27度のお湯を飲めば殺菌できる新型コロナのデマと経済デマ

体温計

新型コロナウイルスのデマが世界に拡散している

新型コロナウイルスに関するデマ話が、SNSなどを通して世界に広まりました。ウイルスよりも速いスピードで、より効率よく伝染している感じですね。

中でも、傑出したギャグはこれです。

「26度から27度のお湯を飲めば、コロナウイルスを死滅させられ、予防になる」。

にわかに信じがたいが?

信じる人が続出して、友人知人に教えて回っていたそうです。日本でも大勢が。

この情報はデマだと、すぐにわかった人も多くいました。

そりゃそうでしょ

人間の体温は、36度以上はたいていあるからです。

脇の下よりも口の中の方が体温は高く、平熱でも37.5度はあります。だから26度から27度で殺菌できるのなら、湯を飲む前に殺菌できていることに気づきます。

気づかない人は何なの?

他人の誤解を解く難しさを、計算に入れる必要が

人間の体温が36度あるとは知らない人は、当然気づきません。

そんなやつおらへん

人間は変温する生物だという、ばくぜんとした勘違いもあり得ますよん。

魚みたいに?

36度という数字は知っていても、夏の暑い日の最高気温に一致していると、解釈した人もいるかも知れませんね。

冬の寒い日の気温5度なら、体温も5度近くに下がるとばくぜんと思っていればどうか。

北風が吹きつける寒い冬は、26度のお湯で効果があると思いませんかね。

それなら笑えないし

こういう場合、勘違いしている人を笑い飛ばせば改心するのか、疑問もあります。

どうしてそういう勘違いをしているのか、訳ありなケースもありますから。

わかりきった部分がわかりきれないまま、結論がめちゃくちゃになっている人も、世界中にとても多いと考えられるのです。

国の税金は財源だという、めちゃくちゃな勘違い

「26度から27度のお湯を飲めば、コロナウイルスを殺菌できる」。

「国の税金は、財源として国の支出をまかなう」。

この二つは、よくよく考えれば同じような笑い話なのです。

「そんな、アホな」となってしまう妄想です。両方とも。

でも税金の方は誰も笑わない

だまされる人が多すぎるから、という理由がひとつあります。寄らば大樹です。

もうひとつは、もっともらしいから、という理由でしょう。

これ、新型コロナのデマを信じた人たちと、全く同じ理由になっています。もっともらしく思えるという理由です。「もっともだ」という共感を、正否の判定に使っています。

それって、科学的じゃありませんよね。

じゃあ宗教的?

税金の一文を笑い話と思わない人の多さはそのまま、27度で殺菌する話を笑わずに、親しい人に教えて回った人の多さと、結局は同じことなんですよ。

大きいウソほど大勢だませる法則?

間違えている人は自信がなかったり、おどおどしていたりしないものです。自信満々で誇らしくて、積極的で前向きなのです。

そして「あなたは間違えています」と言われても、間違っているのはそっちだと、払いのけているわけです。

真っ先に払いのけるのはデータだって

洗脳が解けない?

「27度で殺菌て、デマ情報じゃない?」と言ってあげた日本のケースでは、相手は怒りだしたそうです。

「それ詐欺ですよ」と警告されたオレオレ詐欺被害者が、銀行員や巡回中の警察官にまで暴力をふるって突破し、振り込もうとした、強すぎる自信にそっくりです。

だまされている人間は思考が一方的なので、だまされていない自信が変に強いのです。

すごいガンコ。

通貨発行権という国際的な作法を知らない人の財源論は、だまされっぷりがハンパなく、変に堂々としています。勘違いを修正する情報が自分の中に空だと、全く歯止めが利かないものです。真っ赤な嘘をたずさえて、怖いほど自信満々です。

新型肺炎のコロナウイルスのデマが出回っていますが、経済学のデマをみんなで信じて倒れつつある日本を思えば、笑っている場合ではないのかも。
Photo: by Matteo Fusco on Unsplash