国費を国民が負担するという、異常な感覚の日本
経済系のSNSに「国の予算、支出、出費、コスト、経費は国民負担でない」と書くと、いつもより「いいね」の率が目立って減りました。
国民が負担するものだと、皆が信じてるから?
常識とまるで逆だから、カチンときて反感を持ったのでしょう。
「政府がダメダメだから経済が上がらない」と批判する人でさえ、「僕らが働いてためたお金で国を運営するのだ」と誤認しています。それだと政府と考えがいっしょ。
それで国や自治体の出費に大衆はうるさい?
山の遭難で警察や自衛隊のヘリコプターが出ると、燃料代は僕ら国民が払う税金だという勘違いの世論ばかり。「お金が減って増税になるから、遭難者を助けるな」と。
国会で居眠りする議員に、税金ドロボーだと言い出す勘違い。
「交通取り締まりは、国の運営資金を道ばたで調達してやがる」の俗説だらけ。
それらを嘘だと言える人がいない?
税金は財源でなく捨てます。使う前提だと法外な重税になります。罰金も捨てます。
最初の一歩から勘違い全開で、だから日本だけが失われた30年なのです。
国の出費を、国民が負担するわけがない理由
国際的に決めてあります。イングランド銀行が発明し、BISもIMFもその前提です。
通貨は政府が発行して国民に供給します。
国民が手にするお金は、政府が製造して国民に渡したものです。
国民が製造して、政府に渡したものではなくて。
それみんな知らないはず
掲示板に「お金不足は、政府が発行してまけば解決だろ」の投稿もあります。しかし皆は無視して「お金をどう集めるか」の討論を続けます。
高齢者を安楽死させろとか、資産家に重税をかけろとか。金融所得増税とか。
すでにあるお金を分け合い、取り合うしか頭にない。
コロナ給付金も、もめまくり
持続化給付金も選民思想に向かい、風俗関係は失格にしろと国民は叫びました。
三密自粛を強いて、補償なしだと死んじゃうけど
国民はざまあみろと思ったのです。いかがわしい業界は皆、死ねばいい。国の金庫にある一万円札は自分の血税だとして、減って底をつくのを防いだつもり。
「お金を使い切れば国は破綻だから、国民を一人でも多く切り捨てて現金を守れ」。
「人命は途上国から補充できるが、お金は使えばなくなり、取り返しがつかない」。
「一万円札を減らすな、守り抜け」。
お金の正体への誤解は、経済学界のいわば天動説
お金の定義は、経済学部の名誉教授たちも間違っています。
「お金は黄金や純銀を代替した宝物」だとする「金本位制」「銀本位制」など古典経済学です。いうなれば天動説であり、地動説とはあべこべ。
お金の全体の合計量が固定して、分配するためにイス取りゲームする前提です。
母が息子にこづかいを出し、兄を千円増やせば、弟を千円減らす思考なのです。
こり固まった日本財政の宗教を、どこから崩せる?
明治時代に2銭(0.02円)の「かけそば」は、平成や令和に400円です。ケタが4つ多い高額となり、平均物価は2000~4000倍。それ以上にお金の総量が増えています。
↑ 破綻するかは程度の問題だと言う人は、頭だいじょうぶ?。
誰も彼も、口を開けば節約ばっか
日本人は次の思考です。
・ そこで物の売買を減らし、経済規模を縮小する
・ 経済規模を縮小すれば、お金は減らず多く残る
・ お金を多く残してため込めば、お金持ちになる
こんなフェイク説が共通認識だから、失われた30年なのです。
もし国のお金を国民が負担するなら、次の意味になります。
食べても飲んでも、体力は増進せず、体重も1グラムも増えません。
国費が国民負担なら、お金が行き来するだけで増えない
2.水を用意するには、しょんべんを多く出すべき ← 日本だけの財政哲学
3.多く出すには、水分を多くとらないといけない
4.でもしょんべんを出してばかりで、もう出ない
そこで利尿剤や下剤で、無理に出させる。それが消費税増税。
日本の一般常識が、そもそも世界とはひっくり返っています。