税金は財源でない意味を、理解できない人の思考
「税金は財源でない」が理解できない人は、いったい何を考えているのか。
ネットにある質問です。
日本の財源は税金ではなかったって
ほんとうですか?本当に税金じゃないのですか?
回答がこれ。
国の会計には、一般会計と特別会計があります。
良く耳にするのは一般会計。一般会計予算は、約102兆円。
69%が税金収入、31%が借金特別会計は、それとは別に事業毎にたてた会計で、約200兆円。
年金の掛け金や収入印紙代などが収入源。全財源の約70兆円が税金。
「日本の財源は税金ではなかった」と言うのは嘘だとわかる筈。
回答の何がおかしい?
質問からしてコケており、回答も財政の知識が空っぽ。
こんな問答だから、日本経済はしっかり落ち続けているのですね。
↑ 起きている現実を無視するのを、まずやめませんか。
今やっているから正しい、式の間違った証明法
上記の問答をたとえるなら、こんな組み立てです。
質問 : この道路では、車の速度は本当に40キロなのですか?
回答 : 現地の車は平均55キロで走っており、40キロは嘘だとわかる
実に馬鹿馬鹿しい質問と回答!
質問の時点で脱線しています。
「税金は財源でない」とは、お金を発行して国民に渡す役の政府が、国民からの上納金をあてにするおバカを指摘しています。
国民が持っているお金は、全て政府が発行したものなのに、それを国民からもらわないと政府が破綻するから「クレクレ」と言う、悪い冗談の痛さを言うのです。
政府が1兆円を国民に与えるには、国民が政府に1兆円を払う、強烈なナンセンスです。
ミルクを出す能力は母親が持つのに、出すミルクを子から集める行動はおかしいぞと。
打ち出の小づち(通貨発行権)を持つ政府が、持たない国民から仕送りを受けて、金庫に大事にためる愚を批判しています。日本だけの愚。
今やっている政策が間違っている話をしています。
税金を収入に見立て予算扱いすると、重税すぎて庶民が死んでしまう話をしています。
発行者にとって発行物はお宝じゃない(笑)
日本だけが税金を財源とするから経済成長するはずがない、が事実です。
「日本は税金を財源としていますよ」と答えて、何が言いたいのでしょう。
話のわからん人同士の問答か
質問 : 奴隷なんていないって本当ですか?
回答 : 過去に黒人の奴隷がおり、奴隷でないと言うのは嘘だとわかる
人間社会で奴隷をつくってはいけない話をしているのに・・・
質問 : 日本の年金は絶対に破綻しないのですか?
回答 : 段々支給額が減り、開始年齢も上がり、破綻しないとは嘘だとわかる
間違った運営で破綻した悪い例を示して、正しい運営に反論されても困る・・・
質問 : 店では本当に鶏肉は生で食べないのですか?
回答 : 鶏のさしみがメニューにあり、食べるものでないとは嘘だとわかる
寄生虫に感染する覚悟を、ここで問うているのではないし・・・
質問 : 男は本当に女をおもちゃにしないのですか?
回答 : 僕はしているから、男のおもちゃじゃないとは嘘だとわかる
・・・
日本語につまずいてるのか
どうやら国語力が関係するみたい。
日本で税金を財源にしてる証拠は何?
「税収が過去最高だ」と喜ぶ様子から、税を備蓄金だと勘違いしているのは明白ですね。
客観的な統計ではどう?
良性インフレか、デフレかで判別します。
デフレ不況下では「良性デマンドプル型インフレ率」の指標によく使うコアコアCPIに、コストプッシュ成分が多く混じりすぎて、不況の隠ぺいになりやすい。
なぜなら不況が進んで売れ行きが極端に落ちると、企業は採算割れを回避しようと値上げするはめに。この物価上昇を、消費拡大による景気の回復だと誤認するわけです。
誤認を避けるには、GDPデフレーターを使います。
日本を除く各国は右肩上がりで、それを経済成長と呼びます(3本の黒い斜線が目安)。
日本だけが税金を景気の調節弁と考えず、集めて財源に使うから経済衰退中です。
・ 日本だけはコロナ増税して重い税 → 税金を国家予算の財源とみている
他にも状況証拠の代表がこれ。
国会議員たちも、素人レベルで思考している疑い
すでに国会で、国の財源は日本でさえ国債でまかなっていると暴露されています。しかし国会議員たちも議事堂から一歩外へ出ると、民意や世論を恐れます。
国民の頭の中が逆さまなので、政治家も逆さまを演じないと落選する理屈だから。
それで国を壊す首相ほど支持率が高いわけか
議員が減税で経済成長させたら、「成長の増分は僕が負担させられるんでしょ」と国民が怒るのが日本です。お金はどこかが増えればどこかが減ると、国民は思い込んでいて。
つまりみんなの思考はこう。
・ 母が子たちにこづかいを渡す時、兄を千円増やせば、弟を千円減らす
正しい思考はこう。
日本国民は学力が低すぎない?
経済学の瑕疵が実は大きいのです。
経済論は今も天動説で、しかし外国の人は勉強嫌いだから毒されません。お金をばらまいた分だけ経済成長する事実を根拠にするのが、世界各国の態度なのです。
求めるのは他国は結果、日本は気休めやロマンか
日本は、既成の概念に執着しすぎる上に、見事なほど結果の軽視が徹底しています。
「失われた34年」の渦中に今いるのに、34年続けた常識をかばって守り通すという。
日本人はまじめに勉学に力を入れ、脳内に嘘の教条を焼き付け、勘違いの妄想へトリップします。学歴が高い者ほど日本破壊に熱心なのも、嘘八百をしっかり学ぶからです。
高学歴者が洗脳に弱いのは、地下鉄サリン事件(1995)でも見せつけられました。
一方で、日本と違ってナマケモノでグータラな国では、楽して経済成長しています。