選択と集中で、日本のイノベーション能力が消えた
「選択と集中」という国の成長戦略は、間違った素人考えです。
限られたお金を大切にしたらだめ?
企業のお金は限られても、国のお金は限られません。
企業は通貨発行できず、しかし国はできるから、財源に限りがない。
そりゃそうか
各国政府は自国通貨を必要なだけ発行して配布し、景気を上げます。逆に回収して景気を下げるのも自在で、どの国もやっている財政政策です。
財源不足は、知識のない国民をだますお芝居です。税金は財源ではないのです。
何のために日本だけ、芝居で国民をだます?
国民に身を斬らせた方が、選挙で有利だからです。
その証拠に「国民みんなにお金を持たせよ」と言う政党を、有権者は嫌います。
選択と集中に、お金の勘違い以外にも落とし穴
別の話です。選択と集中は効率がよいかにみえて、落とし穴があります。
競馬で「その日に優勝する馬に賭ければ儲かるのに、別の馬券を買うやつは馬鹿だろ」の議論と似ています。
優勝する馬は、事前に知らされてないわけだ
八百長でないから、勝ち馬は未来に決まり、現在は神のみぞ知る状態です。
水素自動車と電気自動車とハイブリッド車と燃料電池車の勝敗もそう。
「この馬が勝つ」と信じて馬券を買っても、ひんぱんに外れます。
なぜ国が選んで肩入れしても外れる?
人間の限界です。天動説と地動説があれば天動説を選び、ガリレオを極刑にするはず。
選択と集中とは、国家社会主義やファシズムを意味するのです。
なら全ての馬券を買えば絶対に当たるね
正しい産業育成がそれです。企業と違い、国は全方位に投資すべきです。
目的は当たる側にいることだから、えこひいきせず幅広く投資するのが正当です。
外れた分は、お金を損しない?
それも逆です。道路と同じ。
有用な道路と、無用な道路の、どちらに政府が百億円出しても、GDPは百億円上がり、国民の資産になるマネーストックは百億円増えます。無用の長物でも経済成長します。
有用な道路は後で役立つから、当然そっちを歓迎しますが。
そういう原理だから、イノベーションが少ない普通の国も経済成長しています。
故意に経済を落とす国策は、国民の本当の願いか
今の財務省は「国費が新たに必要なら、財源はどこか、どこを削れるか?」と問い詰め、国会議員をはねつけています。最近、国会議員がしゃべる動画でよくみる話題です。
財務省はお金を年々増やす役目なのに、減らして経済を落とすのにやっき。
動機は税率アップが出世の人事評価だからです。他国にならって通貨発行すれば、お金が足りてしまい増税はいらない。そこで、発行せずに金欠にして、増税を続けます。
なぜ財務省内の都合で暴走できる?
財源論を完全論破できる国会議員が、2人しかいないからです。
残りの711人に積極財政の人もいますが、「何となく財源論」です。政府の支出は国民が負担し、支出するとやがて底をつき破綻する不安で、結局増税に賛成します。
日本以外は逆をやっているぞと、言い返せる知識が議員にも足りません。
でも国民がやる議員批判は、世界と逆だよね
国民の政治批判は「国の無駄づかいはだめ」と、善悪があべこべです。
国の無駄づかいとは、日本以外がやっている通貨の増量とばらまきの意味です。それこそが成長戦略なのに、国民はやめさせようとします。
それで国会議員は、国民に寄り添って貧困化を進め、党の安定得票を狙います。
じゃ国民が犯人じゃん
国民はマスコミ報道を受け売っているだけです。
じゃマスコミが犯人か
マスコミは税務調査を恐れているらしいのです。放送で増税批判すると税務調査が入り、番組もストップさせられたことがあったとか。
じゃ財務省が犯人か
財務省のトップは、総理大臣が解任できます。
じゃ総理が犯人か
日本の総理は独裁が不可能で、省庁に依存しています。
たらい回しかよ
犯人は、たらいだと言い出しかねません。