日本のコロナ対策は最低か最高か:ゴールデンウィーク大特集

爪切り迷信

日本のコロナ対策のどこに問題があるのか整理しよう

新型コロナウイルスに対して、日本の解決力が最低だとみるか、最高だとみるかは、評価が真っ二つに分かれています。

この分断と水かけ論が、日本病の特徴といえます。

最低とする根拠は?

命令を出す上の意思決定が、Too little, too late、少なくて遅い問題です。

最高とする根拠は?

命令を受けた部下たちの、はたらきの素早さと確実さです。

簡単に言えば?

上だけを見れば最低、下だけを見れば最高。

上が空回りしても、下がやりくりして、何とか挽回するパターンです。第二次世界大戦の南方での苦戦とよく似ています。食料なしには勝てなかったですけどね。

部下にとって、敵は相手国ではなく、自国の上司です。

コロナ以前の日本経済はどうだった?

世界主要国で唯一のデフレ不況で、経済衰退国です。これが日本の特異な起点です。

コロナが終われば、各国は元のインフレ好況に戻り買い物を楽しみます。しかし日本だけは元のデフレ不況に戻り、買い物に苦しむのです。

20年のGDPの伸びを世界とくらべる

日本が経済衰退し続けた理由は何か?

緊縮財政消費税増税です。1997年4月1日に始めました。

記事→ 緊縮財政とは何か

まずは、国税を国民は誤解しています。

記事→ 国税とは何か

なので当然、消費税も誤解しています。

記事→ 消費税とは何か

日本経済を悪化させる悪役は誰か?

陰謀論が複数あります。

記事→ ユダヤ系金融などが日本をつぶす陰謀論を疑う

国民はいったい何を考えている?

「国の出費を削減して、お金を使うな」と怒り、政治家に意見しています。

記事→ 国民が日本をつぶす現象

その大きいターニングポイントはこれ。

記事→ 国民が無駄づかいをなくそうとした事件

今も続く不思議な対立軸。

記事→ 政治が貧困を返上しようにも国民が反対する

結局はどうなった?

21世紀のコンピューター時代に、日本は衰退し始めました。

記事→ GAFAが日本に生まれないのはなぜ

日本国民の逆走は、なぜ長い年月続いているのか

日本政府がお金を出さない理由の裏には、日本国民がお金を大事に守ろうとする特異性が存在します。人命とお金をトレードオフ(シーソー)関係とする誤った思想です。

記事→ コロナ対策が進みにくい理由

国民はなぜ間違った意識を持つのか?

日本に返済すべき借金があると、勘違いさせられているからです。

虚偽情報で洗脳されています。全国民が情報弱者です。

国内で大勢が毎日毎日、日本が貧困化するよう行動しています。がんばっても経済が好転しないのは、そのがんばりがあべこべだからです。

記事→ 日本国民が背負う借金1100兆円のデマ

被害は所得が下がるだけの問題か?

原発爆発やトンネル天井崩落や河川の氾濫など、コストカットで起きた事故以外に、人間カットも起きています。

テロ事件の連鎖もそう。一般人による殺人事件の最多記録も令和に更新されました。

記事→ 国の借金を減らそうと動いてくれた親切な男の物語

世界最長不倒の平成不況はなぜ起きた?

国ぐるみ間違った意識を持って生きているからです。

記事→ 有力企業人の間違った日本経済浮上策

カリスマ評論家も、大勢が間違えています。

記事→ 評論家たちの間違った日本改革案

報道があおる間違った経済情報も、毎日のことです。

記事→ マスコミは経済オンチでなく陰謀チームなのか

国民はなぜ新聞かテレビしか見ないのか?

正論解説や種明かしや暴露が見られるインターネットに、特に高年齢層が縁遠い理由は、国際的にITが幕開けした大事な頃に、日本国民だけが貧困化したからです。

記事→ パソコン時代にすでに貧困化していた日本国民

そして、所得減をつくろった逃げ口上として、シンプルライフやミニマルライフや断捨離がブームになり、物を買わない態度を高い人格や正義に位置づけました。

物持ちを劣等扱いして、貧困生活を正当化してごまかしました。

貧困化に向き合えない国民の詭弁で、28年も無駄にしました。

記事→ 車が買えない本当の理由を伏せて話をそらせた報道ニュース

コロナ対策はお金で解決するのに、なぜ出せないのか

平成時代が貧困化した理由と、今コロナ対策費が出せない理由は、同一の理由です。

お金があれば、コロナの収束は比較的早いと予想されます。

ところが、政府からお金が出てこないのです。理由は、平成デフレ不況と同じ思想です。お金を出せば、日本は破産しておしまいだという特殊な宗教への信心です。

日本財政破綻論」という、論理的に間違った宗教が蔓延しています。

宗教ブームのきっかけは何?

