女性の高い能力を社会に送る、美しすぎるコンセプト
女性活躍社会の裏に、どういう目的があるかの説明です。
日本の新しい法律の大半が、国民を干す政策だと気づきませんか。
干すとは賃下げです。国民の所持金を減らして、プアーな暮らしに変える政策が積極的にとられています。昭和時代にはなかったことです。
賃下げ策のひとつは、女性の社会進出です。女性活躍社会。
多彩で多才な女性の能力を家庭内に閉じ込めず、実社会で発揮してもらう。確かに日本を活性化する効果がありますね。
マスコットガールじゃなくて?
企業の管理職や幹部や首脳にすえる目標ですが、とにかく人数を増やします。
ところがそれで終わりません。労働市場という概念があるんですよ。企業側からみれば、どの人を月何円で雇うか、社員雇用や外注登用のコストです。
その労働市場に女性を増やすと、労働力が余ります。当然ですね。
すると、需給関係で賃金が下がるのです。
景気が悪いのに人を増やせば当然下がる
タコ焼きをつくりすぎたら、安く売るハメになるのと同じ。人間がだぶつき、賃金が安くなります。人の価格破壊というデフレです。日本人のバーゲン。人のディスカウント。
日本は女性への人権侵害がさりげなく定着し、弱者としての利用へすぐにそれます。
日本国民の価格をなるべく下げたい者は、どこの誰か
人間をだぶつかせて、一人一人の労働賃金をなるべく下げたい者は、誰か。誰が人件費の下落をもくろんでいるのでしょう。
「あっわかった、企業の社長さんでしょ」「取締役や執行役員かな」と思われるかも。
これは実は株主の意向と言われます。
企業で一番偉い人は社長とは限りません。証券取引所の上場企業には、社長の上に株主と呼ぶ会社オーナーがいます。株主総会で社長をクビにできる権限も持ちます。
サラリーマン社長ね
反対語はオーナー社長です。
日本で株の持ち合いの安全策をやめて以来は、持ち株会社に支配されやすくなりました。そして株主の利益を最大化するために、社長が顔を向ける相手は株主です。企業が社会的責任を果たす理念は、一応終わっています。カネ、カネ、カネの時代です。
1990年代に耳タコだった、あの言い方を覚えている方。
「株主の利益を優先すべき、株主第一主義に変えたい」。
これが日本を貧困化させる裏の原因です。
というのも、株主の利益を上げるために従業員の給料を下げ、共食いを始めたからです。上司と部下や、同僚同士が敵対する会社をブラック企業と呼びます。
企業が自社製品で、堂々と勝負しにくいのはなぜ
「ちょっと待って、ヒット商品を出せば売上が伸びるでしょ?」。
「売上が伸びれば株主も儲かり、いがみ合いは必要ないでしょ」。
それができないのは、購入客が貧困化したからです。物が売れないデフレ不況の状態は、魚の少ない池なので釣れません。
政府が緊縮財政と消費税増税で、1997年4月1日に貧乏な国へ設計変更したからです。
さらに国内の貧困化を強める有効打として、外国人を大勢連れてきて単純労働も許可し、日本人の労働賃金をもっと下げるよう手配しました。
今は人口減で人手不足でしょ?
ハローワークへ通う失業者以外に、潜在的失業者がいます。それも男性。35歳以上が。
そこへの声かけがないので、人件費削減が決定事項とわかります。日本男子並みの給与や報酬を出すのを嫌う意思表示です。
これは年齢差別を温存して、外国人差別を雪解けさせた話とも違います。
日本人男性よりも弱者である者をけしかけ、全体の賃下げを促す意向です。
すると今度は、日本人女性の労働価格も下がります。より安い時給が平気なアジア人女性を大勢連れて来れば、日本人女性も買い叩けて、企業は万歳です。
夫婦共働きが増えない?
そこです。夫婦を共働きさせると、夫の賃金を下げやすいのです。従来の企業は夫1人に対して、妻子を含む5人家族が養える給料を渡しました。
今後は、妻も夫に近い金額だけ働かせることで、男女ともギャラを従来の半分に下げても成り立つ計算です。「2人分合わせた合計は、昔と同じだからOKさ」と。2人で1人分の時給に下げるコスト削減です。
このように働く女性を増やせば、男性の賃金を下げられます。それに合わせ、女性の賃金もぐんと下げてやる環境が整います。
副業も許可すれば、「あなたの貧乏は副業しないサボリでしょ」と人格攻撃できる。
切り捨てを擁護する論がこれ
賃下げ政策を批判する正論に対して、この攻撃が用意されています。
「あなたは外国人への人種差別主義者だ」。
「平等に扱わない女性蔑視に反対する」。
賃金の話に向かわせまいとする反論は、隠しごとをフォローする詭弁術です。
日本男子への差別であり、人権侵害の概念が乏しい日本で、結局ジェノサイドです。
こうして株主の利益を最優先し、アジアの他国よりも所得の下落率を拡大し、輸出企業はうんと安い知的な労働力を手軽に使える算段です。綿密に仕組まれています。