1ドル何円だと誰が決めているの?為替の利害も理解しよう

為替

「為替の仕組み」と「為替が決まる仕組み」二つの疑問

為替(かわせ)の「ドル円」は、1ドルを円と交換するなら、何円必要かの数字です。

そこは、みんな知ってるでしょ

国民の疑問は主に二つ。「為替の仕組み」と「為替が決まる仕組み」。

後者のネット情報は少ない。

今回は為替が決まる仕組みの方ね?

最近の三年間に、ドル円はこう変わりました。

・ 2021年3月 = 1ドル108円 ← 円高の傾向
・ 2024年3月 = 1ドル149円 ← 円安の傾向

「数字は108より149が高いのに、149円の方を円安と呼ぶのを奇妙に思うのは、中学生まででしょう。高校では授業に出たり、数学教師の説明を受けた生徒も多いはず。

1個のドルに匹敵する円が108個だったのが、149個に増えたら、円の価値は下がった。円はザコに落ち、力が弱くなった計算です。国力が下がった。格下になった。

円安の度合いは、日本の貧困化の度合いです。

さらに大きい疑問がこれ。

たった今、1ドル何円なのかは、誰がどう決めるのか

実は、1ドルを何円と交換しようと人々の勝手です。でも目安があれば便利です。外国と取引する企業や、留学した子への仕送りでも、大きく参考になるから。

為替相場は複数の要因で、総合的に決められます。大王様の一声ではなくて。

1.国境を越えた商品売買で決まる
2.FXトレードでの通貨売買で決まる
3.国際的な銀行間取引、インターバンク市場で決まる

おおむね、初めに取引ありきです。

現場で換算された結果を総合的にみて、ドル円の相場が決まる理屈です。

1.国境を越えた商品売買で決まる

日本製より米国製の商品が人気だと、世界のユーザーがそれを購入したくて、ドルの現金を必要とします。ドルが引っ張りだこになり、ドル高になります。

2.FXトレードでの通貨売買で決まる

株取引に似た通貨取引がFXです。取引場でユーザーが出す「買い注文」と「売り注文」の気配値で、お金の時価が推察できます。円の売り注文が勝ると円安に落ちます。

3.国際的な銀行間取引、インターバンク市場で決まる

日本と米国の銀行間取引では、円とドルを交換する個別レートがあり、数字を各銀行から集めれば、相場の標準値がはじき出せます。

こうして刻一刻と通貨価値が変わる方式が「変動為替相場制」です。先進国の方式。

途上国では「固定為替相場制」をとります。政府が自国通貨を売買し続け、決めた数字に近づくよう相場を操作し続けます。変動はしながら、レートを固定します。

途上国では国産品が限られて売り切れやすく、通貨価値が急落しやすいからです。

何でもかんでも国産化する国は、商品がじゃぶじゃぶになるから、お金の追加発行を増やしてじゃぶじゃぶにでき、経済大国へ成長する。米国や日本の白歴史。

ドルと円の価値がせり合う、最大の要因はGDPの伸び

為替相場を左右する最大の事情は、いったい何か。

その国のGDPです。国内総生産の金額。つまり経済成長。

売買の総額、イコール給料の総額、ニアリーイコール通貨発行額の大小です。

価値が落ちない範囲で、お金をより多く発行すれば、そのお金は高く強くなります。

・ 円を追加発行してばらまけば、国内が好景気で経済成長するから、円は高くなる
・ 円高になれば、ドルやユーロ資産を円に買い換える需要増で、なお円は高くなる

円を多く発行した方が、円への信認が強まり、円安だったのが円高に向かいます。
それって日本人の感覚と完全に正反対じゃん
日本の信念は「お金を発行すると価値が下がる」「刷り足すと紙くずになる」ですね。
それはメカニズムと正反対の嘘だから、「失われた35年」が今も力強い。
発行量に反比例してお金の価値は下がる、という財政破綻デマ
ネット掲示板やコメント欄でよく見る「お金を発行したら価値が下がるしぃ」のデマは、なぜ生まれたのか。誰が虚偽情報を流して日本経済が上向くのを食い止めるのか。戦後の闇にも触れます。
出ている答を無視する鉄の意志を貫いて、今も不幸なわけ。
今の円安の説明にケリをつけて欲しい

