リーマンショックのサブプライムローン問題って何?
リーマンショックとは何だったのでしょう。
金融バブルの崩壊。その一種です。
銀行が危ないと警告する話は、こっちが主流でしょうね。
動画にもよくある話題で
銀行がぶっ飛ぶとか、頭取らが預金を封鎖して、国民が預けたお金を持ち逃げするなどの、警告や注意啓蒙がみられます。それで政府赤字を埋めるとか。
これらの妄想の熱く熱した灼熱の熱意にほだされて、信じる人も増えているみたいにみえませんか。みえないか。
何が危ないの?
その説の基盤にあるのは、銀行が売り出している金融商品の問題です。デリバティブとも呼びます。お客は手数料を払い、トータルで儲かるか損するかの、賭けを行います。
これは現実に問題があるんですよ。実例が2008年のリーマンショックでした。アメリカで売り出されていた、サブプライムローンが破綻した事件でした。
プライムとは信用の意味です。サブプライムとは信用がB級だとして「あまり信用できない相手」となります。その相手とは資産を持たない人であり、その人たち向けのローンという金融商品です。
これは銀行に与えられた打ち出の小づちのマネー・クリエイションを、怪しい相手にまで手を広げたかたちです。それで返済不能の焦げつきが集団発生して、銀行の会計がダウンしたわけです。
金融自由化という規制緩和で、銀行は逆にボロボロ
銀行が融資で儲けずに様々な金融商品、デリバティブを出して、ヒヤヒヤ状態になっているとされる起点は、金融の自由化という政策です。
日本だと1996年から2001年までの「金融ビッグバン」です。お金を商品化するのを、自由に好きにやれるようにするムーブメントです。
ほら、ありましたね。銀行が保険を売ってもいいし、保険会社が金融商品を売ってもいいという垣根の解消です。よく似たのが、薬を薬局以外のスーパーでも売ってもいいというあれです。構造改革の規制緩和です。
規制緩和って何?
規制緩和とは新自由主義経済の手法のひとつで、政府が過去にやってきたプロを守る規制を、これから壊すことです。規制緩和の代表が白タクです。
本業でない人が仕事をすれば、すげえ安くなるというのが、規制緩和のウリなんですよ。安いほど嬉しいでしょと。そうしてうんと物価が安い国に変えたら、各企業たちは賃金を思い切り下げられるわけです。
ワナじゃん?
故意に価格破壊してデフレ社会に持ち込む策略といえます。既存のルールを壊して、秩序を壊していくわけで。壊すことが目的です。
それはいいのですが(よくないし)、「買えば後でお金が多くもらえそう」的な金融商品が銀行から乱発されて、それらがどこかで行き詰まって危険だとささやかれます。
具体的には?
ひとつが民間のドイツ銀行で、サブプライムローンの件でアメリカから1兆円などを賠償制裁される恐れがあり、それを発端に世界が大混乱するシナリオが言われます。
ドイツ銀行はデリバティブの全体像が調べられないほど多く、レバレッジ(賭け金の一時借り)など電算上の貸金も含めた流れは、もう追跡不能と言われます。
新自由主義経済とグローバリズムで、先進国が崩壊する
発端は、銀行が企業融資では儲からない問題でした。儲からない理由は銀行のトップがアホだからとか、文明が行き詰まったとかじゃないんです。世界の特定のリーダーたちが、わざとそっちへ引率しているのです。
その引率する思想を、新自由主義経済と呼んでいます。思想で動いています。
現代の思想は有名なのがもうひとつあり、グローバリズムです。人、物、金を国境を超えて移動させ、世界をひとつに統一して、地域文化と民主主義を解体する思想です。
さっきも話に出てきたけど
そうです。規制緩和と構造改革で先進国は不景気になり、規制緩和と構造改革で銀行が危険なデリバティブを売りやすくなったという、二つの変化が同じ思想で並行しています。
んっ、もう少し詳しく
新自由主義に基づいて規制を壊して、プロ業務をアマチュアにもやらせます。
すると価格破壊が起きて、経済規模がトータル縮小して社会は貧困になります。
貧困社会では設備投資が縮小するから、銀行は儲からなくなります。
そこで銀行は融資するよりも、金融商品の発売に飛びつくのです。
バクチ的な金融商品デリバティブを、銀行は多く売り出して手数料収入に依存します。
その売り出しやすくする規制緩和が、新自由主義の思想です。
因果関係が、くるくると循環します。
新自由主義経済は、1970年代の英国病が発端です。つまり、アフターアポロ計画の世界統治法が、その頃変化したのです。というかわざと変えたのです。
誰が変えたの?
イギリスのサッチャー首相でした。
日本で起きている貧困化や少子化の発端は、サッチャー首相でしたー。
全然知らなかった
「そういう時代なんだよ」「時代のすう勢だ」なんて言ってはだめです。わざとやっている者たちがいるわけです。世界の動きは偶然ではありませんから。
世界をこういう姿にすることが収益になる立場の者がいて。成り行きの奇遇ではなくて、論文があって計画書を忠実に実行しています。誰かが大きく儲けるビジネスモデルです。
その誰かは、株主なんですよ。個人ではなく、ファンドなど機関投資家です。
そして今になって、英国病自体が存在しなかったデマだと分析されています。誰かが誰かをはめたという陰謀論さえあります。世界同時不況は人災です。