元絵は同名の絵画作品です。
龍のしっぽが暴れて村を破壊した伝説が、各地に少しずつ残されています。天から何かが伸びて地面に届いた目撃情報は、いわゆる竜巻を指すと考えられます。
積乱雲の下部に急な上昇気流が生じ、気圧が下がって周囲から空気が吹き込んだ時、はずみで気流の渦巻きが起き、しばらく続く気象現象です。気圧が下がった中心部が、飽和水蒸気を保てず水滴となって、白く細長い漏斗のように見えます。
伝説の中では、おおげさな被害が書かれています。ところが現代の竜巻被害の調査記録では、伝説を上回るバイオレンスぶりを示しています。ネット映像も、伝説の被害規模を裏づける結果になっています。
シリーズの元絵は背景が黒なので、白シャツにのせ替えると、強弱があべこべになります。本来一番目立つのは白っぽく描かれた部分なのに、Tシャツでは逆にかすんでしまいます。それもおもしろいのですが、やっぱり黒シャツに合います。
この絵はシリーズの中で、比較的空間の多い画になっています。