銀行手数料の値上げは何のサイン:引出や送金振込料金が高い

振込手数料

銀行の倒産や買収合戦は、なぜ不吉なきざしなのか

銀行の手数料が上がる現象のお話です。原因はもちろん日本の長いデフレ不況です。

みんなは世界の運命だと思っているけど

前から銀行が危ないと言われ、銀行の倒産も近いとされます。

倒産が近いと、振込手数料が上がります。2020年になって、また上がりましたねー。

企業の危機は二つあります。ひとつは収入が減ること。もうひとつは出費が増えること。

いつから銀行は儲からなくなった?

銀行の収入減の問題は、1980年代には言われました。指摘する本も出ました。

銀行の収入はマネー・クリエイションして、お金を発生させて誰かに貸す、つまり企業などに融資した時が起点になります。銀行が貸したお金を後で返してもらった時に、利子を上乗せした分だけ銀行は儲かります。

銀行は金貸し業ではなく、金生み業なんですよ。生んで貸して、利子が収益です。

だからお金を貸りる会社が減れば、銀行は儲からなくなってつぶれます。また不況になると金利が下がるから、貸した利子も減って、やはり銀行は儲からないのです。

バブル時代の利子は、令和元年の何と2000倍だった

金利は利子と同じ意味です。人々が銀行預金した利子で考えてみます。あのバブルの好景気では、普通預金の金利は2パーセントでした。2020年は0.001パーセントです。

バブル時代の金利は今の2000倍です。今は2000分の1です。

100万円預けると、バブル時代は1年後に合計102万円になりました。今は合計100万と10円です。あの頃1万札を2枚もらえたのが、今だと10円玉1個だけ。ひどすぎますね。

この金利の小ささは、経済の落ち込みを意味して、貧困ぶりを物語ります。

金利の意味は?

2パーセントの金利とは、今100万円で買える新車が、1年後に102万円に上がっている見込みで決まります。

つまり経済成長の予想が金利で、インフレ率に連動します。

1年後には値上がりするインフレ状態だから、融資で貸したお金を返してもらう時に、105万円などでないと本来は引き合わないのです。当然、金利が高い方が好景気です。

金利が低いと不景気ね

「金利が低いほど借りる人は負担がない」は素人考えで、金利が低い時は借りる気になれないほどの不況です。借りるはずの社長の自殺も増えます。自殺した人は借りません。

ゼロ金利は銀行業の崩壊です。

金利がゼロに落ちるのは複雑な理由ではなく、単純ミス、というより逆走で起きるわけです。「逆をやれば、そりゃ最悪になるわ」という。

どういう逆走?

具体的には政府の緊縮財政と消費税増税です。銀行の連中の失態ではありません。銀行は泣いている側です。

平成と令和では、貸す時の金利も同様にがっくり落ちていて、銀行は融資しても儲かりません。というか、貸してくれと言い出す会社がいないのです。経済に動きがない、死んだ街になっていますね。シャッター通りと同じ話です。

銀行の振り込み手数料の値上げは、不景気がひどいから

平成の終盤には銀行の手数料がどんどん上がりました。理由として電算処理のプログラムづくりのコストなどが言われますが・・・

ほら、また話をそらせた大会ですね。収入の少なさを隠して、出費の多さに責任転嫁する悪いクセです。コストカットに閉じこもる傾向というかー。

問題は出るお金の多さではなく、入って来るお金の少なさですから。国民の所得が落ちて買い物しないから、銀行にお金が入ってこないのです。

国民と銀行はどうつながるの?

国民みんながお金を使わないと、商品がだぶつくデフレが起きます。商品が余ると増産の必要がなくなり、工場を止めて従業員も解雇する話になります。

その状態だと、メーカーは銀行融資を受けて商品を増産する、その必然性がありません。だから設備投資は縮小へと向かいます。

国民が製品を買い控えすると、企業が工場づくりを買い控えします。

すると銀行は融資相手がいなくなり、本業が干上がります。

それで預金者をつつくわけか

銀行は収入をつくるホコ先を預金者に向けて、振り込み手数料を上げるわけです。送金や両替などの手数料が上がります。「そっちから金とるのかよ」と。

ひどくなると、口座をつくるだけでも料金をとって、年間維持費をとるようになります。するとデフレ不況をさらに加速させます。

悪化したせいで悪化する!

送金手数料が上がるたびに、社会の貧困化が進んだとわかるのです。銀行の運営がへただとか、頭取が馬鹿とか、そんな話ではありませんので。自己責任論の悪いクセです。

手数料は本業ではない邪道であって、消費税と同様に消費にストップをかける効果です。だから銀行側も値上げで首がますます締まるから、本当に泣く泣くでしょうね。

このように、デフレがデフレの背中を押す悪循環をデフレスパイラルと呼び、永遠にサイクルします。民間の市場原理ではびくともしません。

民間以外に何があるの?

政府の出番です。

政府の貨幣発行と財政出動のワンツーパンチが、デフレスパイラルのサイクルを終わらせる唯一の方法です。過去の世界史でも、その方法だけが解決策でした。

歴史を調べると、政府がお金を刷り足す以外では、デフレは解決しなかったのです。

ところが今の日本だけは国民が断固反対して、お金の増刷を封印して貧困化しているわけです。それが平成の日本病です。

日本だけが変だという証拠は?

銀行はどうすべき?

銀行業者たちが「こんな時代だから、うちも合わせます」と従順なのは間違った対応で、緊縮財政と消費税増税が銀行を破滅させているメカニズムを、国民に伝えるべきです。

銀行が傾いている時は、必ず国民が貧乏になっています。国全体が傾いている理由を国民に上手に教えて、耐え忍んではいけないことを伝えるべきでしょう。

「これも時代の流れか」「しかたないね」の対応は間違いです。一国というローカル地で起きている、政策の誤りにすぎません。神のさい配なのではなくて。

国民は気落ちして好景気をイメージできないし

好景気なら銀行はウハウハ状態で、手数料を下げて無料にします。ティッシュどころか、キャラクター貯金箱やぬいぐるみを店内に積み上げて、お客に2個ずつ配ります。

そうなる原理は簡単すぎるのだから、銀行は週刊誌で告発すべきでしょう。故意に不況にする政策が続いて日本が沈没していることを。忖度で黙って隠すのを、解禁すべき。

今の不況は特定の人が操作して、わざとやっていることを、国民に教えるべき。

銀行が振り込み手数料を上げるのは、本業の融資部門が儲からないからです。企業が融資を受け投資しない理由は、国民所得減政策による不況です。
Photo: by Nick Pampoukidis on Unsplash