新型コロナが日本の貧困化をストップさせるかも知れない理屈

財源論の池

財源論が日本を貧困化させてきた、中心的な思想信条

財源論は日本国民を貧困化させて、日本国を先進国から転落させて、衰退へと変化させた張本人といえる思想信条です。

平成時代は、財源論の時代だったといえます。

財源論とは?

順を追って説明します。

政府には打ち出の小づちがあります。貨幣プリンター。通貨発行権と呼びます。

通貨発行権とは、自国通貨ならいくら巨額でも発行できる仕組みです。

だから独立国では、国にお金がなくなる現象が絶対に起きません。

当然だよね

通貨発行権は、天から降る恵みの雨に似ています。ただし運を天にまかせるのではなく、雨を降らせる特殊法人があります。

各国政府プラス中央銀行です。

現実の川や池の水が日照りで枯れないのは、時々雨が降って水が足されるからです。お金の雨をわざと降らせる役が政府です。

でも皆そうとは知らない

通貨発行権を知らない人は、全く違った考え方になります。

池の水を増やすには、人々から水を集め池にためようと考えるわけです。各家庭の風呂に張った水や、ナベの水や、金魚の水槽の水を差し出させます。

こうしてタメ池に集めたタメ水を、お金に見立てるのが財源論です。

財源論が間違いなのは、日本も貨幣プリンターでお金の増減が自在であり、水を出し入れするタンクみたいなものです。自然な増減ではなく、人が計画的に量を変えます。

科学的すぎてわからん

家に水道があるようなものです。風呂とトイレと、ナベとヤカンと、バケツに入った水の合計が、家で使える全てではなく。蛇口から出せば、使えるリットル数が増えますね。

どれだけ増やせるかといえば、どれだけでも。

そりゃそうか

風呂の湯が減れば、空焚きになるからと絶望はしません。トイレの便器から回収した水でご飯を炊いたり、お茶をわかす人は少ないでしょう。

蛇口さえあれば、各場所と用途ごとに個別に水を新たに足せるからです。水を使って減っても苦しまずに、新たに増やせます。家の水は、総量が決まっていませんね。

バケツの水がなくなっても泣かないで、蛇口から出して足せばよいのです。

当たり前でしょ

国のお金も同じです。政府から出して足せばよいのです。

話がちょっとこんがらがりますが、水道料金に当たるコストはゼロで、水源の概念もないから、節水の概念もありません。どう感じるかの個人の思想だけです。

各国の政府のサイフは、中身を増減できるバリアブルタイプです。可変式。

貨幣の発行が国債発行です。それを国民に与えるのが、財政出動や積極財政と呼ぶ政策です。政府と銀行の作業で造幣するのです。

造幣します。

造幣。

国の支出に国民が怒るのは、財源論による誤解と邪推

しかし国民は、そんな仕組みを全く知りません。

お金の生まれ方を知らないからです。

働けば得られる貴重品と思っていて。

お金が減るのは、労働をさぼったか、盗まれたという固定観念があります。

個人のお金が底をつくように、国のお金も底をつくと、勘違いしています。

政府が使うお金は、国民が働いたお金を、国が奪って使い込んだと邪推しています。

邪推の中身は?

「政府は、僕たちが払った税金を、無駄に浪費している」。

「政府は、外国から借金して子孫にツケを回し、今だけいい思いをしている」。

「政府は、僕たちが銀行に預けたお金を、裏で引き出して使っている」。

都市伝説か陰謀論かよ

この邪推はさらに広がり、財源の奪い合いになります。世代間が分断されて、殺し合いのレベルが令和時代の日本の姿です。

日本だけおかしいって知っている?

