通貨の量に反比例して価値は下がる、という誤った認識
「貧困化を解消しろ」に対抗して、ポロリと出る一言のお話です。
「お金を発行して増やせば、お金の価値が下がるしー」。
あるある
この人は、「財源論」「貨幣のプール論」にとらわれてはいません。ところが。
お金の総量を2倍に増やせば、価値が半分に下がると信じる日本人は多い。さらにもっと通貨発行して5倍に増やせば、価値が5分の1に下がる反比例の思考です。
それでお金の追加発行を嫌い、既存のお金を奪い合い、敗者は滅んでよし、という感覚の人が多い。優生思想や選民思想を支持する一因が、「反比例の妄想」です。
反比例説が嘘とわかるエビデンスはある?
日本だけを見つめても理解不能です。
トランプ+バイデン大統領は、コロナ対策で800兆円相当のドル国債を発行しました。FRBがドルのベースマネーを発行し政府がばらまいたので、2022年にはドル高、円安、ユーロ安、ポンド安になりました。
「お金を発行して増やせば、お金の価値が下がる」とは逆に、価値は爆上がりしました。
日本でもやれと、誰も言い出さないのがすごい
皆さん間違った教えだけは曲げずに、現実を見ない習慣ですね。
ドルを刷り足せば、なぜドルの価値は逆に上がった?
お金を増やせば経済成長するからです。
増やした分が、ほぼ成長分になります。
成長した国の通貨は、為替での価値が上がります。この場合、ドル高になります。
次にFX(通貨を売買する投機)でドル買いが起きました。そしてGDPが増えた国は製品向上やイノベーションが増え、他国は製品を買いたくてドルが欲しいわけ。
・ 経済成長すれば、イノベーションが起き、画期的商品が増え、購入客が増える
国民はなぜ商品量を無視して、お金の増減だけで考えるの?
その錯誤を「商品貨幣論」と呼びます。
お金を象牙やマツタケなど天然資源と混同して、商品とみなす誤解です。オークションの出品物のように、増えたお金の値段は安くなる式の勘違いです。
それ絶対に教育の問題だろ
日本の教育問題に「二つの要因がからむ」「条件が複数ある」の思考が苦手な児童が多い傾向があります。「考察力が乏しく、議論もへたな子どもたち」と言われますね。
それもあって日本でポピュラーな論破法は、「論点ずらし」「揚げ足取り」「人格攻撃」「大声を出す」「相手に発言させない」ですよね。テレビで繰り広げられるあれ。
そういう人間が増えるよう、まともな教育が戦後に忌避されたいきさつがあります。
露ウ戦争の悪性インフレも、結局は理解しなかったし
物価上昇は「消費が増えたせい」と「原価が高騰したせい」の二種類あります。インフレは良性と悪性に分かれます。しかし資源国が戦争して輸入品が高騰した結果・・・
「小麦やガソリンや電気代が上がり、日本もやっと景気が上がった」のハッピー論が報道にあふれ、世論を間違った方向へリードしました。
「待望のインフレに届いた日本に、何の不満があるわけ」の投稿も目立つ。ガソリン代や電気代に困った企業を、「好景気下で赤字のゾンビ企業はつぶれろ」と言い出す始末。
単純な割り切りが今はウケるから
強く短いスローガンが好きな国民性へと、改革されています。
カリスマコメンテーターの動画「こんな人は人として終わってる」と、相手の存在を否定する優生思想が、平成令和の日本でモテモテです。浅い口達者ほど信者が多い時代。
総理大臣になって欲しいと持ち上げられる人気者は、弱者切り捨て発言が好感されます。困窮者を助ける発言だと「俺が払った税金を貧乏人に渡すな」と叩かれます。
日本経済を復活させようと動く議員に、国民は石を投げます。日本を壊して貧困化させる議員を国民は絶賛し、強く愛する状態です。
戦後の教育で、児童の思考力を下げた目的は何か?
進駐軍による日本人無力化作戦です。マッカーサーの米議会対策とされます。
税金は財源でないのに、日本だけ財源としたのも、進駐軍の軍事作戦でした。
進駐軍は有名大学の愛国教授を追放し、やばい日本人をトップにすえました。共産主義を日本側は嫌い、米国側は好んだのが当時で、その共産主義者も上級国民のイスに座った。彼ら彼女らは「劣った日本は欧米化せよ」と、教育界で洗脳を始めました。
愛国と逆方向へ民意を引っ張る各界トップたちは、進駐軍の撤退後も、経済成長を妨げる言動と出版で地位を築きました。左翼系リベラルのポジションで。
「結婚せず子どももいない生き方が新しい」と唱え、少子化が進むと移民難民を入れて、在来の文化伝統を薄めていく言動もそう。「日本は悪い国だ」と叫んで。
いわゆる反日の日本人のあれか
日本の敵のような言い方をする要人が昭和からみられ、平成に急増したのに気づいた方も多いでしょう。日本の発展を阻止する利権は、上級国民ゾーンに今も根深いのです。
特に学閥がそう。教育界。大学教授から教職員まで。日本バッシングする中心勢力。
二次大戦の敗戦ペナルティーは終わってない?
終身雇用や年功序列で安泰な大学名誉教授が、「終身雇用批判」「年功序列批判」を唱えます。釣られた国民は非正規雇用と低賃金に落ち、身を投げるはめに。
日本最大の利権は、日本を解体して外国へ売り払う利権です。
世界最古の文明国、価値が高い国だけあって。
平成に急に進めた、企業と土地建物の外資移転がそれ。
でも自分が住む国をつぶせば損しない?
国籍が日本でも心は外人で、住居も資産も海外移転した顔ぶれが多い。
ロンドン、NY、シンガポールの住居が多い。
国内の資産価値を下げるデフレが、自分の利益になる外部の立場です。
その「今だけ、金だけ、自分だけ」は、今の子どもたちがあこがれる生き方です。