『三時のおやつ』の元絵から、プリンの3Dを主役にして組み立てました。
プリンの発音はプディングで、元は各家庭でホームメイドされた手作り菓子の輸入文化です。ホットケーキやポテトチップスと同じ立場にあります。
やがて手軽に作れる「プリンの素」の商品が広まると、問題となったのはその外箱の絵です。家庭で作ると、絵のようにきちんとした円錐台の形にならないからです。
プリンの素のパッケージにある完成写真は、富士山のように立派ですが、家庭で作ると、食べる直前にカップから皿に出した時に、自重でつぶれて平たく広がります。低く寝て、角ばらずに丸くて、ドロンとした形です。
このTシャツの絵が、ひときわ高さのあるプリンとなっているのは、そのリベンジの意味もあります。絵はガラスの透明度を調整しながら、何度も作り直されることになりました。