GDPは経済成長とは関係ないという議論はどうなの?

GDPにこだわらず、経済成長こそが大事という議論

こんな声をよく聞きますね。

「GDPが上がった下がったと一喜一憂するより、日本を経済成長させるのが大事だ」。

「ばらまきでGDPを上げても、一時的な満足にすぎず、成長はしない」。

「お金を無駄に使う人に渡すのはやめて、成長戦略を考えろ」。

GDP上昇=経済成長、だから世界はGDPにこだわる

世界の定義は、GDP上昇イコール経済成長です。

GDP = 個人消費 + 民間投資 + 政府支出 + 輸出入トータル
GDP = 生産の合計 = 支出の合計 = 所得の合計 = 経済成長の指標

GDP上昇と経済成長は、同一の意味と定義されています。別問題ではなくて。

買って、使って、ばらまいて、売り上げた額の増分が、経済成長です。

無駄づかいとばらまきを拡大することが、成長戦略なのです。

GDPの意味を知らない経済評論家が多くない?

言葉の定義もあやふやに妄想する人たち。

経済学者や大学教授も、官僚もそう。

失われた30年は、GDPの横ばいを言う

石の上にも三年で終わらず、10倍以上の長さは、何から何まで間違っている証拠です。

記事→ 合成の誤謬でのGDP説明

日本で語られる経済談義は、細かい部分までいちいち間違っていますが、今回は大テーマの大きい部分もやっぱりきれいに間違っている、というお話でした。

GDP、国内総生産は、生産の合計です。イコール支出の合計であり、所得の合計でもあります。GDPが上がれば経済成長、上がらないと経済衰退です。
Photo: by freestocks on Unsplash