日本経済と国民性キャラ=権威主義や事大主義も関係あるの?

日本人の弱点

先進国で日本だけ、経済がもろに落ちているのはなぜ

日本経済が悪化し続ける原因となる、日本人のキャラのお話です。

評論家や著名人やご意見番が「日本人のココがだめ」とよく語ります。

愛国者は「日本の悪口を言う者は、祖国へ帰れ」と怒る。平成の国民分断です。

それも内戦?

今のデフレ不況で起きた精神的歪みは、日本人だけの弱点ではないでしょう。ヒトという生き物の弱点なので、あげつらっても解決しません。

しかし日本人には、ある弱点が目立ちます。

自分なりに考えない点です。

何でも受け売りってこと?

自己主張するのも、されるのも嫌いですね。いくら何でも主張が乏しすぎで、世論操作に乗せられやすい。世論にすぐ染まる欠点です。

香港人や台湾人よりは、日本国民をだますのは簡単でしょう。

これは熱しやすく冷めやすい性格として、よく言われました。全員がダンゴ状に殺到するパニック現象が、簡単に起きます。

上が決めたことは正解だと考え、ついて行く道徳規範

こういう説があります。

「平成の政府は、日本を壊す愚策ばかり続けている。これはユダヤ金融やフリーメーソンの工作に政府が取り込まれ、あやつられているからだ」。

その説が個人の新たな主張?

ところが、この説は反政府であるかにみえて、上が下を動かすパターンは変わりません。上のまた上に上司がいるとして、上意下達(じょういかたつ)の伝統どおりです。

「上が決めたらしかたないだろ」「下は黙っているしかないな」「やっぱ上は絶対だな」を追認する方向で、陰謀論がつくり込まれています。

「上の上が決めたなら絶対だから、あきらめましょう」と、申し合わせるみたいに。

さりげない敗北宣言?

「自分たちで考えて行動しても、何も変わらない」。

「反対しても無駄なほど、上ががっちり決めているから」。

「自分には何もできない仕組みだから、皆は手を引こう」

「僕のせいじゃないし」。

こうした、従来の無気力状態を続けたがっていますよね。

おとなしく引き下がろうぜと、方向づけして。

何も考えずに上に服従する口実になっていますね。自身がノータッチで済む弁解理由をみつけて、めんどうを回避したい表明を含む陰謀論です。

陰謀論がむしろ現実逃避になってる?

間違った政府に意見するめんどうな手続きが免除されるよう、自分たちが逃げを打つ口実として陰謀論が組まれています。

現状を放置するしかないとの、隷属を続ける願望が陰謀論に反映しています。

強者に支配されれば楽だとばかり、落としどころを決めてある仕様の陰謀です。

上の意思に逆らわない道徳と、自分なりに考えない態度を容認し、あきらめましょというオチを陰謀に含んでいます。

国民の不戦敗へ持ち込みたい意思を盛り込んだ陰謀論です。

傍観する自分に対して、それでやむなし、罪はなしとする陰謀につくってあります。

それは普段から表れてない?

日本の弁論でよく飛び出す殺し文句は、次の言い方です。

「もし間違っているとすれば、国がやるわけがないでしょ」。

「国がやっているということは、正しいってことでしょ」。

「なのに間違っていると言い出す人は、馬鹿だってことです」。

なるほどそうくるか

これが正誤の証明法として、説得力を持つのが日本です。

「上がやるならしかたない」と「上は正しいことをやる」が混線しています。

そして、上の決定を自分なりに考え直すことを、互いに禁止し合っています。

上を天上の人として、神扱いする習慣です。

世界各国もそうなの?

香港や台湾では、こんな態度へは批判がすぐ出てきて議論になるでしょう。大衆の扇動に警戒する声は、日本みたいな隠れた超マイナーではありませんし。

日本だと、上がやることが変だぞと誰かが言えば、内容そっちのけでこう叱られます。

「上に物申すなら、上より偉くなってからにしろ」。

「大臣でもない平民に、大臣に意見する資格はないだろ」。

ありそう

だから日本では、お上に盾突く者はヒーローになれず、イメージ悪いですよね。身のほど知らずのガキ扱いですよね。「大人になれよ」と。

裸の王様に最後までついて行くのが、日本人の行動規範になっていますよね。

権力服従の、権威主義、事大主義が日本に根強いのですよ。

国が国民に死ぬよう指示すれば、多くの国民が一応従って死んでいく、そんな予感が日本にだけはあるのです。香港や台湾にはなくて。

日本で今何を考えるのが、経済を上向かせる一歩か

今の日本経済がインフレデフレかの判断で、実は大勢が引っかかっています。果たしてどちらでしょうかと、それさえ決めきれない国民が多いのです。

それを自分なりに判断することで、話が前に進みます。

景気の判断方法は?

物価だけに注目してもわかりません。スタグフレーションと呼ぶ、ちぐはぐな狂乱物価になる経済崩壊現象もありますから。

適正なインフレは、物価が2割上がって、所得が3割上がるタイプです。

簡単な見分け方は

お金をどんどん使って物を買いまくり経済活動が燃えさかり、子どもが増えているなら、インフレだとわかります。その時は、経済政策を放置します。

逆に、お金を節約して物を買うのを控えて、経済活動が低迷し、子どもが減っていれば、デフレだとわかります。その時は、国民の余剰金を増やすために減税します。

国民が、そう上に願い出るのです。ヒナみたいに、口をあけて待つのではなくて。

国民は減税を上に願ったことがない?

一般国民は国会議員に消費税を減税しろと言ったことは、実は一度もないのです。

黙ってついて行くか、同調して同化するだけでした。

なぜ言わない?

たぶんこの信念です。

「もし間違っているとすれば、国がやるわけがないでしょ」。

「国がやっているということは、正しいってことでしょ」。

「なのに間違っていると言い出す人は、馬鹿だってことです」。

馬鹿にされたくないからです。

自分で考えない日本人だとは、昔から指摘されてきました。上級国民の判断が常に正しく、その指導に従えば守られる意識が国民に根強いからです。
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