国の借金など存在しない、という結論がまずは正論
政府を批判する、よくある声がこれ。
「国の借金1200兆円を、国民の借金だとする警告は、真っ赤な嘘だ」。
これは正解です。問題は次のフレーズ。
「本当は国民が、国に1200兆円を貸しているのだ」。
国民が逆に貸してるって本当なの?
貸し借りなしか、国民が貸しているか。実はどちらともいえるのです。
国の借金など存在しない理由から先に聞きたい
国の政府は自国通貨を自在に発行でき、自在に増減できるのです。
だから通貨発行しても、借りたお金なわけはありません。借りる道理がない。
作曲家が新曲を出した時、借りた曲の発表ではない。オリジナルだから。
この分別は通貨発行にもいえます。
発行という日本語が皆わからんのか?
発行とは、生み出す行為です。無から有を生みます。無から有。
借りたり盗んだものを差し出す行為を、発行とは呼びません。
この分別が大事で、皆さんできていない。
日本語は難しい
つまり税金は財源ではない。財源は国債です。
これすら理解不能の人が続出し「失われた34年」なのです。
国民が貸している、という解釈も的を射ている
国の借金とは「国債発行残高」と呼ぶ国力であり、通貨発行実績です。金額が大きいほど国民の銀行預金が多くて裕福で、多い順に経済大国です。
自国通貨建て国債の発行で増えた自国通貨は、国内にばらまかれて拡散します。国債発行残高1200兆円なら、国民が1200兆を持っています。それだけの話。
それを貨幣の本質論に照らすと?
貨幣は借用証書であり、貸借関係の契約書です。
国債を換金した日銀当座預金が生んだお金を国民が持っているのだから、国民は日銀に1200兆円を貸しているかたちです。
お金が貸し借りの契約書だからそうなるか
国民は日銀に貸した覚えはないし、そんな手続きもなかった。
しかしお金の発行者は所持者に対して負債を持つロジックなので、国民は中央政府に大金を貸している意味になるのです。
国民は与えられたのに、貸した理屈とは驚きだ
日本は財政破綻すると50年以上言い続けて、その間に国債発行残高は170倍にふくれあがっているのに、破綻していません。つまり警告は虚偽、フェイク、だましです。
国民はだまされている気がして、政府を批判しています。でも基礎知識がないから、何をだまされているかはチンプンカンプンです。
「国の無駄をなくそう、まずは議員削減だ」とあべこべを叫び、議員といっしょになってGDPの低落を進めるありさまです。
「社長が馬鹿で、社員がサボリだからだ」と、見当違いを叩くありさま。
「構造改革しろ、規制緩和しろ」と、何から何まで逆走するありさま。
長年かけて、議員が日本人をだまし続ける目的は何?
新自由主義経済の商戦です。政治家を抱き込むビジネスモデルがあるのです。
日本経済を壊して成長を阻止し、日本人に日本をあきらめさせます。日本のあらゆる物が売り崩され安価に落ちます。安さに乗じて、外資が日本の資産を買い集めるのです。
2.その公共インフラ装備や建物などのシステムを、奪いたい資本家が現れる
3.資本家は国が発行したお金が赤字計上される、帳簿上の簿記に目をつける
4.巨額の赤字で国は破綻すると嘘をつき、同じ国民をだましてパニクらせる
5.パニクった国民と報道は政府を非難し、虎の子のシステムを民営化させる
6.嘘をついた資本家が、政府の立派なシステムを安く買い叩いて巻き上げる
7.システムを独占した嘘つき資本家は、より多額を国民に払わせ荒稼ぎする
国営システムを民営化した時に、国民は貧困に落とされる仕組みです。
巻き上げた具体例はある?
典型が水道民営化です。プロパンガスのような市場原理がないから、民営化で料金は0が一個増えるほど値上げされます。先行してだまされたフランスは大混乱しました。
フランスで糾弾された業者は、日本人が無知だと知り、次に日本に上陸したのです。
その背景は、新自由主義経済の「小さな政府思想」の通貨削減であり、国策として国民を貧困化させておき、製造業たちの売上業績をまず悪化させます。株価も下げてやる。
その悪化ぶりをみた国民に、企業を見捨てさせる手順です。
通貨削減で業績悪化させて、外資が買い叩く順序か
長崎県の『オランダ村』を引き継いだレジャー施設『ハウステンボス』が典型です。
パイオニアや山水電気の次はシャープ、東芝と続きます。「東芝なんてクソ企業は不要」と日本人に思わせる作戦が先行します。東芝は外資にとって欲しい宝物だから。