平成と令和日本が不調の原因は、実はひとつだけある
「日本経済のここがだめ」の指摘に、嘘が多すぎるお話です。
「嘘ばかりだから好転しないのだ」と、そう考えないといけません。
強く出たね
日本のあらゆる問題は全て、国民の所得が減った結果です。今の貧困と、未来展望の暗さです。国民は今が充実せず、将来も失っています。少子化もその表れです。
唯一の原因はデフレ不況です。
デフレ不況とは、商品の供給力が余っていて、買うお金が足りない状態です。
国民の手に、貨幣が足りないのです。
お金が足りない。
すると何が起きるの?
商品がだぶついて値打ちが下がります。お金は少ないから、お金の値打ちが上がります。金額が増えての値打ち上昇ではなく、同額なのに前より大事に思えるのです。
皆がお金を使い惜しむから、当然ながら買い物が減ります。国全体の経済が伸びず、全員の所得が落ち続けて貧困化がサイクルする、という簡単な原理です。
だって、買いたい物が全然ないし
そうです。物がどれもつまらなくみえる、価値が低く感じる。
それを経済用語で、デフレと呼びます。
だって、お金がもったいないし
そうです。お金がすごく貴重で、大事に節約しようと感じる。
それを経済用語で、デフレと呼びます。
全てがデフレへ行きつく?
他の問題を見つけようとしても無駄な抵抗です。問題は一個だけ。デフレ不況だけです。デフレに人生観まで支配され、いつしかケチな貧乏性が身についているのです。
デフレ環境に住むと、がめつく意地汚い思考に変わり、性格が悪くなります。
いやな人間に変わっていくのです。
評論家やオピニオンリーダーの、間違った分析パターン
テレビのご意見番や、社会論評や政治批評を行うユーチューバーたちは、間違いだらけの日本批判を毎日続けています。よくあるパターンは、これでーす。
間違いその1
違いまーす。日本人の所得減少は日本らしさの害ではなく、政府の緊縮財政と消費税増税の結果です。国内の貨幣を減らせば、国民の所持金は減ります。
要は国民にお金が不足。
要は国民にお金が不足。
可処分所得が減り、お金を使いたくても使えなくなった。それで経済が傾いて、業績悪化した企業たちがブラック化しました。そのブラックぶりを封建的と言ってしまうと、因果がひっくり返っています。ブラック企業も、貨幣減らしの被害者です。
デフレ環境に住むと、がめつく意地汚い思考に変わり、性格が悪くなります。
いやな人間に変わっていくのです。
間違いその2
違いまーす。狂っている内容があべこべです。政府が緊縮財政で無駄づかいやマネー回しを取りやめたから、日本は貧困化しました。国民に送り込む貨幣供給量を減らした上に、消費税増税で貨幣を回収したから、国ぐるみ金回りが悪くなったのです。
要は国民にお金が不足。
要は国民にお金が不足。
あべこべなの?
お金を無駄に使いまくる政府は狂っている → ×
お金をなるべく使わない政府は狂っている → ○
要は国民にお金が不足。
要は国民にお金が不足。
ご意見番たちの何がだめ?
いっつも同じ問題ですね。つまり財源論なのです。個人の家計で考えちゃう失敗。
「国民から集めた税金を財源として予算を執行する」。
「国のサービスコストを血税でまかなう」。
という絵空事ですね。国は大事にお金を使えと、正反対の叱責をやっています。ひたすら逆走を強めて日本がより貧困になるよう、あおり続けているだけ。
びんのフタと同じで、逆回しだと、何時間力を入れても開きませんよね。苦悩の正体は、世界についていけない日本人ではなく、貨幣を減らされた日本人です。
要は国民にお金が不足?
オピニオンリーダーたちの自論は、しもやけの足を部分的でも温めようと動いた政府を、「熱の無駄づかい」と叩いて、冷水に戻させる論です。日本経済は一段と冷えます。
凍傷になっている人の、人生の生き方の問題点や、先祖から受け継いだ文化習慣や伝統を直すのは、関係ない話です。
冷えた身体を温めることを言わずに、精神の強さを重視するカリスマたちのアドバイスは無意味です。むしろ害悪です。
ご意見番は本当はどう言えばいいの?
