お金のばらまき方は二とおり【相手が個人か企業かで経済成長に差】

イソップのぶどう

ばらまきが多いと商売繁盛し、経済成長した年になる

政府が自国通貨をばらまくと、経済成長します。

世界の人類はこの方法で経済成長してきました。

ばらまける上限は、国産品が売り切れない範囲。

経済成長するメカニズムを知りたい

近年の話題で、国際経済学者が目のつけどころを誇りつつ、他の論者を笑った場面がありました。「僕には経済成長の意味がさっぱりわかりませんね、何なんですかね」と。

彼が知らなかったオチでしょ

経済成長の定義は、GDPが増えることです。

名目GDPの増分が成長分だと、国際的に決めてある。

名目GDP = 生産額の合計 = 支出額の合計 = 所得額の合計 = 日本は約540兆円

X氏がY氏から買うのと、Y氏がX氏に売るのは同時に起き、金額はイコールですね。

これを「GDP三面等価の原則」と呼びます。

物を買えばGDPが上がる、それが経済成長か

イノベーションや、奇才や革命と関係ない。売れ行きの話です。

国際経済学者のテレビ発言をはじめ、だまし情報が日本に多い。

物が売れない時は、何をやれば売れるの?

よく商品の魅力不足が論じられますが、話が脱線しています。

緊縮財政で金がないから、国民は物が買えないのです。買う金がない。

買わない国民に、欲しい物に背を向ける心理「イソップのぶどう」が起きます。

「商品がつまらない」と言い出す、その声は正直ではない。

ぶどうの実が高くて取れないキツネは、にがくて食べられない実だと思って去った

「ジャンプ力不足だった」と言わず、「あのぶどうはまずそう」と周囲に言う。

イソップのぶどうを克服した例はある?

平成のサラリーマンがヨット所有を無駄と言うのは、デフレで所得減だから。

昭和バブル時代はインフレ好況で、サラリーマンが続々とヨットを購入した。

国民向けと業者向け、お金のばらまきは二種類ある

政府が正しく自国通貨をばらまく「政府支出」は、大きく二種類あります。

政府配布 : 政府が自国通貨を発行し、国民に現金を贈与する
政府投資 : 政府が自国通貨を発行し、業者に支払い、納品を国民に使わせる

政府支出にはさらに「政府消費」もあり、国会運営費や公務員給与や役所の建設費です。ただそれは必要経費に思えるから、ばらまきとは呼びにくい。

二種類のばらまきは具体的に何をやる?

誰の銀行口座でマネー・クリエイション(貨幣創造)するか?。

政府配布は、個人が相手。

国民は買える商品が増え、暮らしのレベルが上がる。売れ数増の企業は商売繁盛で業績好転し、人を雇い設備投資し、好景気が好循環し、先進国へと上昇する。

政府投資は、企業が相手。

・ 農家に助成金を出し、作物を安定栽培させ安く出荷させる
・ 高速道路や橋やトンネルを発注し、国民に無料で通行させる
・ 国立博物館や美術館や劇場ホールや公園を作らせ、安い入場料にする
・ 国公立大学の補助金を増やし、授業料を安くして、日本中の頭脳を集める
・ クレジット手数料を通貨発行して投入し、カードのコストを店に負担させない
・ 電気ガス水道を公営とし、公金を多く入れて国民の暮らしを安泰にする
昭和時代にやったことばっかじゃん

それで昭和を否定すると国民は貧乏になり、無駄に亡くなっているのです。

無駄に亡くなったグラフ

平成にサービスが消えたり有料に変わったのは、ばらまきを減らしたから。

国のばらまきは散財でなく、お金を国内に増量する役目。 ← 国民は知らない

なぜ知らない?

教科書に嘘が書いてあるから。

本当はこうだよと言っても、反発したり怒り出す人は、嘘をしっかり学んだから。

ばらまきって語は、イメージダウン狙いでは?

