財政規律って何?←インフレ率が年2パーセント以上で日本は復活

少年ジャンプ

正しい財政規律は、インフレターゲットの率で決める

財政規律という言葉があります。ざいせいきりつ。

国の出費をどの分野に何円配分するか以前に、通貨発行を総額何円にするか、毎年いくらずつ国民の所持金を増やすか、経済成長のペースを決める目安です。

たとえばどういう分野?

6G通信インフラ、リニアモーターカー、高速道路開通、国道や県道、ガードレール、水道管、河川改良、植樹と植林、高分子化学研究所、細胞医療、人型ロボット開発、宇宙開発、文化財保全、芸術文化振興、大学研究費、高齢者介護、障がい者支援、福祉全般、幼稚園、保育所、警察、消防、防衛。

普遍的な法則はあるの?

初歩的な知識ですが、独立国は貨幣を必要な金額だけ発行できます。

そもそも、国の予算を執行するお金は全て国債です。国債だけで国費をまかなうのが基本形です。足りない時に、苦肉の策で補う役目ではなくて。

そして、そこに直ちに注釈が入ります。

あれね

インフレ率です。物価上昇率でもあり、貨幣価値下降率でもあり。

日本の年間予算は240兆円ですが、全額が国債発行だと、お金がめちゃめちゃ増えすぎます。お金が余って、海に捨てる者も出てきます。

そこで近年は90兆円だけ発行して、150兆円は発行済みのお金を使い回します。この回収がインフレ抑制や格差拡大テロ防止など、国税の4機能です。

回収方法は、一部は税金として、一部は保険料やサービス料や罰金などとして。

財源は本当は国債発行なわけね

基本的に国債発行でまかなうから、お金の不足は原理的に起きるわけがない道理で、何が起きても人為的なのです。現代の国の運営法は。

つまり国民のサイフの厚みを、政府がどうにでもできます。生かすも殺すも。

お金の発行は、多めだと裕福になります。商品不足で、貨幣価値が下がるインフレへ。

お金の発行は、少なめだと貧困化します。商品余りで、貨幣価値が上がるデフレへ。

どちらにするかは、政府が胸三寸で決めることです。景気の上下を天災と考えるのは勘違いなのです。

大筋はそんなに簡単な話か

発行する規模は、今のアメリカや中国は多めで、日本は少なすぎです。ドイツはやや日本に近くて少なめ。これがそのまま経済成長率に表れます。

アメリカよりドイツの経済成長率が低いのは、労働者の質の差ではなく、貨幣発行規模の差です(ドイツ政府ではなく欧州中央銀行からの仕送り)。

そしてこれは、国のトップの個人的な思想信条に大きく左右されます。ドイツのメルケル首相は、国民が手にする貨幣を減らす主義としてよく知られます。東ドイツ出身なので、西側の考えとは理想が異なります。

お金の発行規模に永遠の正解はあるの?

正しい財政の目安は、国内経済のインフレ率です。

インフレターゲットと呼びます。

現代の理想的な数値はわかっていて、年間のインフレ率が2から4パーセントの間に入るよう、政府担当者が貨幣を追加や削減する、その加減で景気はいくらでも変化します。

景気は神が決めずに、政府が決めます。ここを知らずに不景気に甘んじるのは愚かです。

適正インフレ率を2パー以上とする根拠は何?

2から4パーセントのインフレ率は、国民の消費マインドがそこそこ高めの状態です。

少しずつ確実に物価が上がる期間は、それ以上の所得上昇が続き、国民はほどよく買い物に手を広げます。つまり物が売れる活況です。社会全体が明るくなり、結婚する者も増えます。銀行にお金を預けると、利子が多くつくようになります。

高級家具や高級自転車、楽器や天体望遠鏡や、ダイヤの指輪なども好調に売れます。

素人が店を開いたり、独立してベンチャー起業しても、そこそこ成功率は高いし、往年の老舗企業も安定的に売れて、研究開発もできる経済状態です。

激しい貧困や餓死や、ブラックやらワーキングプアや、テロ行為は減っていきます。

年に何兆円発行すればうまくいくの?

日本は国債発行が年間90兆円で、税収は60兆円です。なのにコロナ前にはマイナスのデフレでした。統計数字を操作するズルでも、インフレ率は0.4パーセント止まりでした。

これをインフレ率2パーに引き上げるには、国債発行を20兆プラスし110兆円とし、税収を20兆マイナスした40兆円に減らします。540兆円からのコロナ減額も別に埋めれば、インフレ率がプラスに転じ2パーセントへ向かい始めると予想します。

日本の止まっていたGDPは、アメリカや中国のように上がり始めます。

間違った財政規律は、プライマリーバランスの黒字化

一方、間違った財政規律はどういう主義でしょう。

典型は「入」と「出」を等しくする財政均衡です。財政出動を0円とする思想です。

これをプライマリーバランスの黒字化目標と呼び、好景気には絶対になりません。タコが自分の足をエサにするも同然で、いつまでも体重が増えない呪縛です。

なのに「財政健全化」と呼んでいます。健全化とは帳簿がきれいに整う意味であり、国民は栄養失調で早め早めに病死します。

どういう計算になる?

今ある国民のお金から240兆円回収して、240兆円を国民に支出する計算になります。

宇宙ステーションの中のように真水の供給がなくなり、排泄物をろ過して飲み続ける閉鎖的な循環に似た暮らし方です。

それを続けて日本はどうなる?

