財務省解体デモのスローガンは玉石混交だと言われているが

デモ参加のあなたも、貨幣観をチェックしておきたい

国民は長くこう思ってきました。

国の出費がかさむと、金庫の一万円札を使い、いつか底をつく。一万円札は神から授かった貴重な資源であり、使い切れば国の財政は破綻する。

「失われた36年」の主因は、この間違った貨幣観から導かれた無限の増税です。

デモは増税に反対して、減税を訴えてるけど

そのココロは。

減税すると国のサイフはしぼむけれど、代わりに国民のサイフがふくらむから物が売れて、消費税収はむしろ逆に増えて政府も潤うだろ。

違う!。現代国の財源は国債発行です。政府が潤う必要がないわけで。税収を増やす気がある限り、重税に戻っていくだけ。

税収とは偽名で、自動廃棄の捨て分です。お金のゲットではなくロスト。

日本人はお金の誤解で国を壊したんだ

お金は人工物です。政府が国民に与えるチケット。天然資源に由来せず、宝でもない。

財務省解体デモの焦点は何?

国債発行する歳出と、徴税する歳入が同じ省内にある点です。出と入の収支を等しくする邪道へそれ、「君らはのどが渇けば、利尿剤で自ら出した量だけ飲め」になるわけ。

税が財源だなんて論理矛盾だよね

重税が間違っている理由は、国民軽視や生活困窮ではありません。理由はこれ。

日本政府は通貨「円」の発行役なので、国に「円」の不足は絶対に起きない。もし起きれば、嘘のお芝居である。日本政府にとって円は金目の物たり得ない。

現代国は1973年から、国の財源は国債発行した増分です。増分が経済成長になる。

「減税するには財源が必要だ」に国民は大笑いせず、暗い顔になる。国民が政府に仕送りする逆さまの理屈「税は財源なり」で、長い年月かけて洗脳済みだから。

税金は財源だと人々が信じる限り、財務省は競り勝ち、増税が永久に続きます。

「管理通貨制度」の現代に「金本位制」で財務省が動くから、貧困まっしぐら。

高齢者と若者の対立も、税金を財源だと誤認して起きた、共食い行動なのです。

お金を保護し国を捨てた、日本だけのドタバタ劇を止める役目が、財務省解体デモ

貨幣の性質に合う、正しいデモのスローガンはこれ

デモ隊の主張をチェックしましょう。

増税ばかりで減税しない財務省は、解体せよ!

正しい訴えです。増税が必要なのは、行き過ぎた金満で消費ブームが過熱し、店の商品が品切れ続出の時です。富裕層の余剰金を捨てて、買い物の勢いをそぐ目的。

逆に庶民が金欠で商品が売れず、企業が倒れゆく絶不況なら、大減税が必要です。

減税額だけ国債発行の中止を解除して、規定どおり発行して埋める会計処理です。

国民を苦しめるだけの財務省は、もう必要ない!

生活困窮を裏づける図表やグラフがあり、日本だけが世界に逆行中と知られてきた。

逆行 1
逆行 2
逆行 3
逆行 4
逆行 5
これは

「国民が労働をサボるから経済成長しない」の嘘を信じる人は減る傾向です。1997年の政策を報道が常に伏せるから、若者がオールドメディアを疑い始めたのもあります。

日本人に出すお金は財源を問うのに、外国人に出すお金は財源を問わない!

外国人に出すお金は国債です。だが日本人を救うお金は、財源がないからと出さないのはなぜか。増税が出世の人事評価だからです。

実は日本人に出すお金も国債発行で、しかし増税で返させる。日本人を重税で締め上げる時に巻き込まれないよう、外国人だけ減税して生活費も補助します。

私たち国民は、国のATMじゃない!

確かに財務省は国民の富を奪います。「君が吸う空気の量よりも、多く吐け」が「プライマリーバランス黒字化」です。当然、窒息したり狂い出す。

ただし国民が政府に払うと国債発行残高と相殺され、即時廃棄が貨幣の性質です。税収はマネーストックの抹消であり、税額は捨てる計算が、ATMと違う。

消費税を廃止せよ!

消費税は嘘だらけ。「廃止までは無理だろ」は、税を財源と誤認した人が言う。

「減税した金額は増税で埋めろ」の朝三暮四は、年貢米の時代感覚で生じます。

とにかく減税しろ!

