徴税は『お金狩り』である→豊臣秀吉の刀狩りは刀の調達じゃないよ

日本刀

税金は財源でないと聞いて、払いのける国民の気持ち

「税金は財源でない」と聞いた人は、多少でも動揺します。リアルな場で戸惑う反応も、けっこうあらわです。

永遠の原理、本質論なのに、否定を試みる人が続出します。

「まさか、嘘でしょ」「僕は信じないし、信じたくもない」という態度。

「何わけわからんこと言ってるんだ、このクソ野郎め」と爆発する感情。

税の「センメルヴェイス反射」を指摘したのは、中野剛志氏です。

健康アラカルト(102)センメルヴェイス反射の話 | 大石内科胃腸科医院
人は,ずっと信じていたことと全く違うことを言われると、そんなはずはないと反射的に拒否してしまう傾向がある。それをセンメルヴェイス反射という。現在、新型コロナによって手の消毒の重要性が改めて見直されているが、実は,この反射
なぜ人々は税金の正体を理解しない?

「お金は僕らにとって価値がある」という、自分中心で考えるからです。

「お金を発行する者は、出したお金を欲しがらない」という本質を見る目が曇ります。

個人の金銭欲が理解をじゃまする?

打ち出の小づちを持つ者にとって、出したものが宝物なわけがありません。

しかし小づちを持たない者は、お金が欲しくてたまらない気持ち。

「僕が個人的に小づちを持って起きる罪悪」へと思考が滑ってしまいます。

「小づちは公的機関が持つ」という当たり前の前提をすっ飛ばすドジです。

日本の刀狩りは、為政者が刀が欲しかったのではない

徴税は、いわば「刀狩り」です。

「お金狩り」。

刀狩りといえば、安土桃山時代の豊臣秀吉が有名です(1588年8月29日)。

農民が所有する刀剣類を差し出させて、回収した政策でした。

当局は刀が欲しかったわけではありません。農民が刀を持つと、使って反乱を起こすなど不都合だから、持たせない目的でした。持たせない目的がメイン。

釘の材料にするのはオマケで、それが目的で刀をつぶすわけがないし。

あくまで農民に持たせるのを嫌った?

その分別が、税金の理解に必要です。

徴税とは、国民にお金を持たせない目的です。国民にお金を使わせたくないわけ。

政府がお金を得る目的ではありません。

政府は打ち出の小づちを持つから、お金に困るなど起きない。

もし起きれば、お芝居です。

「僕たちのお金をゲットした政府は、そのお金を勝手に使い込む」は妄想である
国民が買い物したら何が不都合?

店の商品が底をつく不都合です。

バブル景気が暴走しないよう、商品の売れ行きを落としてやる目的です。

物が売れずに余り、バタバタ企業倒産する今、増税してるけど?

平成の殿は34年間、常にご乱心です。

その乱心に、財界人のレントシーキングが便乗してきました。

今も企業を倒して外資に身売りさせる目的で、増税眼鏡はけんめいです。

ソニー、サンスイ、ニッサン、シャープ、ハウステンボス、西武百貨店、東芝。

各社が増産すりゃ商品は補充されて、増税は不要じゃん?

そこにもレントシーキングの巨悪は手を回して、日本の増産余力(潜在成長率)が小さい数字になるよう、政府に定義を変えさせました。日本の定義は他国と違う。

潜在的な供給力(最大の生産可能規模)は「最大」を基準としますが、これを「平均」へとこっそり変更しました。国民をうまくあざむく下準備です。

どういうこと?

今後伸びる商品供給力で推定できる上限を、日本男児の身長にたとえましょう。

・ 以前の正しい定義 = ジャイアント馬場の209センチまで伸びる可能性がある
・ 改変した嘘の定義 = 日本男子の平均身長170センチまで伸びる可能性がある

172センチまでは伸びるわけないと定義し、栄養摂取の食事を170で打ち切りたいわけ。

日本経済のポテンシャルをわざと小さく見せかけて?

「日本は生産できる余力をすでに出し切り、ベスト状態だ」の嘘が通るよう、統計を操作したのです。国民は何のこったかチンプンカンプンで、思考停止。

何をたくらんでる?

増税です。目的化しています。

・ 財務省職員は、局長や事務次官への出世の人事評価が、増率上昇と税種増加
・ 国会議員は、嘘で固められた消費税を育てた先輩議員への、ねぎらいと忠誠

国民はがんばって働いて得たお金を廃棄させられ、永遠に成長ゼロなわけ。

G7国のGDPデフレーター

日本を壊す議員には外資系が協力を惜しまず、選挙に勝てる力を貸してくれます。

税金を財源とする限り、無限の増税が必要だと知ろう

国民は増税で貧困化すると知らず、増税する政党に投票し続ける一方で、減税する政党を悪党として嫌います。平成もそう、令和の今もそう。

国民は今もしきりに、わが身を斬っています。

日本国民は、政府がお金を追加発行して、同時に減税することで通貨総量が増え、増えたお金が給料や報酬やバイト料のアップ分になる仕組みを知らない。

国民の思いは「経済活動を止めたら、お金を使わないから減らずに残る」です。

非正規女性や35歳超の男性など、弱者から次々死んでいるのに、国民は「今までの努力が足りないから実らないのだ」とあべこべに思考し、さらに我が身を斬る。

「従業員の働き方が悪く非効率だから、給料が減るのだ」と自ら罪を背負って。

罪の背負い方

若い世代は結婚をあきらめ、出産も激減し、少子化が急進しました。

「草食系男子や三高イケメン狙い女子が原因」と、順序が逆さまの詭弁でここまで来て。

適齢期の女性たちは、日本に生まれたせいで、子がない寂しい人生に追いやられて。

若い成功者は冷血で計算高い選民思想の徒となり、自己責任論で人を斬り捨てる鬼に育ちました。その持論は「君らは僕と同じ努力をやらないから貧乏なのだ」。

皆の知識も、思いも、思考も、結論も思想も、全てが徹底的に間違っています。

日本の徹底ぶり

日本列島を不幸で満たす、その根っこに何がある?

国費は国民が負担する、という真っ赤な嘘です。

一万円札を一枚発行するのに、みんなで一万円を負担する勘違い。

無限の増税を、国民が歓迎してしまっているのです。

そもそも「税負担」の語がフェイクで、徴税は過剰通貨を減らす廃棄オペです。

真っ赤な嘘に限って平和に描くダマシ絵がこの下図

アメリカに刀狩りはないけど

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら、日本の国体を完成させた面々は、日本がまとまるよう幾多の政策を試行錯誤し、昔あった海外からの侵略を食い止めました。

中でも最も興味深いのは、スペインが日本を植民地支配する動きを3人が封じ、対抗した歴史です(その記録書を戦後の進駐軍が禁書にして封印した)。

江戸時代より前の戦国武将が、国際社会の脅威と戦っていた事実です。

ところが、武士道の「武術」「禅」を世界が学び活用する現代に、日本人はそれらを忌み嫌う方向に調教されました。二次大戦の敗戦が、令和の貧困化の起点なのです。

戦後の日本を貧困化させる法律がこれ:財政法4条はジェノサイド
政府財務省が国会議員に緊縮財政と消費税増税を続けさせ、日本経済を低落させ続け、国民の貧困化を続ける理由は、第二次世界大戦後の進駐軍が強いた政策をセルフジェノサイドに悪用する流れです。
武士道では身を斬るのは上級国民なのに、平成に庶民に身を斬らせる政策をとり、日本国は西洋に特有の選民思想「新自由主義」で壊れる一方です。
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