起業してもまず全て失敗します。一握りの例外だけがカリスマ勝者となる、ゆがんだ国に変化します。

まともに働いても貧乏人だから、いっそ詐欺や窃盗団に入る方が未来が明るい。中南米の麻薬カルテルなど、シンジケートの新産業みたいな連鎖か。

未来がない売春にも、大勢の女性が身を投じる流れです。子どもは市場で売却します。

日本もある程度そうなってない?

世界は経済成長しているから、相対的に日本の貧困は深まります。危ないと言われるスペインやイタリアやアルゼンチンでさえ、経済成長はしていますから。

日本だけデフレスパイラルが続いて修正不能で、国民は死に絶えます。

ところが、それ以外に選べるコースがあるのです。

国債発行を放棄して何ができる?

ドルや人民元で借金します。外貨を借りて保育所を建てます。高度成長時代にやったようにIMF経由でドルから借りるか、中国の一帯一路に加わりAIIBから借りるかです。

そして、何とドル建てや人民元建ての国債を、日本政府が発行するわけです。

つまり、財政破綻を避けて円の国債を出し渋る勘違いの結果、ドルや人民元の国債を出すはめになり、本当に財政破綻が起きてしまう道理なのです。

円建ての国債ではなくて?

経済成長なしのハンデ設定だから、日本はアルゼンチンやギリシャのように財政破綻する理屈です。そのペナルティーとして、国土を少しずつ手放していきます。

おそらく北海道です。緊縮財政で失うのは、沖縄だと思っている人が多いですけど。

ギリシャがここで出てくる?

「国債発行すれば、ギリシャ同然に破綻する」というデマが日本に出回りましたよね。

本当は逆で、「国債発行をやめれば貨幣が減少し、ギリシャ同然に破綻する」が正解。

日本はなぜギリシャと逆になる?

打ち出の小づちの有無です。

ギリシャはEU加盟後に、自国通貨ドラクマの発行をやめました。そしてEU国の統一通貨ユーロを外から借りるから、自国通貨なら必要ない「返済の義務」が生じます。

日本のように自国通貨の国債なら、貸しも借りも自分のお金単位だから永遠に返済不要です。日本と同類の各国はそうやります。一方、欧州中央銀行という部外の国債だと、外貨借金と同じ立場になり、ギリシャには「返す相手」が存在します。

ギリシャは日本のような独立国ではない?

見落としますが、EUの加盟国はまるで県相当です。他国だから、県より疎遠ですが。

ギリシャショックとは、ユーロでは財政出動ができず倒れる運命だとEU国が気づいたショックです。ギリシャがデフォルトした驚きを指すのではなくて。

EU加盟前はフランスはフラン、イタリアはリラで財政出動できました。それらの自国通貨を捨てたら、途上国化する事実を今知ってショックなのです。

自国通貨を放棄すればなぜ途上国化?

世界中の多くの小国は、実はアメリカのドルを買って、国内通貨にしています。

この件は日本では経済学者も、何の話なのかチンプンカンプンですね。

財界の名士やカリスマユーチューバーたちも、ギリシャを引き合いに「日本財政破綻論」フェイクを公言した後で、今さら間違いでしたと言えない苦しい立場です。

日本人は何が致命的なの?

日本人のほとんど全員が、税金を集めて国をまかなうと勘違いしています。

さらに国債の発行とは天からお金を借りて、後で返すのだと勘違いしています。これらの妄想が日本崩壊の最大原因です。

「日本の借金は誰が誰から何を借りたのか」とたずねても、誰も答えられません。なのに妄想だけは続くので、新興宗教なのだとわかるのです。

一人負けして平気な仲間はずれはだーれだ

吉本興業に国費が注入される、令和日本の貧困化

ところで、お笑いの吉本興業に国の出資が入っているみたいです(もちろん税金ではなく国債発行)。人気企業が公金に依存するのは、国民が貧困だからです。

放送権に近い漫才師やお笑いタレントまで収益悪化で、上納が不十分になっているのは、日本が長期デフレ不況だからです。コロナ以前に23年間も。

あれほど売れた業界もボロボロなのか

道路は穴だらけ、水道は水もれ多発。トンネル天井が崩落したり、原発は爆発して、少年ジャンプは売れていません。大学も企業も研究費が少なく、ノーベル賞が将来とれなくなりそうな論文数の少なさです。役所は派遣職員だらけ。

企業や大学や放送局や水道を外国の資本へ売り払ったり、ハイテク技術特許を売ったり、おいしい米やイチゴの種子を売ったり、美術館の世界名作を売ったり。国の資産を切り崩して飢えをしのぐ方向へと、日本は向かっています。

吉本に限らず全てが危ないわけで、国民は貧困原因に向き合う時です。

何に向き合えばよいのか?

間違った財政規律が、今も続いている点です。

インフレターゲットを2パーセントにする正常な財政規律では、所得アップを最優先し、しわ寄せを貨幣発行額に求めます。

それに対して、現今の財政規律は入と出を等しくし、しわ寄せを景気停滞に求めます。

違いを簡単に言うと?
正しい財政規律:インフレ2パー以上を目標とし、貨幣発行額は結果論でよし
誤った財政規律:貨幣発行額0円を目標とし、景気の良い悪いは結果論でよし
コロナ対策にもいえそうな?
正しいコロナ対策:死ぬ人数の最小化が大事で、何円使おうが小さい話
誤ったコロナ対策:使うお金の最小化が大事で、何人死のうが小さい話

記事→ プライマリーバランス黒字化目標とは

日本の財政規律は貧困を激化させる設定になっていて、国民も貧困化に加担している現状です。正しい財政規律はインフレ率が2パーセント以上です。
Photo: by Mehdi Sepehri on Unsplash