五輪の経費を税金から出す勘違いで、無意味な議論
五輪、オリンピックの経費は、税金ではありません。
国際的な原則どおりなら・・・。このお話です。
もう知ってるけど
税金は支払いに使う財源ではありません。
税金を財源と偽った政治も可能で、日本はそれを目指していますが。
目指す理由は、国民の勘違いの妄想です。
もう知ってるけど
税金は自国通貨が増えすぎて、物が売れすぎて枯渇するのを防ぐ目的です。商品不足だと値段が上がりすぎて、通貨価値が落ちすぎるから。
増税は金余りの時に行います。大勢が別荘やスーパーカーを持ち、クルーザーやヨットが売れまくり、街に観覧車やスライダーやジェットコースターが増えた時です。
その時、各地のスーパーは空の棚が目立つはず。
そこでわざと消費を冷やして、田畑や工場で増産する。その時間かせぎで、物を売れなくする制御が税金集めです。自国通貨を減らし、全商品のバカ売れを食い止めます。
お金の備蓄ではなく、金余り分を廃棄するのが税金です。
税金は財源ではなく、捨てるお金です。
五輪の賛否両論は税金の使い方でもめたが?
オリンピックをめぐり、間違った議論が続きました。
・ しかしデフレ不況の中で、国民は税金の無駄づかいを嫌った
・ 政界のお友だちが、国民から搾取する策略だと国民は思った
・ 56年ぶりに、若者や子どもに見せたいと願う人はごく少ない
多い反対意見がこれ。
「経済が傾いて金がない日本で、オリンピックはあり得ない」。
「そんなお金があるなら、貧困家庭に配れよ」。
国民はお金の総量は一定で、ゼロサムゲームで奪い合うつもりです。
なぜ勘違いがそこまで激しい?
消費税増税の時に、政治がその嘘を広めたからです。
「税金は福祉の財源だ」「少子高齢化時代の予算不足をまかなう」という嘘八百で国民の洗脳を終えました。その後で、国民を富ませる五輪を言い出しても、もう遅いのです。
国民は洗脳どおり、五輪費用は自分たちが働いたお金が没収されて投じられ、その儲けは主催者一行の手に落ちるズルだとの理解を余儀なくされます。
増税時の嘘を今も取り消してないし
五輪の国内開催は祝福されないことが、消費税増税の時に内定しました。
東京五輪は不幸に終わることが、1997年4月1日に約束されたのです。
東京五輪は、誘致する前から呪われていました。
お金で恨まれる五輪が、既定路線でした。
主催者さえが税金で払うと思ってない?
運営費は税金だと、全員が思っているでしょう。
東京五輪を目指す団体や商売人たちは、堂々と胸を張り「このイベントは日本政府がお金を発行して、国民にばらまく景気浮上策です」と、正論を言わないといけません。
しかしお金の成り立ちを知らず、悪役を演じて終わりです。
彼らは税金ドロボーのレッテルを貼られ、汚名返上できる日は来ません。財源論の洗脳が強すぎて、今さら真実を伝えても国民は心を開かないから。
五輪開催を叩く者と叩かれる者の、双方がフェイクに閉じこもって生涯を終えます。
五輪はサッカーのワールドカップと、何が違う
サッカーワールドカップは、国が主催します。
五輪は、都市が主催します。
それよく聞く
FIFAワールドカップ2002大会の日本側会場は、北海道、新潟、宮城、茨城、埼玉、神奈川、静岡、大阪、兵庫、大分と10県もありました。
一方の2020東京五輪は、マラソンが札幌に分かれる案さえ、変だと言われました。
2002ワールドカップは税金の無駄と言われたっけ?
2020東京五輪と正反対に、祝福されました。
『ドーハの悲劇』の次の1998フランス大会に日本は初登場し、次の2002は上り調子だったからでしょう。グループステージは2勝1分でベスト16、本戦へ進みました。
各地のおもてなしが他国チームから大好評で、日本側もよい思い出です。
それでお金はどうなった?
ワールドカップは国が主催だから、政府が円を発行して支払えば済みます。国民や企業が出す必要がなく、終われば列島のお金が増えます。国民みんなにボーナス。
政府はマシンのボタンを押して、円を新たに追加発行して、業者の銀行通帳に記入するとGDPとなり、国民の資産(マネーストック)に足されて、全国民がハッピーです。
各国の政府には通貨発行権があり、無料の打ち出の小づちです。
イベント開催でお金が増えてデメリットはある?
メリットだけですが、インフレ率はチェックします。
ワールドカップで仮に300兆円使えば、国民のサイフが短時間にふくらみすぎて、景気が過熱ぎみになったでしょう。
サッカーのユニフォームが爆売れし、一着何万円にも上がったかも。一般商品も給料も、金余りで多少高騰したでしょう。
まさかサッカーで300兆円も必要なわけないし
政府が300兆円発行するから、国民一人の所得は236万円増えます。
令和の日本は増税とコロナで壊れ、302兆円出しても貧困ですが、19年前に300兆円は多かったでしょう。
記事→ 年に302兆円配っても不足するほど、令和の経済は破壊済み
通貨発行の概念を国民が知らない2002年は、ブラック企業ブームで、2008年のリーマンショックにまだ遠いにせよ、国内のお金は病的に不足します。
それが現在のジェノサイドにつながる?
日本人のほぼ全員が、貧困原因が緊縮財政だと知りません。働き方や性格が悪いなどと、自分たちを責めました。資産家に生まれなかった悲運で、線路に身を投げたり。
ボタンを押してお金を増やすだけとも知らず、今は墓に眠ります。
お金の性質を知る国が、尖閣諸島へ攻撃を始めるまで、あと10年。
巨大イベントへの誤解を、日本人が克服する機会が来た
2020東京五輪は、東京都と政府が経費を折半する予定でした。
もし東京都が赤字でも、犠牲を強いる必要などなく、通貨発行すれば解決です。
・ 日本がデフレ不況なら、日本政府が全額出せば済む
「増税で補充するか、子孫がツケを払う」の嘘を、止める知識があればの話ですが。
その見識がないから、領土を守れないんでしょ!?
政治経済から遠い若者が、今から理解すべき基本は多くはありません。
・ 政府が発行した自国通貨は、政府の借入金ではなく自己資金である
・ 政府が自国通貨を増やす場合にのみ、そのお金は無料で用意される
イギリス発のこの手法を「管理通貨制度」と呼び、扱うお金が「信用貨幣」です。
オリンピックに日本人の勘違いが集約してる?
円を故意に減らして、国民を締め上げる今の日本。命の軽視と人権侵害と差別が激化し、荒れた途上国化が平和の祭典には苦しい雰囲気です。
JOCの元メダリスト選手も気の毒ですね。世界で日本だけが財源論を信じて、緊縮財政で貧困化する中、公費に支えられるJOCは国民に愛されず、敵のイメージです。
日本以外は押しボタンで自国通貨を発行し、インフレ率の制約だけでお金を増やします。日本だけがお金減らしに走り、アスリートのイメージは最悪。かわいそうすぎ。