ネットも財源論ばかりで、希望が全くみえない状態か

Yahooニュースのコメントなどにも、次のような意見がひんぱんに出てきます。

「高齢者の医療費が若者の負担だから、年齢で医療を打ち切るべきだ」。

「障がい者を生み育てた親は、財源への負担金を払うべき」。

「財源を守るために、働いていない者からも税金をとりまくれ」。

「税金を納めていない貧困層は役立たず、生きる資格はない」。

「国にお金がないから消費税は35パーセント、人頭税も導入せよ」。

「重税で破産して死んだ弱者は、自己責任」。

「不要な人間を選別して削減し、人口を半分に減らそう」。

財源論を信じる民意に背中を押され、障がい者を斬り捨てて回ったのが、相模原の19人刺殺事件でしたね。財源論は、人を鬼にさせる力を持つのです。

日本がギスギスしてきたのは、鬼がどんどん増えているからですよ。

財源の鬼で映画化決定!

どれも政府が貨幣プリンターで新たに造幣して、支払ってしまえば完了する話です。

造幣します。

造幣。

さっきも言わんかった?

その支払い金は、この世に新たにデビューした新造のお金、追加発行した貨幣です。

クライアントの政府が業者へ払う外注費として、社員を通して家庭に渡ります。つまりGDPを上げて、国民を総じて裕福にします。

ところが政府通貨発行できると知らない人は、タメ水を使い込んだと思い、残量が減った危機に怒り出すわけです。Yahooニュースにも怒りが次々書き込まれています。

曲解が日本の常識か?

ネットでは、税金を使うだけの弱者をいかに痛めつけ、早く天国へ送れるか、制度の案を出し合っています。

「お金は政府がつくれるよ」と誰かが正解を書いたら、反応はこう。

「アホか、打ち出の小づちかよ?」。

「神を信じるのかよ?」。

「人間にお金がつくれたら、人間は働く必要がないだろが」。

「みんなが働いている現実を、よく見ろよ」。

「働きたくないなら、死ねよ」。

各国でお金を発行できるとも知らず?

掲示板を仕切る者は、財源論を少年少女に教えています。

「君が学校へ行けないのは、老人や障がい者や生活保護世帯が教育費を奪い取るからさ」。

「君の人生を誰が妨害しているか、覚えておくんだな」。

それで経済縮小しか選べない?

こんなムードだから、政府側がお金を生んで使う財政出動を行うと、国民は怒り出すから国会議員は言い出せません。一例は『国立漫画博物館』で、有権者は険悪でした。

「お金を出してくれるって、だまされんぞ、それ俺たちの税金だろが?」。

「あたしたちのお金を、自分のお金みたいに言わないでくれる?」。

博物館建設は新たに円を追加発行し、国民のサイフへ送り込む事業です。でも奪われるのだと勘違いした国民は、怒り心頭です。

あるある

テレビの評論家も「放漫財政に戻すトンデモ議員」と批判して人気者です。

日本問題を考えるユーチューバーたちも、国の貴重なお金を使い込む政治屋に激怒。財源の残りを使い切れば、国庫は空っぽで日本は破綻だと、熱心に訴えています。

まるで蛇口がない前提で、便器と炊飯器で水の奪い合いです。シャワーをあびたりトイレへ行く回数が多いと、ご飯を炊く水が不足する思考で、政府叩きして。

国会議員たちが国民が裕福になるように動けば、邪推のバッシングで失脚させられます。だから議員は、国民を貧困化させて死なせる方へしか動けません。

どうやれば国民を多く殺せる理屈?

国民の手からお金を減らすだけです。緊縮財政と消費税増税です。

消費税増税を続けると、日本国民の全員を早めに土に返せます。

今いる人を消せて、新しく生まれる生命も減らせます。

ところが今になって想定外の事件?

そこに現れたのが、新型肺炎のコロナウイルスです。人命が目立って多く失われる悲劇のショックで、国民の先入観が解けることもあり得ます。

平成時代から社会はすさみ、過労死や自殺や自暴自棄テロにも国民は反応せず、不感症でした。何があっても「今はそんな時代さ」。目を覚ますには大きい事件が必要です。

愛する人を一人以上亡くし、その変わり果てた姿と対面した時、やっと聞く耳が持てた、1945年の再来が期待されます。

ネット掲示板で圧倒的に多い民意が、財源論です。その堅固な誤解に政治家も動けず。しかし新型コロナの被害が、閉そくを破る期待は残されました。
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