インボイス制度がやばいのはベンチャーつぶし:預り金も嘘だった

インボイス制度のやばい間違いは、税は財源ではない点

インボイス制度が不合理なのは、税金は財源でないからです。

政府は通貨発行権を持ち、財源不足は絶対起きない。もし起きれば、お芝居です。

勘違いを広める狙いがあったりしない?

そこです。インボイス制度は二つの他意が疑惑です。

1.消費税の細部を作り込むことで、国民が消費税廃止に目覚める空気を壊す
2.増税に泣く貧困層の恨みを、富裕層の金融所得増税への追い風に利用する

1は、消費税にロックをかけ不動にする意味で、制度をいじる陽動作戦です。

2は、財務省は高所得層と低所得層を、代わる代わる増税します。まずは低所得層。

ちょい待ち、そもそも国民はインボイスの何も知らないが?

インボイス制度は、年売上1千万円以下の小規模や個人事業者が免税されていたのを、課税事業者に変更させて、消費税増税する制度である。

きちんと説明すると、本一冊になったり、長い報告書になってしまいます。

なぜ?

消費税の成り立ちからして、大嘘がぎっしり詰まっているからです。

表の話は嘘だらけで、裏の話に国民はあぜんとして、ついて行けず思考停止します。

消費税の嘘を、ざっとでいいから教えてよ
・ 実は、法人税と高額所得税の減税を補てん (1989年の導入時点の公式説明)
・ 実は、預り金でなかった         (1990年の判決と財務省の証言)
・ 実は、税金は財源でなかった           (1973年に世界が変更)
・ 実は、福祉にあてずに国債と相殺して廃棄 (2019年に安倍総理が国会答弁)
・ 実は、直接税であって間接税ではない   (1990年の判決に補足説明あり)

インボイス増税が通れば、金融所得増税も通る

インボイス制度は、最初からベンチャー企業つぶしが目的でした。日本経済の強みである零細企業の活躍を食い止める、新自由主義のレントシーキングです。しかも。

インボイス制度は増税なので、痛めつけられた低所得の事業者は、後から出てくる高所得の株トレーダーへの増税案に、「向こうもとっちめてやれ」と賛同しやすい。

「俺らが増税なら、次はおまえらが増税だ」「おまえらも同じ人数死ねよ」と上級国民と下級市民の憎しみが連鎖します。怨恨を世論に利用し、無限に増税し続ける作戦です。

増税に成功すれば、省内の人事評価で出世します。ナチスのジェノサイドの動機と同じ。

大衆が憎悪し合う感情の根は何?

国民の共通認識、財源論です。

出たーァ

国民は小麦やパンダのように、お金も総量一定の貴重な資源だと誤解しており、国のお金の残りが減ってきたぞと騒ぐお芝居に、簡単に引っかかります。

政府はお金を発行して増やす役目だという知識が、日本人に欠けているからです。

政府がお金の発行を止めるから経済成長しないだけの話

インボイス制度の欠陥は、消費税の嘘と関係あり

税金は捨てるお金なので、増税すればするほど金欠になり、増税が必要になります。

記事→ 税金が捨てるお金である道理

インボイス制度の次に、無関係な人まで増税されるわけね

当たり前です。零細の個人事業主の増税金額だけ、GDPもマネーストックも減るから、サラリーマンの給与やボーナスも、回り回って減ります。皆そんなことも知らない。

インボイス制度で、物価はどうなる?

全般に上がる理屈です。増税分はゆくゆくは物価に加わり、サラリーマンも高い買い物を強いられます。消費税はコストプッシュ型インフレです。皆そんなことも知らない。

消費者が預けた金を、個人事業主が奪ってる問題は?

実は虚偽です。「消費者が払った消費税を着服した泥棒、ネコババ、業務上横領で持って逃げたやつらに吐き出させろ」説は嘘で、軽薄な人が引っかかるトラップです。

ほう

1997年の消費税5%以来、収入が少額の「消費税免税事業者」に対して、クライアント企業は消費税額を上乗せせず、払っていないのが常識です。

個人事業主は消費税をカットされてた?
・ 1000円分の仕事をした大規模ワーカーに、クライアント企業は1050円払う
・ 1000円分の仕事をした小規模ワーカーに、クライアント企業は1000円払う

小さい事業者は、消費税分を最初から減らされており、受け取っていません。

なぜ値切るかは、クライアントの大企業も消費税で貧困化しているからです。

それサラリーマンは全然知らない

クライアント企業はワーカーの仕事代単価を下げました。消費税を払ったことにしつつ、払っていないわけです。仕事代にもぐり込ませ減額する手です。理解できますか。

1000円から消費税を分離すると、仕事代は909円になります。インボイス制度を正義だと思っている評論家は、机上の空論で原理主義の思考なのです。

もらってない消費税を、もらった嘘で払わされるわけ?

それをやる側は気持ちがいい。弱者いじめの愉楽は霊長類の本能です。

それブーメランで返って来ない?

小規模事業者は買い物を減らし、各業界も売上減で貧困化します。

じゃインボイスで、全員が所得減じゃん?

税金は公債発行を省いて、経済成長分と相殺して捨てるお金です。

誰が増税でも、国民全体のマネーストックは減ります。当たり前。

ざまあみろと喜ぶ人さえ、他人の貧困化で物が売れなくなります。

買い物客から消費税を預るのは、大事業者だけか?

それすら真っ赤な嘘です。預り金も嘘です。

消費税は法的に事業税です。事業税は地方税で、一例は総収入から300万円引いた金額の5%払う(通貨廃棄する)特別な税です。

消費税はそれと似た重複した税です。消費税の定義は最初から事業税です。

それで以前から、消費税は実は「第二法人税」だとささやかれてきました。

消費税は当初から、間接税の仮面をつけた直接税です。預り金はデマです。

外部→ 33年前の裁判でも消費税は預り金でない判決

消費税は何から何まで全部嘘かよ!

失われた30年の原因は、緊縮財政と消費税増税です。

・ 増税すれば市場のお金が減り、金欠になるので、補助金が多く必要になる
・ 補助金とする納税総額が不況で減り、増税する理由が同時に二つ生まれる

「自動車走行距離課税」「道路利用税」「炭素税」「出産税」「生存税」と。

皆が「税金は財源だ」の誤解をやめない限り、無限に増税が続きます。日本だけ。

もし本当に税金を財源とすれば、国の時価総額を国民は払う理屈 → 全員が破産

母が子にこづかいを5千円渡し、子が母に5千円を返すループだと、子は成長しません。

成長しないどころかマイナスかよ

下級市民の所得を削るインボイスは、上級国民の所得を削る金融所得増税を導入する追い風を生むために、国民同士を憎ませるナチス方式の政策です。
Photo: by Leonardo Venturoli on Unsplash