デフレはお金の価値が上がるの?:ひろゆき氏は皆に誤解された?

モナリザはなぜフランスにある

ひろゆき氏にとって、日本のデフレ不況は好都合か?

2ちゃんねるの創始者ひろゆき氏は、ネットで「お金と経済を理解しない有名人の代表」と言われます。

理解できないふりした、陰謀だとも言われます。

「資産家の著名人はデフレ不況の方が資産がふくらむから、経済の嘘を流す」と。

嘘とは具体的に何?

「国は家庭と同じで、収入以上のお金を使うと、底をついて破産する」。

「国債を発行すると、国の借金が増えて返せず、日本経済は破綻する」。

「お金を増やすと、ハイパーインフレになり円が暴落し、日本オワタ」。

あの宗教そのもの?

「財源論」「日本財政破綻論」「ハイパーインフレ厨」の三宗派です。

これらフェイク三点セットを言い、自らの資産をふくらます工作の疑惑です。

「デフレで自己資産が輝くよう、嘘で日本経済を低迷させる魂胆だろ」と。

デフレだと自己資産が輝くのは本当なの?

もっともらしい嘘です。

インフレとデフレとは何か、マスターしておこう

インフレかデフレかはお金の量で決まらない。経済評論家や大学教授も理解不足です。

インフレ = 商品量に対して、お金の量が多い(インフレギャップが発生)
デフレ  = 商品量に対して、お金の量が少ない(デフレギャップが発生)

本当は、需要(お金の量)と供給(商品の量)のどちらが大きいかです。

ハイパーインフレの確率はゼロでないと聞くけど

日本が通貨発行でハイパーインフレになる説は、程度を無視したフェイクです。

「ご飯を食べたら、内臓が破裂して死亡するぞ」。

「おかわりしたら、体重が二百キロに増えるぞ」。

「部屋を暖房すれば、町は火の海で灰になるぞ」。

「ビルの屋上へ行けば、空気が薄くて窒息死だ」。

商品の供給量がカギか?

お金をとんでもなく多く発行しても、商品もとんでもなく増産すれば、インフレ率は乱れずに先進文明国になるだけです。

商品が豊富に国産でき、増産が早い国は、インフレになりにくい。

アメリカ合衆国がそうで、中華人民共和国もならいました。

商品が乏しく増産も遅い国はどれ?

アルゼンチンやロシアやジンバブエです。買う物が不足し、お金が宙に浮く。

逆に増産力がありすぎるのに、お金を増やさない宗教で壊れたのが日本です。

100メートルを9秒台で走れるのに、走ればチームが破綻すると叫んで突然歩き始めて、最下位に落ちた日本。

最下位の国って、いっぺん見てみたい

デフレかインフレかは、商品の過不足で生じるわけ?

コロナ騒動の初段に、インフレ現象とデフレ現象が同時に起きました。

インフレは、マスクやトイレットペーパーや小麦粉が、品薄で値上がりしました。

デフレは、アウター衣料を外出自粛で買う人が減って、余って値下がりしました。

お金の側からみると、インフレはお金の価値が下がり、デフレは上がる状態です。

そうか、そこに着目したわけか!?

「デフレの方が資産価値が上がるから、資産家はデフレ不況の貧困化を望むわけだ」と、多くが飛びつきました。1万円で服が3着のはずが、4着買えるし。

日本国が傾いて滅亡すれば、彼らの持ち金が増えるかにみえます。

本当に資産家は得するの?

デフレだと資産家も損です。

前提が変われば、何カ所も変化します。

たとえば詰め将棋の棋譜。

駒を動かすと、ない場所に現れると同時に、あった場所から消えます。一動作で、変化が二つ起きます。相手の駒が消えたり、持ち駒が増える四つ目も時には起きて。

インフレやデフレになれば、金利も上下する

インフレ好況になれば、金利が上がります。

銀行の利息が今より増える?

たとえばバブル時代の普通預金の利息は、最高で2パーセントでした。

100万円預けると、1年後に2万円の利息がつく計算です。

当時1億円を1年間預ければ、今と同じ利子税20.315パーセントを引いても、159万円の利息がもらえたのです(0.315パーは当時はなかった東日本の復興特別所得税)。

2億円預ければ、利息だけで手取り318万円です。

車一台分とか、もらえておかしくない?