日銀の上司である財務省の、緊縮財政と消費税増税による通貨削減が円安の原因です。

緊縮財政と消費税増税は、お金の増量をストップして減量のみイケイケどんどんだから、おもしろいように効率よく貧困化して、国がデフレ不況で傾き通貨価値が下がります。

イケイケどんどん

・ 日本の長いデフレは、財務官僚の強い意思で引っ張ってきた
・ 手法は、緊縮財政と消費税増税で通貨削減し、所得減に持ち込む
・ 財務省の配下の日本銀行は、デフレの被害を緩和するため金利を下げた
・ 唯一正しい日銀なのに、国民は日銀がデフレに転落させた主犯だと信じている

税金は財源でないのに財源扱いすれば、無限に増税するのは必然で、国は崩れ落ちます。

崩した主犯は緊縮財政であり、崩れを緩和させた低金利は共犯でなく、救いの神でした。

「ぶつかりおじさん」や「どかないおじさん」さえ、緊縮財政が育てたモンスターです。「子持ち様批判」も緊縮財政の格差拡大で、社会が崩壊しつつある証拠です。

日本はもう無理だ、終わってる

それさえウソ。

日本だけは、単純にお金を刷り足してばらまけば解決します。

・ 物が飛ぶように売れると産業が拡大し、画期的商品の種類と量が増える
・ 現存する世界最古の国なら、買う需要さえあればイノベーションは容易
・ 外国の人々が商品を欲しがり、自国通貨を日本円と交換し、円高になる

国の財政危機は、狂言の芝居です。

少子化担当大臣の苦労もお芝居で、現に成果は悪く出ている。

あっさり、だまされる国民が悪い。

日本財政破綻論とは何:ノストラダムスの大予言並みのブーム
コロナ対策費や給付金などの政府出費でお金を使い果たし、日本の財政は破綻する説が広まっています。ところが同時並行的に、日本財政破綻論は真っ赤な嘘だったと理解する人も増えているのです。

日本はお金を激増させれば、三たび高度成長が始まる状態です。男性の実質所得や手取りが他国並みに増え、結婚と出産ブームになる簡単な話。

消費者がお金を持つだけで、商品開発が活発になる確証は、物づくりが抜きん出て得意な日本の国民性です。

レバノンやスリランカだと、日本と違い商品開発と生産が不得意で、追加発行したお金で商品が買い尽くされ店が空っぽになり、物価上昇しすぎるのです。

日本なら簡単に立て直せるってことは??

デフレの受益者は、日本復活の手を打てなくさせるために、ニセ警告を出すわけ。

「金庫の一万円札が足りなくて破綻が近いが、足りないからといって国が一万円札を刷り足せば破綻する」と。取る手がなくなる洗脳デマを広める。新聞テレビでガンガンと。

国民を洗脳したあおりデマの実例

円安の方がよいという意見は前から根強いけど

ほーら出た。新自由主義とグローバリズムの、我田引水する手口。

あっさり、だまされる国民が悪い。

どういうこと?

ドル円の為替が関係します。

外資系企業、無国籍グローバル企業が日本に社を置くと、日本の経済崩壊が一番嬉しい。なぜなら日本製の商品を海外へ輸出する業務だから、円安なほど業績が伸びます。

仕事をがんばらなくても、円安になってくれたら売上が増え、上級国民になれる。

それで経団連は、消費税をもっともっと上げるよう、政権に陳情し続けています。

重税を課せば物が売れず、中小企業が倒れて格差拡大がスムーズに進んでくれる。

経済を損ねて円安が進むほど、ウハウハな企業がいるわけ。

消費税増税と引き換えて法人税減税する上、巨額の輸出還付金も入ってウハウハ。

その利権の解説も、YouTube動画に増えてた

「日銀が金利を上げればうまくいく」と、国民の思いが逆さまにひっくり返る、その根底にあるのは、やはりこれ。

貨幣のプール論:メンタリストDaiGo氏をだました理論とは
メンタリストDaiGo氏の問題はお金のプール論とも呼ぶ、ひっくり返った財政理論が生んだ、優生思想や選民思想です。是正した時には、日本のほぼ全ての難問がいっせいに解決していきます。
円安は財務省の緊縮財政と消費税増税による通貨削減で、デフレ経済が進んでいるだけの話。被害軽減のため低金利を続ける日銀を、国民は恨む始末。
Photo: by Christine Roy on Unsplash