税金は財源でないと聞いて、払いのける国民の気持ち
「税金は財源でない」と聞いた人は、多少でも動揺します。リアルな場で戸惑う反応も、けっこうあらわです。
永遠の原理、本質論なのに、否定を試みる人が続出します。
「まさか、嘘でしょ」「僕は信じないし、信じたくもない」という態度。
「何わけわからんこと言ってるんだ、このクソ野郎め」と爆発する感情。
税の「センメルヴェイス反射」を指摘したのは、中野剛志氏です。
なぜ人々は税金の正体を理解しない?
「お金は僕らにとって価値がある」という、自分中心で考えるからです。
「お金を発行する者は、出したお金を欲しがらない」という本質を見る目が曇ります。
個人の金銭欲が理解をじゃまする?
打ち出の小づちを持つ者にとって、出したものが宝物なわけがありません。
しかし小づちを持たない者は、お金が欲しくてたまらない気持ち。
「僕が個人的に小づちを持って起きる罪悪」へと思考が滑ってしまいます。
「小づちは公的機関が持つ」という当たり前の前提をすっ飛ばすドジです。
日本の刀狩りは、為政者が刀が欲しかったのではない
徴税は、いわば「刀狩り」です。
「お金狩り」。
刀狩りといえば、安土桃山時代の豊臣秀吉が有名です(1588年8月29日)。
農民が所有する刀剣類を差し出させて、回収した政策でした。
当局は刀が欲しかったわけではありません。農民が刀を持つと、使って反乱を起こすなど不都合だから、持たせない目的でした。持たせない目的がメイン。
釘の材料にするのはオマケで、それが目的で刀をつぶすわけがないし。
あくまで農民に持たせるのを嫌った?
その分別が、税金の理解に必要です。
徴税とは、国民にお金を持たせない目的です。国民にお金を使わせたくないわけ。
政府がお金を得る目的ではありません。
政府は打ち出の小づちを持つから、お金に困るなど起きない。
もし起きれば、お芝居です。
国民が買い物したら何が不都合?
店の商品が底をつく不都合です。
バブル景気が暴走しないよう、商品の売れ行きを落としてやる目的です。
物が売れずに余り、バタバタ企業倒産する今、増税してるけど?
平成の殿は34年間、常にご乱心です。
その乱心に、財界人のレントシーキングが便乗してきました。
今も企業を倒して外資に身売りさせる目的で、増税眼鏡はけんめいです。
ソニー、サンスイ、ニッサン、シャープ、ハウステンボス、西武百貨店、東芝。
各社が増産すりゃ商品は補充されて、増税は不要じゃん?
そこにもレントシーキングの巨悪は手を回して、日本の増産余力(潜在成長率)が小さい数字になるよう、政府に定義を変えさせました。日本の定義は他国と違う。
潜在的な供給力(最大の生産可能規模)は「最大」を基準としますが、これを「平均」へとこっそり変更しました。国民をうまくあざむく下準備です。
どういうこと?
今後伸びる商品供給力で推定できる上限を、日本男児の身長にたとえましょう。
・ 改変した嘘の定義 = 日本男子の平均身長170センチまで伸びる可能性がある
172センチまでは伸びるわけないと定義し、栄養摂取の食事を170で打ち切りたいわけ。
日本経済のポテンシャルをわざと小さく見せかけて?
「日本は生産できる余力をすでに出し切り、ベスト状態だ」の嘘が通るよう、統計を操作したのです。国民は何のこったかチンプンカンプンで、思考停止。
何をたくらんでる?
増税です。目的化しています。
・ 国会議員は、嘘で固められた消費税を育てた先輩議員への、ねぎらいと忠誠
国民はがんばって働いて得たお金を廃棄させられ、永遠に成長ゼロなわけ。
日本を壊す議員には外資系が協力を惜しまず、選挙に勝てる力を貸してくれます。
税金を財源とする限り、無限の増税が必要だと知ろう
国民は増税で貧困化すると知らず、増税する政党に投票し続ける一方で、減税する政党を悪党として嫌います。平成もそう、令和の今もそう。
国民は今もしきりに、わが身を斬っています。
国民の思いは「国も企業も個人も、お金を使わなければ、減らずに残せる」です。
非正規女性や35歳超の男性など、弱者から次々と死んできたのに、国民は「自己犠牲が足りないから景気が上がらない」とあべこべに考え、さらに我が身を斬る。
「皆の働き方が悪くて、画期的な新製品も出せず、給料も減る」と自ら罪を背負って。
若い世代は結婚をあきらめ、出産も激減し、少子化が急進しました。
「草食系男子や三高イケメン狙い女子が原因」と、順序が逆さまの詭弁でここまで来て。
適齢期の女性たちは、日本に生まれたせいで、子がない寂しい人生に追いやられて。
若い成功者は冷血で計算高い選民思想の徒となり、自己責任論で人を斬り捨てる鬼に育ちました。その持論は「君らは僕と同じ努力をやらないから貧乏なのだ」。
皆の知識も、思いも、思考も、結論も思想も、全てが徹底的に脱線しています。
日本列島を不幸で満たす、その根っこに何がある?
国費は国民が負担する、という真っ赤な嘘です。
一万円札を一枚発行するのに、みんなで一万円を負担する勘違い。
無限の増税を、国民が歓迎してしまっているのです。
そもそも「税負担」の語がフェイクで、徴税は過剰通貨を減らす廃棄オペです。
アメリカに刀狩りはないけど
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら、日本の国体を完成させた面々は、日本がまとまるよう幾多の政策を試行錯誤し、昔あった海外からの侵略を食い止めました。
中でも最も興味深いのは、スペインが日本を植民地支配する動きを3人が封じ、対抗した歴史です(その記録書を戦後の進駐軍が禁書にして読めなくした)。
江戸時代より前の戦国武将が、国際社会の脅威と戦っていた事実です。
ところが、武士道の「武術」「禅」を世界が学び活用する現代に、日本人はそれらを忌み嫌う方向に調教されました。二次大戦の敗戦が、令和の貧困化の起点なのです。
