経済学者が、ハイパーインフレの危機を言わなくなった
今の日本には、大きい問題がひとつあります。二つはありません。
デフレです。
国民の手元にお金が足りません。製品を買われず企業は儲からず、倒産や廃業、解散していきました。外資に売り払われたりも。
企業は倒産するまいと必死で、人権侵害や犯罪が横行してきました。パワハラもあれば、産地偽装や不法投棄も目立ちます。ブラック企業というメガトレンド。
そこまでなら大勢が知ってるし
お金の発行元は政府と日本銀行であり、マシンのボタンを押してお金を単純に増やせば、すぐに解決します。自国通貨の円を追加発行し、政府が使うのが世界標準です。
すると新型コロナ対策もケチった空回りから解放され、次々と手を打てます。医療崩壊に甘んじなくて済む。
でもお金が増えたら、ハイパーインフレの心配は?
ハイパーインフレ説はこうです。
体が冷え切り、手足が凍傷になりかかっています。
そこで一人が言いました。
「この人の手足をすぐにお湯で温めよう」。
みんなは大反対しました。
「その熱で、黒こげの焼死体になるぞ」。
「山も全焼して、誰も生きて帰れないぞ」。
「程度の問題」が抜けています。加減する話がない。
この極論デマをけしかける経済学者や評論家が、最近めっきり減りました。
新型コロナ騒動が、経済学の虚偽法則デマを暴いた
ハイパーインフレとは、物価が一年後に130倍に上がる超々インフレです。
家賃が月5万円の人は、来年の同じ月に650万円に上がります。
とても払えないけど
はい、ダウト。
給料が月30万円の人は、来年は月3900万円に上がっていますよ。
何もかも上がるわけか?
それ絶対みんな知らない
デフレ不況のような飢え死にや人口激減は、ハイパーインフレの国でも起きません。
女性が列車に次々飛び込むデフレ国より、ハイパーインフレ国の方が人道的です。
インフレにも程度がある?
良性のデマンドプル型インフレーションは、経済成長に必要です。
インフレ怖いと叫ぶ前に、適正インフレは人類の理想だと知りましょう。
一年間の インフレ率 (%) |
何が起きるか(過去にいつ起きたか) |
12974 以上 | ハイパーインフレ(日本ではフェイク本読者の心の中で勃発) |
400 | 超インフレ(都市大空襲、原爆2発、北方4島と沖縄、満州喪失の戦後) |
20 前後 | コストプッシュ型インフレの記録(1970年代の中東オイルショック) |
10 以上 | 貨幣削減のために、財政出動を減らして増税が必要 |
8 まで | 適正インフレ許容上限(1960年代高度成長と1980年代前半) |
2~4 | 適正インフレ(1990年前後のバブル時代) |
2 以下 | デフレ傾向で経済低調(バブルがはじけた後の空白の年) |
0 以下 | デフレ不況(デフレスパイラルを続ける今の日本) |
良性インフレ率が年2から8パーなら好況で、日本は0パー付近のデフレです。不況。
インフレのシミュレーションも、新型コロナであらわ
インフレは商品を買いたい需要に対して、供給が少ないと起きます。商品不足。
ところがほとんどの人は、お金が増えればインフレになると勘違いしています。
商品がある限りお金を増やせるわけか?
ソ連解体の頃、向こうの官僚が日本のスーパーを視察して驚きました。
「シャンプーもクレンザーも山とあり、誰でもいつでも買える」。
「うちの国は店の棚が空で、毎日人々の長い行列なのに」。
「円が世界一強い秘訣はこれか」。
お金がウソみたいに多くても、商品もウソみたいに多ければ、経済大国になるだけ。当時インフレに苦しんだソ連、ロシアの人は、日本の製造大国ぶりに感心しました。
円を多く発行できたのは、国内の工場の充実?
最近体感できたのが、コロナ禍の商品不足でした。2020年4月のトイレットペーパーとマスクと防護服に、小麦粉でした。
マスクは10枚200円が、2000円など10倍に上がり、ハイパーインフレの定義1.5倍を超えました。マスクに対して円の価値は、1カ月間で10分の1に下がりました。
しかし、まだ国民側にお金は増えていません。特別定額給付金も、持続化給付金もまだ。
お金が増えないのに物価が上がった?
マスクの供給がないからです。
店から消えてレア化したから。
超ンフレの原因は、商品の超不足です。
マスクは中国からの輸入に依存してるし
逆に国産98パーセントのトイレットペーパーは、値上げしない店が多かった。
風評被害の買い占めで何日か切らして、元どおりです。
・ 国産で足りるトイレットペーパーは補充が早く、超インフレにならない
金欠の時さえ、それ以上に商品がないと超インフレか?
お金の量ではなく、商品の量です。お金の量を気にしてもだめ。
1920年ドイツのハイパーインフレを警告する者の間違いもそれです。ドイツが一次大戦に負け、製造業の拠点を失った史実を無視しています。
超インフレが敗戦国で起きる原因は、お金の多すぎでなく、商品不足です。
商品を国産化すれば過剰インフレが起きない?
人件費が高い日本で割高な商品を無理に作るのは、安全保障上は得策です。スイスがその方針です。日本で「物づくりはやめよう」は暴挙です。
他国依存は戦争の原因になります。事実、日本は米国に石油を止められ、インドネシアの石油を頼り米国と衝突、各地が焼夷弾で爆撃され、ラストは原爆でした。
外国が日本への出荷を止める事態は、石油以外でも過去に繰り返しています。日本が巨額の割増金を払ったり、何かで譲歩して、再出荷をお願いしていました。
日本に今後どういう不安がある?
ある国が極小の半導体チップを輸出停止すると、日本車は製造中止です。
だから韓国は自国通貨を発行し、類似品を作らせ始めたとか。
内製化すれば国力が上がる?
日本の金欠芝居が長引くと、企業減産が続き、悪性インフレが起きる体質に変わります。
何でもヒョイヒョイ作れる器用な日本人もデフレが長いと、確率ゼロのハイパーインフレが近づくワナです。
作れる技能者がいなくなるからね?
通貨削減が招く、ロストテクノロジーです。
デフレで客が金欠になり、メーカーは売れず、廃業して産業が絶滅。
外国に買われると主導権を奪われるから、もっと悲惨です。
どうすればいい?
失われた需要を増やします。1996年のレベルへ。
必要なのは「ゾンビ企業の整理」でなく、買う需要を増やして昭和末期に戻すこと。客にお金を持たせて、売れない企業に養分を与えます。
無料でできる、その簡単な解決を誰が妨害する?
ハイパーインフレ厨の妨害でしたが、政府がコロナ給付金を出してもハイパーインフレにならなかった。それなりの経済成長が起きたのです。
が、再給付を拒否すると、インフレ率はまたマイナスへ戻り、どっと自殺も増えて。
日本経済を落とせば利する面々は、国民をだます次のデマを模索中です。
「金利が高騰して日本は破綻する」が次期候補です。
日本の金利は上がってるの?
もちろん、脅迫は全てデマです。