オピニオンリーダーたちは、政府にこう言わないといけないのです。
「国民へお金を出さない、陰湿ないやがらせをやめたまえ」
「日本人への23年間のDVをやめよ」
「庶民へのネグレクトはよせ」
上からの仕打ちが怖くて言えない?
世界のお金の制度を、まるっきり知らないとか。どっちでしょうね?。
高等教育の日本では、知識がもっとあってよいはずです。ウンチク好きなんだしー。
日本人の欠点のせいではなく、貨幣削減のせいで貧困化
伝統へのこだわりとか、個性嫌いとか、国際化不発とか、日本特有の根深い差別だとか、排他的な縁故主義とか、ガラパゴスとか、井の中のカワズとか・・・
そんな大ざっぱな概念論や抽象論は、貧困化には片鱗ほども関係していませんから。
日本の貧困化は、1997年に始まっています。1992年からの5年は、どちらへでも進める猶予期間でした。97年にビンボー国へ進むと決めて、今こうなっています。
具体的には?
1997年4月1日に始めた緊縮財政と消費税増税で、日本国内の円が削減されたのです。
台風や鳥インフルエンザや新型コロナウイルスや、米中関税対立やイギリスEU脱退や、東日本大震災や原発爆発や、ネット化やスマホもアンドロイドも関係なし(キリッ)。
エリカも関係なし。
お金が足りないと、人は何にもできないからねー。
要は国民にお金が不足。
要は国民にお金が不足。
お金以外に足りないものは?
「お金は政府が増やすもの」という知識。
動揺した方もいませんか。お金を人が増減できるなんて、まさか、人間は神かよと。
お金は銀行が発行します。
銀行って神なんだー!
デフレの時は一般銀行からの貨幣発行を、市場原理で進めるロジックが成立しません。
なぜなら、物があまり売れない時は、企業は商品の増産を控えます。社長が融資を受ける理由が消えた時間帯だから、マネー・クリエイションが途絶え、貨幣は増えません。
ひどいデフレだと、社長はとっくに自殺していたりします。
市場原理は役に立たないどころか、悪化させるメカニズムとして作用します。
絶望しかないじゃん
そこで政府の出番です。
デフレの時は、率先して政府が円を発行します。市場原理に逆らうのです。
投資先はタコ焼きではなく、公共事業です。そうして国民所得を上げて、インフレ基調へ持って行く。国際標準のこの積極財政が正攻法だと、まず知識を持つことですね。
政府が最初に押してやるわけ?
車のエンジンでいえば、スターターモーターです。キュルキュルキュルキュルと、最初に回してやるわけです。それが財政出動です。
今の日本は、政府がお金を増やせる国際ルールも皆が知らず、限られたお金を分どり合戦しているトホホ状態ですよね。この共食いから出ることが先です。
あるのにない前提で飢えるって理解不能
「何だって?、国内のお金って政府が好きに増やせたの?」。
「それが普通の国なの?」。
「自由経済のアメリカも、それメチャメチャやってるって」。
「中国が急に伸びたのは、人民元を最大限に発行したからかよー」。
「知らないって、怖いー」。
って、ガラパゴスじゃん。
見当違いの努力
日本人のクソなムラ社会のドロドロをいくら指摘しても、平成日本の貧困化とは関係ありませんから。
もし関係があるのなら、なぜクソなムラ社会の平成元年に世界制覇できたの。
わー、昭和の日本強すぎ!
英語教育に力を入れたり、キャッシュレス社会に変えたり、年金制度を変えたり、公務員の労働時間短縮とか、高齢者に長く働いてもらうとか、因果関係のないおまじないの行動をまずやめましょう。
お金に困っているのは、国民が貨幣不足だから。マネーストックがトゥー・リトル。
要は国民にお金が不足。
要は国民にお金が不足。
お金以外は、全部ある。
お金を刷らないと、ここまで落ちぶれるのか?
今の日本国民の思いは、通貨をわざと発行せずにデフレスパイラルを無限に続けさせる、特殊な宗教ですよん。そうした逆走の自滅を、国民が政府にやらせています。
オピニオンリーダーが音頭を取って、国民にフェイク情報を吹き込む順序で。