政府支出を阻止して貧困化させ、国を傾けてやる作戦です。

国の経済成長を止めてやるには、ばらまきを妨害すればよい理屈だから。

「ばらまき反対」を敵国の国民に叫ばせて、国家崩壊させ格下に落とす。

ばらまきの逆が、公共料金値上げと増税です。 ← 国民は知らない

日本人がばらまきを嫌い、自滅してきた原因は、財源論

日本の皆さんがばらまきを嫌う理由は、ばらまくお金は自分が払った税金だと勘違いしているからです。ばらまけば国の金庫から減り、増税して補充する勘違いです。

価値観が逆さまにひっくり返っています。

逆さまニッポン

逆さまジャパン

何が逆さまか。

・ お金を石油のような資源だと解釈し、使えばいずれ底をつくと勘違い
・ 国の財源は税金だと思い込み、ばらまくと増税を食らうのだと勘違い
・ ばらまかれたお金は馬鹿が消費して、宇宙から消え去るのだと勘違い
でも、ばらまいた後に実際に増税してるけど?

実際に逆さまに勘違いしているから、逆さまの勘違い行動をとるわけ。

嘘で理論武装しているから、経済衰退する足取りが力強くてパワフル。

政府が支出する際に、通貨を追加発行して払う事実を、国民はそもそも教わらない

日本人だけが、政府が僕に食べさせる焼肉は、僕の背中から切除した人肉が前提。

風呂の蛇口から出る水は、風呂の底から抜いた水を出す前提。

子に渡すこづかいは、子の貯金箱から抜き取って渡す前提。

子に飲ます母乳は子が負担し、母の胸に入れてやる前提。

他国がばらまきで好景気だと聞いても、皆で無視してるしw

今や日本人も「何か変だ」「僕らはだまされたかも」と、気づき始めたのは確かです。

しかし「税金は財源でない」を、国民はまだ理解しきれずにいます。

難しく難しく考えようとして、こじらせているのです。

理解が不十分だとどう転ぶ?

よくあるイマイチ発言がこれ。

消費税が上がるたびに、物が売れなくなり経済が落ちた。国はもう消費税増税はやめて、減税すべきだ。すると買い物が増えて、経済が回るだろう。

経済が回れば皆の賃金も増えて、所得税は自然増収となり、税収は今よりむしろ増えるのだから。そういう賢い手順が大事だと思うよ。

その発言の何がイマイチ?

「減税」は正解でも、「税収増」が目標だと話が脱線しています。

・ 景気を上げて税収を増やす改善は、税金は財源だと誤解した者が言い出す
・ その誤解だと増税が肯定され、今も続けている失われた35年と同じ方向性

税の目的は、商品が売れすぎてスーパーの棚が空になるのを防ぐ、お金の廃棄です。

税金はじゃまで、間引いて捨てる余剰金です。

有から無へ、通貨を抹消しています。

そっか

飲み会の幹事が集める会費と同一視する限り、逆走の増税ラッシュは続きます。

「税金を多く取るほど国民は弱るけれど、国家は強化される」の共通認識が嘘なのです。多く取るほど、国民も国家も落ちていくだけ(重税で起きたフランス革命参照)。

税収増に喜ぶ日本人て何なん

フェイク語「税収」に洗脳されたのです。

収入のふりをして、厳密には廃棄だと、理解しないと貧困あるのみ。

打ち出の小づちを持つから、国に収入はいらんよね

通貨発行権を持つ政府にとって、自国通貨は金目の物でないのです。

週刊新潮の掲載記事は、週刊新潮の編集部にとって、手に入れたい情報でない

どこかに円がないか探し回る国会議員は、正常な思考でない。

グラフで見る異常ニッポン

お金を発行する役の政府が、予算の財源を探す行動は、狂っているか悪だくみ
税は財源ではない意味を理解できない人は何につまずいている?
「税は財源ではない」への反論のひとつに「だって今税金を財源にしているじゃん?」があります。この反論の何がおかしいのか。それを理解できるまで国民のレベルを上げるのも国づくりです。

平和を装った異常がこれ

通貨発行する手段は「政府消費」「政府投資」「政府配布」の三とおりで、後二つがばらまきと呼ばれ、ばらまき削減で経済衰退し大勢が亡くなった。
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