
・ 通貨の原資は発行権そのものであり、コストは無料である
・ 小づちで出した貨幣の呼称は、日本では国庫短期証券である
・ 国庫短期証券を国債に差し替え、償還時に借換国債で永続させる
・ 累積政府負債が増えれば増えるほど、その国は経済成長が順調である

自国通貨を刷り足す権限は、法的に各国の政府だけが持つ。

国民が刷り足せば、通貨偽造の刑事犯罪で摘発される。

金欠を国民の責任だと言う者は、この知識がない。

景気の上げ下げは、政府が自在に切り替える。

国民らが上げ下げできない仕組みである。

そんな仕組みは近世の英国が決めた。

仕組みの完成は1973年である。

管理通貨制度と呼ばれる。

記事→ 財源論とは

原油価格高騰のたびに、世界が狂い出すパターン

政府の通貨発行額に物理的な限界はなく、事実上は国産品の品切れが上限です。

商品供給力が大きい国ほど、お金も多く発行できるわけね

だから米ドル並みに、日本円も多く発行できます。しかしやらない。

やろうとしない最近の理由は、物価高騰を大勢が誤解しているから。

2022年はロシアウクライナ戦争でしたが、1970年頃のオイルショックでも、原油価格が上がり各国の物価が上がりました。日本でも悪性インフレ率20パー。

当時のイギリスは「景気の過熱」と誤診し、英国病と呼び、景気を引き下げてやるために通貨を減らしたり、企業に価格競争させました。厚かった福祉も廃止して。

二種類のインフレを分けて考えないこの大失策は、経済学の中味が古かったせいです。

感染症の体温上昇を、元気すぎる熱血だと誤診したのね

伝染病にあびせた冷水シャワーが、サッチャー首相の新自由主義でした。

経済成長を食い止めて、デフレ(経済縮小)の貧困化促進で物価を下げる思考です。

サッチャー首相は格差拡大を強める政策、差別的な人頭税導入で支持を失いました。

格差拡大に努めた動機は、新自由主義のミルトン・フリードマンが師だからでした。

外部→ 世界を壊した新自由主義のイデオロギー

そのポール・マッカートニーの動画は?

イギリスのザ・ローリング・ストーンズでサイドギターのロン・ウッド氏が、イギリスが1970年以降に曇ったと証言する(2:57)おもしろ対談です。

1979年のイギリスと、1997年の日本は同じ逆走してる

日本人の多くは、平成令和にこう考えてきました。

経済大国になれば、使うお金が多くなり、国の金庫の一万円札が減るのが早い。
ならば経済縮小させて、お金の動きを止めて、一万円札を使わず温存するべき。

こうした貨幣観の逆立ちが原因で、「成長するだけが幸せとは限らない」「成長を前提としない国づくり」「脱成長だ」など、間の抜けた発言が次々と出てきました。

政府がお金をばらまかないから、成長しないわけか

「お金は限られた資源だから、国営を民営化して市場原理にまかせろ」式の、新自由主義の悪魔スローガンに同調して、レントシーキングが盛んなのです。

日本では徹底し、結果も徹底している

ホント、徹底が好き

新自由主義に毒された英米も、成長はしてるけど???

日本よりルーズな国民性で、国の壊し方が不徹底だったと考えられます。

その証拠に、英米は農業へのばらまきが充実し、食料自給率が高くて格下感がない。

徹底的なばらまき徹底拒否の徹底ぶりは日本だけが徹底している

「税金は財源でない」メカニズムは、英米VIPの共通認識にあるようで、「国費は国民が負担する」の妄想は、実は日本だけでしょう。

お金を刷り足す権限がない国民には、経済成長させる権限がないのに。

・ アメリカは大金をばらまいては、増税しないで金利だけ上げる → 経済成長
・ 日本は少額をばらまいては、増税と新税追加で増分を回収する → 経済衰退
日本人なら一個のデマで、いくらでも自滅してくれるw

それが「国の借金を返さないと国は破綻」です。逆です。返したら破綻する。

帳簿用語「政府負債」を「借金」と偽って呼ぶフェイクに、見事に釣られた。

日本では最初から、税金とは国民が国に与える養分だと、完全に勘違いしている

それで階級闘争する資本家は、日本経済を崩壊させるハードルは低いと知りました。

だます前から、勘違いしてくれているからです。

日本を素晴らしい国とたたえる動画も多いけど

世界中のアーティストは「日本はいつ行っても楽しいし心温まる、日本らしさよ永遠に」と喜々と語ります。各地の名所が消えたり、伝統文化が薄れるのを悲しむ。

しかし新自由主義者は逆で、日本が平和にまとまらずに、荒れて壊れて欲しい。

日本の良さを、日本人同士で思いっきりつぶし合って欲しい。

そのココロは?

経済縮小させれば、日本は金に困って資産を吐き出すから、安く買い取り大儲けできる。

経済崩壊で貧困化する法律づくりを、議員や著名人に依頼します。できる限りの謝礼も。

テレビで人気の経済評論家が日本を壊した犯人:悪い時代の顔役は悪人
お金は負債のしるしだという説明は、ネットにありテレビにありません。なぜテレビのカリスマ論者たちはお金の本質を言わず、使えば減るから使うなと嘘の説明を延々と続けるのか。闇の力の正体は。
フセイン大統領下のイラク国営資産が、英米所有に変わったように、他国の経済をつぶして、資源や技術やインフラを買収するビジネスがあります。
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