お化けと妖怪と幽霊の違いが、時々話題になります。幽霊は区別がつきやすいのですが、お化けと妖怪は普通はいっしょにされがちです。
この絵は、ある電子絵画の片隅の一部を抜き出し、再構成したものです。その絵画の題は、『人魂散歩道』というモノトーン作品。昔の怪現象を描いた『はるか昔の怪奇談』と称する不穏な絵画シリーズです。いつか展示会でお会いできるかも知れません。
現代科学では、人魂お化けの正体は電気だそうです。夏の積乱雲の下、変則気流で生じた大気摩擦による放電現象と結論されました。欧米の怪談ネタである「セントエルモの火」と、やっと合流できたわけです。
魂でもリンでもメタンガスでもなく、雷に似た空中放電だとすれば、過去に正体がさっぱりわからなかったのもうなずけます。「アンダーソン局在」など、電気現象に起因する現代的な怪談はけっこう多いのです。
さてTシャツに描かれる下駄、めっきり見なくなったと思いきや、ファッションとしてリニューアルされて売れているそうです。機能的には、足の指を拘束しないので、少なくとも足の健康によいということです。唐傘は、おみやげ品としてのみ残っているようです。