バカを叩くヘイト動画は選民思想:国家観と貨幣観が新自由主義どおり

バカを馬鹿にする動画の人気は、デフレ不況で起きた

バカを馬鹿にするヘイト動画が人気です。背景は長いデフレ。

デフレ経済は、政府が自国通貨を削減して国民一人一人の所得を減らし、物やサービスの売れる数量を減らし、売る側の企業を傾けてやる国策です。故意でないと起きない。

具体的には、緊縮財政と消費税増税で通貨削減し、消費をうんと冷やします。わざと。

売れない企業は給与を下げて、労働者は所得減となり、買い物が大きく減るサイクル。

確かに冷えている

いやむしろ熱いぞ

日本だけが、延々とデフレスパイラルだしw

日本人はお金の意味や機能を勘違いし、デフレの原因が通貨削減だと見抜けません。

国民は「日本に馬鹿が多いから成長しないのだ」と、延々と勘違いし続けている

乳児の餓死は親のネグレクトなのに、「乳児がバカだから」と信じ込む感じ。今も。

バカを馬鹿にする動画ってw

YouTube人気チャンネルが出した、バカをヘイトする選民思想の動画です。

バカを叩くいじめで人気獲得できる、日本国の現状とは

動画は、日本だけで続く「失われた30年」の原因が、バカたちが足が引っ張るからだと信じる「意識高い系」のイライラを代弁します。

バカへの憎しみが燃え上がってるw

ところが、動画の主張は事実に反します。日本の実態はあべこべ。

バカとやらがはびこっていた昭和、1968年に日本のGDPは世界2位へ上がりました。

昭和終了10年前、1979年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』となった歴史です。

「日本の経済成長がヤバすぎ」と、世界1位のアメリカが不安になったバブル1988。

で、翌年に昭和が終わったらw

平成の特に21世紀からバカ退治が盛んになり、すると国は弱り貧困化が続いています。なのに動画の主張は「昭和はだめで、平成の改革こそ正しい」で貫かれています。

「昭和は強かった」の本を出版社が出せないのも、平成デフレの支持者が多いから

左が昭和の成績、右が平成の成績

要するに、昭和は先進国への道であり、平成は途上国への道です。

つまり動画は新自由主義べったりねw

日本を1980年から破壊してきた勢力に味方して、破壊に反対する者を叩く趣向です。

日本を日本でなくする改革を、バカがじゃまするから好転しないとの主張。

民主制への間違った批判や、逆さまの経済論が、ここ(700秒)からスタートします。

動画がウケる理由は、日本が失われた理由と同じw

大勢が、動画に「そうそうそう、バカはくたばれ」と賛同するでしょう。

もし逆に動画に不賛成なら、日本が下落を続けている現実と整合しない。

民主主義まで叩くのは何でだろw

民主制は人権を平等にする博愛主義なので、半永久的な利権独占がやりにくい。国を支配したい側としては、選民思想に変えたいわけ。ナチズム礼賛の方向。そして案の定。

貨幣観が「管理通貨制度」「信用貨幣」ではなく、「金本位制」「実物貨幣」です。

財源論、貨幣のプール論です。

国の予算は飲み会の会費といっしょってやつねw

そこには、通貨発行の概念が抜けています。

飲み会の幹事と違い、政府はお金を刷れるのです。その違いが話に出てこない。

国際的な制度は「国の財源は、自国通貨を追加発行した増分を、政府支出に使う」です。国がお金を使えば使うほど、国は富む。

しかし動画では、国の予算金の財源は税金です。赤ちゃんが母乳を母に納めて、母が胸に入れて赤ちゃんに飲ませる方式だから、成長がゼロ。格差拡大のみ。そして選民。

信用創造、ベースマネーとマネーストック、借換国債、GDP三面等価の原則も無視。

記事→ お金の発行手順を知ろう

お金を資源とみて守り抜くw

お金の総量は限られると誤解し、ゼロサムゲーム思考なのです。

日本人にとって、お金は天然由来の資源であり、総量一定。使えばなくなるので、かけがえのない貴重品として、時には人命より大切で、犠牲を出して守るもの。

新自由主義はこれを踏襲、国民を保護する機能を政府に放棄させ、採算だけの市場原理にまかせる信念です。「福祉は元が取れないから廃止」「国のお荷物は排除」の感覚。

