救急車を安易に呼びすぎたら何がまずいのか?→財政ひっ迫は嘘

救急車

救急車の出動が増えすぎたら、救急車が不足する

緊急度の低いケガや体調不良でも、大げさに救急車を呼ぶ人が増えています。

エスカレートした一因は、緊縮財政と消費税増税で通貨削減した、国民の所得減です。

みんな交通費を浮かせたいわけね

緊縮財政で地方交付税交付金を減額し、鉄道やバスなど地域交通は崩壊済みです。住民はマイカーをあきらめ、タクシー代も重いから、救急車の無料にしがみつきます。

子を持つ親が給食費を踏み倒す心理と同じ。銀行が手数料を値上げする動機と同じ。福島第1原発の改良工事を先延ばしし、3.11に間に合わなかった流れと同じ。

国民の倫理観までが下がった原因は、国民にお金を与えまいとしてきた国策です。

緊急度が低いのに救急車を呼ぶと、なぜダメ?

お金ではありません。「県市町の予算金に限りがあるからだ」は間違った解釈です。

正解は、救急車と救急隊員(救急救命士含む消防士)に限りがあるから

出払って救急車が不足するわけか

資金不足は、国がお金を発行すれば解決です。原理上、公金は絶対に金欠が起きない。

でも救急車と隊員は、電子的に増えません。お金のようにボタンを押しても増えない。

ゆっくりでも救急車を増やせば、日本はどうなる?

好景気に向かいます。

救急車や消防車のコストは通貨発行し、その額だけ民間にお金が流れます。車メーカーと医療機器メーカーを間にはさんで。

働く者たち、ラーメン店や熱帯魚ショップの時給すら上がり、GDPが増えて経済大国へ向かいます。救急車を増やせば増やすほど。

なら経済成長目当てに、救急車を10倍に増やせばどう?

今度は駐車場不足です。土地もまたボタン操作では発行できず、有限なのです。

国はお金だけは自由で、物と人で不自由します。みんなの思いと全くあべこべ。

逆に救急車を削減したら何が起きる?

医療崩壊です。コロナ禍で病院不足が露呈しました。大阪が一番に音をあげ、他県も似た状態です。病院へ来る以前に人命が削減されます。

多くが無駄に亡くなりました。もうみんな、どうでもよくて。

消防や救急を、民営化したらどうなるの?

二つの理由で国民はもっと貧困化し、国の衰退スピードが上がります。

ということは、今そうしたい者が日本に多いということです。

・ 通貨発行の停止 = 国民のマネーストック増加にブレーキ
・ 住民課金の発生 = 国民のマネーストック減少にアクセル

公費を節約すればするほど、通貨発行量が減るので国民所得が減る。国民は節約して買い控えるから経済縮小し、国力は右肩下がりに失墜し、外国の尻の下に敷かれる。

記事→ 民営化は貧困化

パトカーが高級スポーツカーなら、国は経済成長する

日本の警察のパトカーは、戦後の昭和20年代は米軍払い下げのフォードやシヴォレー、その後国産トラックの改造車を使いました。昭和30年頃から国産のクラウンのパトカーが出始め、30年代にブルーバード、コロナ、スカイラインなどが増えました。

高度成長の昭和40年代には高速道路用にフェアレディーZが登場し、高級スポーツカーのパトカーのはしりだったようです(毎日新聞社『別冊一億人の昭和史』)。

その後も各県警でポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどが使われました。栃木県のマスタングマッハワンのパトカーは、今もネットに話題が残ります。寄贈ですが。

パトカーに高級スポーツカーを使うと、経済的にはどう?

経済成長します。国民の富裕化が起き、企業は物が売れ、国力が上がります。

それでアメリカではパトカーを、逃走車にぶつけまくるわけ?

日本の白バイも400ccでなく1300ccなど高級化し、景気上げに貢献する理屈です。ただし提供品もあるので、通貨発行に結びつかないことが多いかも知れません。

ところで、交通違反の反則金は警察がゲットするの?

交通違反の摘発を見て「警察が金儲けしている」「かせぎは利権だ」の声が非常に多い。警察署の諸経費や、ボーナスなどに使うのだと勘違いした国民だらけ。

実際には罰金納付で通貨は抹消され、国民のマネーストックが減り景気が落ちるだけ。

国民が公的機関に支払うお金は全て税金と同じで、通貨を廃棄する意味です。

交通違反の反則金は、消費税とそっくりの機能

反則金や罰金で国庫が潤うと言い出す人は、年貢米の時代感覚でしょう。

公的な組織が活動すれば、景気に次のような圧がかかります。

・ 警察、消防、救急の装備と運営に金をかけるほど、景気が上がり経済成長する
・ 一方で、警察が活躍して罰金や反則金が増えると、景気が下がり経済衰退する

官公庁の経費や給料は、通貨発行した増量分のお金をあてます。国民の税金をあてたりしません。連中は税金ドロボーだったりしない。税金は財源たりえないからです。

交通違反を摘発せずに警告して回るパトカーや、救急車や消防車が増えてひんぱんに出動すると、国の経済は潤い、経済大国へ向かい、国民が富裕化し、強国になる

公がお金を出すほど、より経済成長する

交通反則金を高くしていく意味は何か?

最大の動機は、厳罰化で悪行を減らす目的です。

税金も反則金も罰金も料金も等しく懲罰であり、悪人たちに鉄ついをくだす意味です。

たばこ税アップ : 愛煙家に鉄ついをくだし、みんなに喫煙をやめさせる
消費税アップ  : 買物客に鉄ついをくだし、みんなに買物をやめさせる
反則金アップ  : 違反者に鉄ついをくだし、みんなに違反をやめさせる
国保料アップ  : 重病人に鉄ついをくだし、みんなに長寿をやめさせる

税の本当の機能は皆の心得とは異なる

↑ 下図の「明るく平和な社会」は偽りで、ブラック企業や路上無差別テロや放火テロ、障がい者や高齢女性を襲う選民思想など、平成令和は流血の惨事が続きます。

なら救急車を増やしましょ

救急搬送する先の病院もすでに削減が進み、新自由主義の意のままの状態です。

緊縮財政と消費税増税で通貨が減ると国民はメンタル崩壊し、警察、消防、救急の出番が増えます。財政支出で通貨が増えて、景気は上がる理屈です。
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