舞台にそびえる大時計が12回の鐘を打ち鳴らす間に、魔法がとけてボロ着に戻ったシンデレラは駆け出します。
いくつかのバレエ振り付けでは、シンデレラ役のバレリーナは、灯りの落ちた宴会場で混乱してざわつく客たちから一人離れ、中央階段をそっと登り、ボロ服となって中央階段を降りてきます。あの娘が消えたと騒ぐ宴の客と、体もぶつかります。
その時、宴の客の数人に目撃されますが、みすぼらしい姿に変わっているので、さっきまで王子といっしょにいたヒロインだとは気づかれません。皆の記憶に残ることもなく、脱出に成功して駆け出します。その場面を示した絵です。