好景気はそういうものです。

お金が世の中に十分あるから、ポンポン転がり込みます。

デフレの中でお金を奪い合う40代半ばには、見当もつかない天国がインフレです。

お金の渡し合いになります。奪い合いじゃなくて。

今の令和時代なら利息はいくら?

令和の今は、1億円預けて796円です。159万円の2000分の1です。

車のワイパーの片方が買えるだけ。

今ってそれほど貧乏なの?

芸能人を自殺に追い込んで気分がスカッとするような、憎悪と分断と排他主義の令和時代とは違い、好景気だと国民は機嫌がよくなり、仲もよくなりますよん。

お金がヒョイヒョイと入って、明るく楽しい毎日です。朝起きると気分ウキウキ。

普通預金以外にも欲が出そうで

期日指定定期預金の3年もので、年率6パーセントです。時のインフレ率3.15パーセントを超えています。2億円なら1年後に956万円の利息です。働かずに暮らせます。

2億円の対物価の価値が国内でどうなろうが、額面2億円で利息を生みます。額面が2億円未満に下がりはしません。「インフレでお金の価値が下がる」は引っかけです。

当然銀行は大口客向けに、定期預金より高利回りの金融商品を豊富に出します。投資信託とか。インフレ率より低い普通預金に、2億円も置く人はいないでしょう。

インフレは資産持ちには天国じゃん

好況で新しい物が次々生まれ、体験も広がります。お金持ちは会社オーナーになり、好きな分野に進出するでしょう。寿司店やデザインアクセサリー工房や、自宅を喫茶店に改装しても成り立ちます。

趣味も仕事も広がります。デフレの今は実業は無理で、金儲け指南や、事件のご意見番、お騒がせ発言の炎上商法がせいぜい。

もしかして株価も上がる?

株価も、企業業績が伸びるインフレ好況の方が上がります。だからインフレ好況のアメリカは長期が上昇トレンドで、デフレ不況の日本は長期が横ばいです。GDPと同じ動き。

インフレ好況だと、物価が2割上がれば、給料やバイト料は3割上がる法則です。

これが当たり前なのに「インフレは物価が上がり、生活苦に陥るからごめんだ」と悲鳴をあげてみせる、素人だましのサイトがネットに山とあります。

需要増で物価が上がれば、給料がそれ以上の率で上がる計算が抜けているのです。

でもインフレは年金生活者に不利では?

初歩的な間違いがそれ。

「現役組が所得増になっても、働かない高齢者は置き去りだー」。

これも嘘で、「物価スライド」と呼ぶインフレ増額を日本でも行います。穴だらけの年金とて、そこまでボロじゃないから。

年金制度が傾いた原因もデフレだった

年金おしまい説の原因は少子高齢化ではなく、緊縮財政と消費税増税です。お金を減らす政策で所得減が続き、年金保険料を払えないワーキングプアが激増した順序です。

企業が正社員を解雇して非正規に替えたい動機は、従業員の年金保険料を職場が半額出すルールを免れるコストカットです。人材ポイ捨てブーム。

消費税が正社員の人件費にかかる、世界で日本だけの穴を知っていますか?。

日本人は世界有数のデフレ脳ってわけ!

デフレ日本で、高齢者の安楽死の合法化を求める、選民思想が高まっています。

しかしそこまでコチコチのデフレ脳も、インフレに転じたら一掃されます。

カリスマたちの人生訓も「お金を使い捨てて社会に役立とう」などと、今とは180度逆へ向かうでしょう。金の亡者は、庶民があこがれる人物像から外れます。

街の姿も変わる?

シャッター通りは開店し、学生街も復活し、定食のご飯おかわり無料が増えます。寂しい街の光景も、一転して活気づきます。

銀行の手数料は無料。両替も無料に戻る。銀行口座をつくればぬいぐるみをくれて。

国内に色々な珍品コレクターが現れ、文化が厚くなります。沖縄の首里城など、以前より立派な材料で建て直せます。消火スプリンクラーも二系統備えて。

仕事に疲れる人はいても、人生に疲れる人は減ります。飛び込むのは鉄道の線路でなく、温水プールに変わります。

記事→ プライマリーバランス黒字化目標とは

記事→ 緊縮財政とは

デフレだとお金の価値が上がるという説は机上の論です。逆のインフレ好況ならお金がお金を生み、国民の性格は良くなり、人間らしく暮らせます。
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