日本経済が落ち込んだ原因→評論家の分析は間違いだらけ

経済の限界は知識不足

平成と令和日本が不調の原因は、実はひとつだけある

「日本経済のここがだめ」の指摘に、嘘が多すぎるお話です。

「嘘ばかりだから失われた30年だ」と考えないといけません。

強く出たね

日本のあらゆる問題は、国民所得が減った結果です。今の貧困と、未来展望の暗さです。国民は今が充実せず、将来も失っています。少子化もその表れです。

唯一の原因はデフレ不況です。

デフレとは、国民の手にお金が足りず、物が買えないから商品の供給が余る状態です。

すると何が起きる?

商品がだぶついて値打ちが下がり物価安です。反対にお金の値打ちが上がります。金額が増える値打ち上昇ではなく、お金が以前より大事に思えるのです。

皆がお金を使い惜しむから、買い物が減ります。経済は伸びず、全員の所得が落ち続け、貧困化がサイクルする簡単な原理です。

だって、買いたい物が全然ないし

そうです。物がどれもつまらなくみえる、価値が低く感じる。

それを経済用語で、デフレと呼びます。

だって、お金がもったいないし

そうです。お金がすごく貴重で、大事に節約しようと感じる。

それを経済用語で、デフレと呼びます。

全ての現象はデフレが震源地か?

他の問題を探しても無駄な抵抗です。問題は一個、デフレ不況だけです。デフレに人生観まで支配され、ケチになる貧乏性が身についています。

デフレ環境に住むと、がめつく意地汚い思考に変わり、性格が悪くなります。

いやな人間に変わっていくのです。

評論家やオピニオンリーダーの、間違った分析

テレビのご意見番や、社会論評や政治批評を行うユーチューバーたちは、間違いだらけの日本批判を毎日続けています。よくあるパターンはこれ。

間違いその1
日本人は封建的な道徳や、古来の文化慣習、タテ社会の年功序列にしがみつき、世界の潮流や変化の波から取り残されて、経済が落ちたんだよ。

違いまーす。日本人の所得減少は日本らしさの害ではなく、政府の緊縮財政と消費税増税の結果です。国内の通貨を減らせば、国民の所持金は減ります。

要は国民にお金が不足。

要は国民にお金が不足。

可処分所得が減り、買い物が減る。企業は売れずブラック化。そのブラックぶりを封建的と言ってしまうと、因果が逆です。ブラック企業も、通貨減らしの被害者です。

デフレ環境に住むと、がめつく意地汚い思考に変わり、性格が悪くなります。

いやな人間に変わっていくのです。

間違いその2
日本政府は狂っていて、無駄づかいが止まらず、天下りや利権企業へマネー回しして、国民のお金を浪費してきたから、子育て支援のお金が足りないんだよ。

違いまーす。狂った内容があべこべ。政府が緊縮財政で無駄づかいやマネー回しをやめたから、日本は貧困化しました。国民に送る通貨供給を減らした上に、消費税増税で通貨を回収したから、金回りが悪くなったのです。

要は国民にお金が不足。

要は国民にお金が不足。

ご意見番たちの何がだめ?

家計で考える財源論が間違いです。

「国民から集めた税金を財源とし、予算執行する」の絵空事です。

「国は大事にお金を使え」と、正反対の逆走を続けさせるコメンテーターたち。

びんのフタは逆回しだと、何時間力を入れても開きませんよね。世界に遅れた日本人ではなく、お金の総量を減らされ物が買えない日本人なのです。

他国との落差に気づこう

要は国民にお金が不足?

オピニオンリーダーたちの自論は、しもやけの足を部分的でも温めようと動いた政府を、「熱の無駄づかい」と叩いて、冷水に戻させる論です。経済は一段と冷えます。

凍傷の人の生き方の問題や、先祖代々の文化や伝統を直すのは、関係ない話です。

冷えた身体を温めさせず、精神を重視するカリスマたちのアドバイスは害悪です。

ご意見番は本当はどう言えばいいの?

オピニオンリーダーたちは、政府にこう言わないといけません。

「政府がお金の発行を減らして、国民を共食いさせるのは間違っている」
「国民へお金を出さない、陰湿な経済制裁のいやがらせはやめろ」
「日本人への23年間のDVや、ネグレクトに反対する」
上からの仕打ちが怖くて言えない?

それもあるが、上に加勢すると、上から仕事がもらえるのです。

日本人の欠点のせいではなく、通貨削減のせいで貧困化

伝統へのこだわりとか、個性嫌いとか、国際化不発とか、日本特有の根深い差別だとか、排他的な縁故主義とか、ガラパゴスとか、井の中のカワズとか・・・

そんな大ざっぱな概念論や抽象論は、貧困化には片鱗ほども関係しません。

台風や鳥インフルエンザや新型コロナウイルスや、米中関税対立やイギリスEU脱退や、東日本大震災や原発爆発や、ネット化やスマホもAIも関係なし(キリッ)。

日本経済はなぜ落ちた?

1997年4月1日に始めた緊縮財政と消費税増税で、日本国内の円を削減しました。

要は国民にお金が不足。

要は国民にお金が不足。

国民はなぜそこが理解できない?

皆はお金の正体を知りません。実はお金は銀行が発行し、誰かが借りれば増えます。

ならなぜ借りない?

デフレだからです。物があまり売れない時は、企業は商品の増産を控えます。

社長が融資を受ける理由が消えた時間帯だから、お金は増えません。ひどいデフレだと、社長はとっくに自殺していたりします。

市場原理は役立たず、逆に悪化させるメカニズムで作用します。

絶望しかないじゃん

政府だけは、返済なしに円を発行できます。しかも政府は市場原理と無関係です。

公共事業で国民所得を上げて、インフレ基調へ持って行く。この積極財政が世界の正攻法だと知れば解決します。

政府が最初に押してやるわけ?

車のエンジンの、スターターモーターです。キュルキュルキュルキュルと、最初に回してやるわけです。政府の財政出動です。

今の日本は、政府がお金を増やす国際ルールを皆知らず、限られたお金を分どり合戦する共食いで疲弊しています。

「昭和を捨てろ」のスローガンは真っ赤な嘘?

なぜ土建国家とクソなムラ社会の昭和に、日本は世界制覇できたのでしょう。

ムラ社会ニッポンが世界制覇した頃(色付きが日本企業)

わー、昭和の日本強すぎ!

英語教育に力を入れたり、キャッシュレス社会、年金制度変更、公務員の労働時間短縮、高齢者を長く働かすとか、関係ない責任転嫁をやめましょう。

お金に困っているのは、緊縮財政と消費税増税で、円を削減したからです。

要は国民にお金が不足。

要は国民にお金が不足。

政府はお金を刷らずに増税して、国民を滅ぼせるのか?

通貨削減で、全員を殺してしまえます。民族を入れ替える時の手口です。

国民の思い「国はお金を使うな」は、通貨発行を停止して国民を貧乏に落として、デフレスパイラルを続けさせる意味ですよん。

この自滅を、国民が政府にやらせています。オピニオンリーダーが音頭を取って、国民にフェイク情報を吹き込む順序で。

リーダーたちはこれを隠し続けている

日本がだめな国になったのは、国民の性格や態度が悪いからでなく、知識がないからです。政府がお金を発行する国際ルールが、頭の中にないから。
Photo: by Rashtravardhan Kataria on Unsplash