バブル後の不良債権処理を焦った企業倒産と、所得下落でした。勢いで転落し、貧困化する中で、ある勘違いへ皆が殺到しました。

お金はかけがえのない、大切に保存すべき心の支えだと、日本人は思い込んだわけです。コストカットで日本経済が上向くという、素人の早合点です。

「お金は使わないと減らない。温存するとお金がたまり、経済が上向く」とした勘違いの宗教です。国と家庭を区別せずに同一視する、悪しき国家一家思想ブームです。

本当はお金とは何なのか?

貸借関係の記録とメディアです。抽象思考の領域です。太古から変わっていません。

記事→ お金の正体は借用証書だった

借用証書ならば何がどうなる?

国力となるお金は、働いた報酬で生まれるのではなく、借りると生まれます。

強者が銀行から借りた時に、新たに生まれて追加されます。

外部→ イングランド銀行による信用創造の説明(PDF)

つまり日本で最強の団体である日本国政府が、最強の銀行である日本銀行からお金を借りるかたちの帳簿処理で、費用をいくらでも用意して使えます。

記事→ 国だけが打ち出の小づちを持っている

つまりお金の枯渇は作り話だった?

政府だけは、通貨発行権と呼ぶ打ち出の小づちを持っています。だからコロナで自粛させて減ったGDPの全額を補償できます。感染データの収集も簡単です。

しかし通貨発行を封印する宗教が蔓延して、お金なしに物ごとを解決する政策になっています。それで次々と国民がお金の奪い合いで狂い出し、餓死や自殺が流行るわけです。

記事→ 税金でまかなうつもりで沈没した子育て業界

主役の政府がコロナ費用を削減する理由は?

カルト的な思想信条が、政府内に存在します。

財政健全化と呼ぶ、プライマリーバランス黒字化目標です。

記事→ プライマリーバランス黒字化とは何か

経済学者までが間違うのはなぜ?

経済学そのものに瑕疵があるからです。教科書にも間違った説明が記されていて、きちんと学んだ秀才に限って日本経済を縮小させて壊すのに必死なのです。

経済学は文科系なので、数学はとても苦手です。線形代数やラプラス展開などに精通した経済論者も、いないと考えてよいでしょう。

記事→ 国債発行に関する迷信で迷走する

経済学の迷信は主に3パターンです。

日本人の迷信は「財源論」「日本財政破綻論」「ハイパーインフレ厨」です。

記事→ ハイパーどころか正常なインフレにも届かないデフレ日本

コロナ対策の費用はどうやればつくれる?

そもそも国の予算は、国債を発行して自国通貨の発行でまかなうものです。

税金でまかなう妄想は、自分が吐いた息だけを吸って生きていく自滅行動です。体に筋肉をつけるために、体から筋肉を切り取って食べる空回りです。

通貨発行後のツケなどないのに、ツケがのしかかる都市伝説が、情報弱者を襲います。

記事→ 事業仕分けの蓮舫議員も知らずにいた国債の意味

まともなコロナ対策は日本にないの?

新世代の国会議員の提言があります。輪は広がっています。

その後、金額を大きくしています。

記事→ 令和恐慌を回避するための財政出動と消費税0案など

日本だけお金を多く配れるらしいが?

日本だけがコロナ前からデフレ不況なのだから、お金をいくら国民に握らせてもだぶつきにくく、超インフレにほど遠いという当たり前の理屈です。

給付金を後で税金で返せと言われない?

政府は国民の勘違いに合わせて動きます。国民が「返すべき」と迷信を信じれば、政府は給付金を返せと言い出します。国民の意に沿えば選挙で勝てるからです。

記事→ 政府の仕事のひとつは国民にお金をタダであげること

コロナウイルス対策が世界一充実するのは日本だと、多くの見解が一致します。しかし国債発行で国が破綻する迷信で、お金を出さずに迷走中です。
Photo: lanlaneeによるPixabayからの画像