高齢者や障がい者を含め、弱者を捨てる教えです。自助、自己責任、身を斬れと。

「それがいやなら、国を牛耳る支配者になれよ」が信念。

温かい人の輪で協力し合い経済成長した昭和を、目のカタキにするのはそのせい。

人間への憎悪の広がりと階級闘争が、新自由主義のいつもの日常光景である

平成の人々の得体の知れない怒りっぽさや自己中は、新自由主義の特質なのです

格差を無限に広げて、国家を無限に貧困化させれば、おちぶれた国民は資産を投げ売って食いつなぐ。それを安く買い叩く側の、資本家の欲望に寄り添った動画です。

国の解体もいとわない階級闘争を、金の亡者の視点と都合で推した動画。

国民を救済するな、格差を広げろ、貧困賛成:世直し妨害の心理
この動画では管理通貨制度と金本位制の論客がバトルする様子から、なぜ日本経済を低落させて貧困化を進める圧力が国民の中に生まれていくのかが読み取れます。失われた30年は国民の意向でした。

新自由主義を推すユーチューバー心理は、勝ち馬乗り?

日本は民主制が機能し、国民の総意で国が動きます。今は経済衰退中なので、大勢が腑に落ちる動画は経済衰退させる方向の内容です。

大勢に好評な論説が、時代と逆なわけはない。

時代が悪い期間に、大勢が信じる人物は、悪人です。

テレビで人気の経済評論家が日本を壊した犯人:悪い時代の顔役は悪人
お金は負債のしるしだという説明は、ネットにありテレビにありません。なぜテレビのカリスマ論者たちはお金の本質を言わず、使えば減るから使うなと嘘の説明を延々と続けるのか。闇の力の正体は。
ホントに日本に馬鹿が増えたのw

日本国民の能力低下は、緊縮と増税による通貨削減で起きた「貧すれば鈍する」です。

国策の貧困化で気持ちが腐った、結果の自暴自棄。貧困を起こさせた起点ではなくて。

「ドンすればヒンする」の順序じゃない。

教育問題はないのw

日本が伝統的に教育熱心な一例が、江戸の寺子屋でした。

聞いたことあるw

当時来日した外国人たちは「読み書きそろばん」を習う児童に驚き、しかも女の子も同じ教育を受けていて驚きました。帰国して旅行記に書きました。

児童虐待や女性差別が特にない日本を知り、「子どもと女性がこれほど大切にされる国は見たことがない」と感慨を受けた記述が、古い文献や紙面に今も残っています。

日本は欧州国よりも人権意識が高く、平等を重んじていました。

昔の日本は今とは逆に、庶民を大事にしたのかw

資本家が庶民を搾取する格差拡大が新自由主義で、平成の新法律は庶民を下級に落とし、「優れた人間を残し、劣った人間は除去」の選民思想です。ナチス式。

世界のファシズムの流れかw

税金は財源でないのに、財源だと逆さまに解釈すると、高額納税者を尊敬すると同時に、低所得者への憎悪がふくらみます。肌の色でなく、年収で差別する国。

高所得者が低所得者にほどこすのが税だと誤解し、終生イライラ、キレやすい人に育つ。

バカ叩きは平成モラハラの典型であり、通貨削減で起きた共食いの一形態

その「貨幣のプール論」だと、富裕層さえも重税を食らいます。起きるわけがない金欠のお芝居を続けるには無限の増税を要するから、上級国民も身を斬らされます。

年収一千万円の会社員は、35年失わなければ、二、三千万に届くと気づけよと。

消費税減税を正しく言う庶民を強く侮辱する動画なのは、貨幣のプール論で思考すると、庶民を減税すれば富裕層を増税する計算になる焦りです。共食いと呼ぶ内戦。

貨幣のプール論:メンタリストDaiGo氏をだました理論とは
メンタリストDaiGo氏の問題はお金のプール論とも呼ぶ、ひっくり返った財政理論が生んだ、優生思想や選民思想です。是正した時には、日本のほぼ全ての難問がいっせいに解決していきます。
通貨削減は国民に破産の恐怖を与えるので、人心は凶暴に荒廃する
荒れた国はビジネスチャンスが増えるので、資本家たちには好都合
ところで民主主義はオワコンとよく聞くけどw

次の動画では、上に立つ指導者が民主制を壊したくなる道理を伝えます。

日本はバカが多くて経済低落した論は、格差社会を目指す新自由主義の選民思想です。貧すれば鈍する共食いが起き、馬鹿へのヘイトが流行ります。
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