ヤケの減税は実は正しい。重税だと可処分所得が減って物が売れず、企業が倒れ、技術や特許や運営ノウハウ資産が外資に買収され、国の主導権が他国へ移動する。

だからどの国もスキあらば減税して売買を活況にし、生産技術を国民の手にとどめ、腕を磨かせたい。アメリカが何かと減税するのは、この正常思考です。

「減税は耳ざわりのよいポピュリズム」は、国を壊してナンボの立場が言い出す。

国の唯一の財源は国債発行であり、「国債発行で国は破綻」の洗脳から解き放ち、日本つぶし政策をやめさせるために、財務省解体デモが起きた。

財務省解体デモのスローガンに出る、間違った貨幣観

デモにおかしなスローガンも多く、貧困原因と同じ間違った貨幣観です。

財務省が税金を無駄に使うから、お金が不足して増税に走るんだ!

お金を総量固定とした「貨幣のプール論」です。子ども家庭庁廃止で、お金が浮く妄想。本当の財源は国債発行であり、税金は過度な余剰金を間引く通貨メンテです。

増税が増税を呼ぶ現象は、税収額は自動的に廃棄(通貨抹消)されるから。財務省は税の横領も中抜きも不可能。財務省の出費は、今も全て国債発行です。

財源がないと言うなら、財務省が自分で探せよ!

国の財源は国債発行した通貨の追加増分です。財源探しそのものが日本病です。

「この無駄な予算を削れば、消費税廃止も可能になる」は、間違った思考です。

国の借金を、これほど巨額に増やした責任を取れ!

逆さまにひっくり返った怒りです。借金とやらが巨額な国が経済大国です。借金を増やさなかったから、日本は「先端国の貧困化」という珍現象なわけ。世界にもまれな。

「国の借金」は「政府負債」(Government debt)を詐称したフェイクです。政府負債の大半は「国債発行残高」で、負債を増やしただけ経済成長します。

過去最高の税収なのに財源が足りないのは、国家運営の能力がないからだ!

違う違う。財源が足りない訴え自体、起きないことを起きたと嘘をついたお芝居です。

2024年分の過去最高の税収は、過去最大の通貨抹消だから、実質賃金が続落なわけ。

特別会計を廃止しろ!

廃止は財務省の願望です。特別会計とは特定支出の別扱い集計で、昭和の道路特定財源もこれ。平成に一般会計に移し、財務省の管理下に置いて、重いガソリン税なのです。

財務省は、税収をお友だちにばらまいてる!

お友だちとは、テレビに出る顔役やご意見番、政府から補助金を受けている一群だとバレ始めました。金欠芝居に誘う圧力が告白され始めたのも一因です。ただし注意がいる。

「僕らの税金を利権の連中にばらまいてる」は違う。ばらまくお金は国債発行です。

財務省の無駄な出費がかさんで、財政破綻が近い!

違う、逆、逆、逆、反対、あべこべ。逆さまにひっくり返っています。

「国の無駄をなくせ」は、政府支出を資産喪失とみる天動説です。「支出は通貨発行さ」の地動説へ逆転させて、無駄を広範に増やせば、初めて経済成長します。

政府支出は民にお金を供給する正攻法であり、お金を出しまくるのが成長戦略です。

なら今すぐ円を発行すりゃ、タダで経済成長するじゃん

それだけの話です。しかし。

あいにく、人間には感情がありました。庶民の笑顔を見て、苦しむ者もいます。

昭和末期のバブルの時、宅配ドライバーが超高級スポーツカーを買い、建築高所トビ職がヘリコプターで現場出勤して話題でした。バイト学生も、うな丼をよく食べた。

東大法学部卒の大蔵官僚たちは傷ついた。学歴や職種に関係なく金持ちになれる、好景気時代を目の当たりにして。苦々しい思いは、当時の週刊誌にも書かれた。

それで通貨発行を拒否して民を貧困化させ、格差を広げたい私情が強い。財務省は国民に無関心ではない。他にも摩擦はありました。ノーパンしゃぶしゃぶ事件とか。

国の無駄づかいを減らすほど貧困になるすっきりした理由
個人の無駄づかいとは異なり、国の無駄づかいの正体は、円を追加発行して支払いに使う手続きです。そのため国の組織が無駄なものを買えば買うほど、国民は裕福になり、国際的な地位が上がるのです。

人の脳の仕組みを知れば、怨念も理解できるはず。「財務官僚らに悪意は全くない」は、真のエリート心理がわからない視点でしょう。

次の動画は女性必見。財務省三人の「男の嫉妬」の正体。男はつらいよ。

財務省解体デモは、財政の天動説を地動説に転換して、日本発の世界不況も含めて終わらせる分岐点。ガチの階級闘争で、一方しか生き残れません。
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