原画のシリーズは、この20作目で全体のバランスが飽和しました。
一般に、スケッチ類や下絵のない一発アドリブ絵画であっても、続けるうちに筆が手慣れていくものです。同時に緊張が失われて、惰性モードに陥ったりもします。この時、惰性を壊すことで全体がうまく均衡することがあります。
本作は全体に密度感が増し、要素が自然な感じに並んでいます。しかしいったん制作ピークを過ぎると表現過剰へとすすみやすく、次の制作が難しくなる傾向があります。なので、Tシャツ本シリーズはこれが最終です。